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2026.07.10

飲食店の厨房床に防水工事は必要?下地処理が盲点

飲食店の厨房では、水や油、熱水、洗剤が毎日のように床へかかります。最初は小さなひび割れや排水溝まわりの傷みでも、気づかないうちに水が入り込み、床の浮きや階下への漏水につながることがあります。厨房床の防水工事を考えるときは、仕上げ材だけでなく、その下にある下地の状態を見ることが大切です。
床を長く使うために、どこを確認し、どのように工事を考えればよいのかを順番に見ていきましょう。


■ 飲食店の厨房床に防水工事が必要な理由

飲食店の厨房床は、客席や事務所の床とは使われ方が大きく異なります。水を流して清掃する場面があり、油や食材くずも床に落ちます。こうした環境では、床の表面だけでなく、床全体で水を受け止める性能が求められます。

- 水や油を使う厨房特有の床環境
厨房では調理、洗浄、片付けのたびに水や油が床へ広がります。床材にすき間や割れがあると、そこから水分や油分が入り込み、下地の傷みを進めます。表面がきれいに見えていても、内部で劣化が進んでいることもあります。

- 階下漏水や近隣区画への影響
ビルや商業施設内の飲食店では、厨房床からの水漏れが階下や隣の区画に影響することがあります。漏水が起きると、営業への支障だけでなく、補修範囲が広がる場合もあります。防水工事は、店舗内だけでなく建物全体を守る意味も持ちます。

- 衛生管理と清掃性を保つための床性能
床に凹凸や割れがあると、汚れや水分が残りやすくなります。清掃しているつもりでも、細かなすき間に汚れがたまると衛生管理が難しくなります。防水性に加えて、清掃しやすい仕上がりにすることが大切です。

- 従業員の転倒リスクを抑える防滑性
厨房床は濡れた状態で歩くことが前提になります。滑りやすい床は、転倒やけがの原因になります。防水工事では、水を通しにくいことだけでなく、作業する人が歩きやすい防滑性も確認したい点です。


■ 厨房床で起こりやすい劣化とトラブル

厨房床の不具合は、いきなり大きな漏水として現れるとは限りません。小さなひび割れ、塗膜の浮き、排水溝まわりの欠けなど、はじめは見落としやすい変化から始まることがあります。

- ひび割れや浮きから始まる浸水
床にひび割れが入ると、水や洗剤が下地へ入り込みます。塗床の一部が浮いている場合も、すき間から水が回りやすくなります。歩いたときに音が変わる場所や、表面がふくらんで見える場所は注意が必要です。

- 排水溝まわりに生じやすい傷み
排水溝のまわりは水が集まりやすく、ブラシや台車の接触も受けやすい場所です。金物との取り合い部分にすき間ができると、そこから浸水が進むことがあります。厨房床の点検では、排水溝まわりを特に丁寧に見ることが欠かせません。

- 熱水や洗剤による塗膜の劣化
厨房では熱水やアルカリ性、酸性の洗剤を使うことがあります。床材がその条件に合っていないと、表面が白くなったり、やわらかくなったり、剥がれたりする場合があります。使う水の温度や洗剤の種類に合った材料選びが必要です。

- 床の段差や欠けによる作業性の低下
床に段差や欠けがあると、台車が引っかかったり、作業中につまずいたりすることがあります。小さな段差でも、毎日の作業では負担になります。防水工事とあわせて段差補修を行うと、作業しやすい床に整えやすくなります。


■ 防水工事の前に確認したい床の状態

厨房床の防水工事では、どの材料を塗るかだけで判断するのは早計です。今の床がどのような状態なのかを見極めることで、必要な工事内容や工期が変わります。

- 既存床材の種類と劣化具合
既存の床が塗床なのか、長尺シートなのか、タイルなのかによって、撤去や下地処理の方法が異なります。表面の摩耗、剥がれ、浮き、割れの程度を確認し、残せる部分と撤去すべき部分を見分けます。

- コンクリート下地の含水や強度
床の下地であるコンクリートに水分が残っていると、施工後に膨れや剥がれが出ることがあります。表面だけ乾いて見えても、内部に水分がある場合があります。下地の強度が不足していると、上から丈夫な材料を塗っても長持ちしにくくなります。

- 排水勾配と水たまりの有無
厨房床では、水が排水溝へ自然に流れる勾配が大切です。水たまりができる場所は、汚れが残りやすく、床材の劣化も進みやすくなります。防水工事の前に、どこに水が残るかを確認しておくと、補修内容を考えやすくなります。

- 厨房機器の配置と施工範囲
冷蔵庫、調理台、フライヤーなどの機器がある場所は、移動できるかどうかで施工範囲が変わります。機器の下だけ古い床が残ると、そこが弱点になることもあります。営業への影響も含めて、事前に確認しておきたい項目です。


■ 下地処理が厨房床工事の盲点になる理由

厨房床の工事で見落とされやすいのが下地処理です。新しい材料を塗ると表面はきれいになりますが、下地の傷みや汚れが残ったままでは、早い段階で不具合が出ることがあります。

- 上から塗るだけでは解決しにくい床の傷み
ひび割れ、浮き、油汚れ、弱くなったコンクリートがある状態で上から塗っても、根本的な改善にはなりにくいです。仕上げ材の性能を生かすには、塗る前の床を整えることが欠かせません。

- 研削や研磨による密着性の確保
研削や研磨は、古い塗膜や弱い表面を取り除き、新しい材料が密着しやすい面をつくる作業です。厨房床では油分や洗剤の影響を受けていることがあるため、表面を整えるだけでも仕上がりに差が出ます。

- 油分や汚れの除去が仕上がりに与える影響
床に油分が残っていると、塗床材や防水材がしっかり付着しません。見た目には落ちているように見えても、コンクリートに染み込んでいる場合があります。汚れの状態に合わせた洗浄や削り取りが必要です。

- 下地処理不足で起こりやすい剥がれや膨れ
下地処理が不足すると、施工後に剥がれ、膨れ、ひび割れの再発が起こりやすくなります。材料の種類だけでなく、下地をどう整えるかが厨房床工事の品質を左右します。ここは費用を考える際にも省きにくい部分です。


■ 厨房床に使われる主な防水材と塗床材

厨房床に使う材料は、耐水性だけでなく、熱水、油、洗剤、歩行、台車の動きなどを考えて選びます。店舗の使い方に合わない材料を選ぶと、早い補修が必要になることがあります。

- 耐熱水性に配慮した水性硬質ウレタン
水性硬質ウレタンは、厨房や食品工場などで使われることがある塗床材です。耐熱水性や抗菌性に配慮した製品があり、熱水洗浄を行う場所でも検討しやすい材料です。においを抑えたい現場にも向いています。

- 耐摩耗性や耐薬品性を考えたエポキシ系塗床
エポキシ系塗床は、衝撃や摩耗に配慮した床づくりに使われます。厨房では洗剤や油の影響も考える必要があるため、使用条件に合う仕様を選ぶことが大切です。すべての厨房に同じ仕様が合うわけではありません。

- 短時間施工に向くMMA系材料
MMA系材料は硬化が早く、施工後の歩行再開までの時間を短くしやすい材料です。休業時間が限られる飲食店では候補になります。ただし、においや施工時の条件もあるため、現場の状況を確認したうえで判断します。

- 防水性と清掃性を考えた塗膜防水
塗膜防水は、継ぎ目の少ない防水層をつくりやすい工法です。厨房床では、立ち上がりや排水溝まわりなど、水が入りやすい部分の納まりが重要になります。清掃しやすい形に仕上げることも忘れずに考えたい点です。


■ 飲食店の厨房床工事にかかる工期と費用の考え方

厨房床工事の工期や費用は、面積だけでは決まりません。既存床の撤去、下地処理、材料の種類、営業を止められる時間などが関わります。見積もりを見るときは、工事項目の中身を確認することが大切です。

- 面積や既存床の状態による工期の違い
同じ面積でも、床の傷みが少ない場合と、浮きや剥がれが広がっている場合では工期が変わります。撤去や補修に時間がかかる現場では、塗る作業より下地を整える作業に時間を使うこともあります。

- 営業中の店舗で考えたい施工時間帯
飲食店では、定休日や夜間、アイドルタイムを使って工事を行いたいことがあります。材料によって硬化時間が異なるため、翌日の営業開始に間に合うかを事前に確認する必要があります。厨房機器の移動時間も見込んでおくと安心です。

- 材料費だけで判断しにくい下地処理の費用
見積もりで材料費だけを比べると、安く見える場合があります。しかし、下地処理が簡略化されていると、施工後の剥がれにつながることがあります。研削、研磨、撤去、油分除去、ひび割れ補修の内容まで確認しましょう。

- 長期的な補修回数を踏まえた費用比較
初期費用を抑えても、短い期間で補修を繰り返すと、営業調整や休業の負担が増えます。厨房床は毎日使う場所だからこそ、数年単位で見た補修回数も考えたいところです。必要な下地処理に費用をかける意味はここにあります。


■ 防水工事を依頼する前に準備したい情報

相談前にすべてを整理する必要はありませんが、分かる範囲の情報があると、現場確認や見積もりが進めやすくなります。床の状態を写真に残しておくだけでも、状況を伝えやすくなります。

- 厨房の図面や床面積
厨房の図面があれば、施工範囲や排水位置、機器の配置を把握しやすくなります。図面がない場合は、おおよその縦横寸法や床面積を伝えるだけでも参考になります。現地確認の前段階で話を進めやすくなります。

- 現在起きている不具合の内容
ひび割れ、浮き、漏水、水たまり、滑りやすさ、においなど、気になっている内容を整理しておきましょう。いつ頃から起きているのか、雨の日や清掃後に変化があるのかも大切な情報です。

- 使用している洗剤や熱水の頻度
床材は、使う洗剤や熱水の条件によって適したものが変わります。強い洗剤を毎日使うのか、熱水洗浄を行うのか、油が飛びやすい調理場なのかを伝えると、材料選定に役立ちます。

- 休業できる時間や希望する施工時期
工事には乾燥や硬化の時間が必要です。休業できる日数、夜間工事の可否、繁忙期を避けたい時期などを伝えておくと、現実的な工事計画を立てやすくなります。無理のない日程にすることも、仕上がりを守る要素です。


■ 厨房床工事を任せる業者選びのポイント

厨房床の防水工事は、表面をきれいにするだけの工事ではありません。水の流れ、下地の状態、清掃性、作業する人の安全まで見て判断できる業者に相談することが大切です。

- 下地処理まで対応できる施工体制
床の撤去、研削、研磨、補修まで対応できる業者であれば、下地の状態に合わせた工事を行いやすくなります。別々の業者が作業する場合に比べ、現場の判断がつながりやすい点も安心材料です。

- 厨房の用途に合わせた材料選定
同じ飲食店でも、ラーメン店、焼肉店、惣菜店、カフェでは床にかかる負担が違います。油の量、熱水の有無、清掃方法に合わせて材料を選ぶ必要があります。用途を聞かずに材料を決める業者には注意が必要です。

- 防水性だけでなく防滑性や清掃性への理解
厨房床は、水を止めればよいというものではありません。滑りにくさ、掃除のしやすさ、台車の動かしやすさも重要です。防滑性を高めすぎると汚れが残りやすくなることもあるため、現場に合ったバランスが求められます。

- 現場確認を踏まえた提案内容
写真や図面だけでは、床の浮きや下地の強度、におい、湿気までは分かりにくいものです。現場確認を行い、傷みの原因や施工範囲を説明してくれる業者に相談すると、工事後の食い違いを減らしやすくなります。


■ 株式会社レジンテクニカの厨房床工事

株式会社レジンテクニカは、名古屋市を中心に塗床工事、段差解消工事、床面研削、研磨工事を行っています。飲食店の厨房床では、防水性だけでなく、下地処理、耐熱水性、防滑性、清掃性を踏まえて工事内容を考えます。

- 名古屋市を中心とした愛知県内での対応
愛知県内の飲食店や食品関連施設、工場、倉庫などの床工事に対応しています。厨房床は営業への影響を抑えながら進める必要があるため、現場の使い方や希望時期を確認しながら工事内容を検討します。

- 下地処理から自社施工で行う床工事
株式会社レジンテクニカでは、下地処理から自社施工で対応しています。古い塗床材の撤去、研削、研磨、油分や汚れの除去を含めて床を整えることで、仕上げ材が密着しやすい状態を目指します。

- 業界20年以上の経験を活かした材料選定
業界20年以上の経験をもとに、エポキシ、水性硬質ウレタン、MMA、樹脂モルタル、塗膜防水などを現場条件に合わせて検討します。厨房では熱水や洗剤の影響があるため、実際の使い方を伺ったうえで材料を選びます。

- 代表自ら現場を確認する打ち合わせ体制
代表自ら打ち合わせや現場確認に足を運び、床の状態や施工範囲を確認します。現場で分かることを大切にしながら、必要な下地処理や仕上げ方法を説明します。小さな不具合でも、まずは状況を見せていただければ判断しやすくなります。


■ まとめ

飲食店の厨房床には、水、油、熱水、洗剤、台車の動きなど、日々さまざまな負担がかかります。防水工事は、漏水を防ぐためだけでなく、衛生管理、清掃性、作業する人の安全を守るためにも大切です。

特に見落としやすいのが下地処理です。表面に新しい材料を塗るだけでは、ひび割れや浮き、油分を含んだ下地の問題が残ることがあります。研削や研磨、撤去、補修を含めて床を整えることで、防水材や塗床材の性能を生かしやすくなります。

床の割れや排水溝まわりの傷み、水たまり、滑りやすさなどが気になり始めたら、不具合が小さいうちに相談することをおすすめします。早めに状態を確認することで、補修範囲を抑えられる場合があります。

厨房床の防水工事や下地処理についてお困りの際は、株式会社レジンテクニカへご相談ください。

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