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2026.02.10

食品工場の床衛生、実は下地処理で差が出る!塗床で清掃性を高める方法

床の清掃は毎日しているのに、なぜか汚れが残る。水たまりができて乾きにくい。ひび割れの周りだけ黒ずみが取れない。そんな床の悩み、食品工場では珍しくありません。洗浄や消毒の手順を見直しても改善しないとき、原因が床の表面そのものにある場合があります。とくに見落とされやすいのが、塗床の前に行う下地処理です。この記事では、床衛生が崩れやすい理由を整理しながら、清掃性を高めるための塗床と下地処理の考え方を、現場目線でまとめます。今の床がなぜ扱いにくいのか、手がかりを一緒に探していきましょう。
 
 
 
■ 食品工場で床衛生が重要になる理由
 
食品工場の床は、製品に直接触れない場所でも衛生管理の要になります。水や油、粉が床に落ちるのは日常で、しかも人と台車とフォークリフトが行き交います。だからこそ床の状態が悪いと、清掃の手間だけでなく、衛生と安全の両方に影響が出やすくなります。ここでは床衛生が重要になる背景を、現場で起きやすいことに絞って整理します。
 
 
- 床は汚れが集まりやすく、衛生管理の弱点になりやすい
床は重力の関係で汚れが最終的に集まる場所です。飛散した原料、靴底や車輪で持ち込まれる汚れ、結露水や洗浄水が混ざり、残りやすくなります。壁や機械の上は拭き取りで終わっても、床は広い面積を短時間で処理する必要があり、どうしてもムラが出やすいです。床の材質や表面の凹凸が原因で汚れが残ると、次の清掃でも同じ場所に残渣が溜まりやすくなります。
 
 
- 水、油、粉体が混ざる現場ほど床の管理難度が上がる
水だけなら流して乾かす管理が中心になりますが、油が混ざると話が変わります。油膜が残ると洗剤が効きにくくなり、さらに粉体が付着するとペースト状になって固着しやすいです。排水口付近や充填機周り、揚げ物や調理ラインの周辺は、こうした混合汚れが起きやすい典型です。床の表面が粗いほど汚れが入り込み、洗浄の回数や時間が増えがちです。
 
 
- 清掃性が悪い床が、日々の負担とリスクを増やす
清掃性が悪い床は、同じ手順でも時間がかかります。ブラシを強く当て続けることで作業者の負担が増え、床材の摩耗も進みやすくなります。さらに、水たまりが残れば滑りやすさにつながり、転倒やヒヤリの原因にもなります。床衛生は品質管理の話だけでなく、現場の安全と作業のしやすさにも直結する、地味だけれど効く改善点です。
 
 
 
■ 床衛生を落としやすい原因は表面の劣化と微細な凹凸
 
床が汚れやすい、乾きにくい、臭いが残る。こうした悩みは、清掃のやり方だけでなく床の表面状態が関係していることが少なくありません。見た目には分かりにくい凹凸や、劣化による傷みがあると、汚れが入り込む場所が増えてしまいます。原因を分解して見ると、対策の方向がはっきりします。
 
 
- ひび割れ、欠け、摩耗が汚れの入り口になる
コンクリートや既存の塗床が劣化すると、ひび割れや欠けが生じます。そこに汚れや水分が入り込み、清掃しても表面だけがきれいになって内部に残りやすくなります。フォークリフトの旋回が多い場所、台車の通行が集中する通路、荷捌き場の出入口は摩耗が進みやすいです。小さな欠けでも積み重なると、清掃性の差として日々効いてきます。
 
 
- 目に見えないピンホールやざらつきが残渣を抱え込む
表面に細かな穴やざらつきがあると、そこが汚れの受け皿になります。見た目は一面でも、触ると引っかかるような感触がある床は要注意です。洗浄水が引かずに残ったり、乾いた後に白っぽい跡が出たりする場合、微細な凹凸に洗剤成分や汚れが残っていることがあります。こうした状態は、清掃の努力が成果に結びつきにくく、現場のストレスにもなりがちです。
 
 
- 排水不良や水たまりが衛生面と安全面の両方に影響する
勾配が不足している、排水口までの流れが悪い、段差が邪魔をしている。こうした条件があると水たまりができやすくなります。水が残る時間が長いほど、汚れも滞留しやすく、乾燥が遅れて次の作業に影響することもあります。また、濡れた床は滑りやすく、歩行や台車作業の安全性にも関わります。床衛生の改善では、表面だけでなく水の動きも一緒に見ておくと失敗が減ります。
 
 
 
■ 下地処理で差が出る理由
 
塗床で清掃性を上げたいと考えたとき、塗料の種類に目が行きやすいです。ただ、実際の仕上がりと耐久性を左右しやすいのは、塗る前の下地処理です。下地が整っていないと、どんな材料を選んでも浮きや剥がれ、凹凸の再発につながりやすくなります。ここでは下地処理が重要になる理由を、現場で起きやすい不具合と結びつけて説明します。
 
 
- 下地の状態が悪いと、どんな塗床でも長持ちしにくい
塗床は下地に密着して性能を発揮します。下地が脆く粉を吹いていたり、水分が多かったりすると、塗膜がしっかり付かずに浮きやすくなります。結果として、早い段階で剥がれや欠けが出て、そこから汚れが入り込みます。清掃性を上げるために塗ったのに、汚れの逃げ場が増える。こうした逆転現象は、下地の見極め不足で起きやすいです。
 
 
- 汚れ、油分、脆弱部の残りが剥がれや浮きにつながる
食品工場の床は油脂が染み込みやすく、見た目がきれいでも内部に残っている場合があります。油分が残ると塗料が弾かれ、密着不良の原因になります。また、表面だけ硬く見えても、内部が脆い層が残っていると、その層ごと剥がれることがあります。だから下地処理では、洗浄だけでなく研削や研磨で確実に弱い部分を落とすことが重要になります。
 
 
- 清掃性は塗料だけでなく、下地の整い方で決まりやすい
清掃性の良し悪しは、表面の平滑性と連続性で決まりやすいです。下地が波打っていたり、補修跡が段になっていたりすると、塗床で覆っても微妙な凹凸が残り、汚れが溜まる場所になります。下地処理で段差や欠損を整え、塗床が均一な厚みで仕上がる状態を作ることが、結果として洗いやすい床につながります。
 
 
 
■ 食品工場の下地処理で確認したいポイント
下地処理は、ただ削って塗る作業ではありません。床の状態を見て、どこまで撤去するか、どの程度整えるかを決めることで、仕上がりと耐久性が変わります。食品工場では油脂や洗剤の影響も受けやすく、一般的な工場より確認項目が増えがちです。現地で押さえておきたいポイントを順番に見ていきます。
 
 
- コンクリートの強度と脆弱層の有無を見極める
表面が粉っぽい、削ると砂が出る、叩くと浮いた音がする。こうした兆候がある場合、脆弱層が残っている可能性があります。脆弱層の上に塗床をしても、土台ごと傷みやすくなります。下地の強度を確認し、必要に応じて研削で健全部まで出す判断が大切です。見えない部分ほど、最初の確認が効いてきます。
 
 
- 油脂の染み込みや洗剤成分の影響をチェックする
油が染みた床は、表面を洗っても内部に残っていることがあります。塗床後に浮きが出る原因になりやすいので、油染みの範囲や深さを見て、撤去や下地の含浸処理などを検討します。また、洗剤や薬剤を日常的に使う現場では、成分が床に残っている場合もあります。どんな洗剤を使っているか、どのエリアで濃度が高いかを共有しておくと判断がしやすいです。
 
 
- 既存床材の撤去範囲と研削、研磨の必要性を判断する
既存の塗床が残っている場合、部分補修で済むのか、全面撤去が必要かの見極めが重要です。浮きや剥がれが点在している床は、見えている部分だけ直しても周辺から再発しやすいです。研削は密着のための粗しとしても有効で、塗料が食いつく面を作れます。研磨は平滑性を整える目的で使い分けることがあります。
 
 
- 段差、欠損、勾配の補修方針を決める
清掃性を上げたいなら、段差や欠損の補修は後回しにしないほうが安心です。段差は汚れの溜まり場になり、モップやスクイジーの動きも止めます。欠損は水が入り、劣化の起点になります。さらに勾配が不足していると水が引かず、乾燥が遅れます。どこまで勾配を直すかは工場の稼働や排水位置にも関わるので、現場条件と合わせて決めるのが現実的です。
 
 
 
■ 清掃性を高める塗床の考え方
 
塗床は床をきれいに見せるためだけのものではなく、清掃しやすい形に整えるための仕上げでもあります。ポイントは、汚れが溜まりにくい面を作り、洗浄水が流れやすい状態に近づけることです。そのうえで滑りにくさも必要になります。ここでは清掃性を上げるための考え方を、仕様の決め方として整理します。
 
 
- 平滑性を上げて汚れの滞留を減らす
清掃性に直結するのは表面の平滑性です。ざらつきが強いと汚れが引っかかり、ブラシの力が必要になります。逆に平滑すぎると滑りやすくなるため、用途に応じた表面仕上げのバランスが大切です。例えば水を多く使うエリアは、水切れを意識した平滑寄りの仕上げが向くことがあります。粉体が多いエリアは、清掃で回収しやすい面の連続性が効きます。
 
 
- 継ぎ目や立ち上がりの納まりで洗いやすさが変わる
床の面だけでなく、壁際や設備基礎の立ち上がりが清掃の難所になりやすいです。角が直角のままだと汚れが溜まり、ブラシも入りにくくなります。立ち上がりを設けたり、R形状でつなげたりすると、洗浄がしやすくなります。排水溝周りも同様で、納まりが雑だと水が残りやすいです。清掃性を上げたいときは、見切りや端部の形も一緒に検討すると効果が出やすいです。
 
 
- 防滑は確保しつつ、清掃で落とせる表面に整える
滑りにくさを上げるために骨材を強く入れると、凹凸が増えて清掃が大変になることがあります。だから防滑は必要な場所に必要な程度で入れる考え方が現実的です。例えば通路と作業エリアで仕上げを変える、濡れやすい場所だけ防滑を強めるなど、エリア分けが有効です。清掃で落とせる範囲の凹凸にとどめることが、日常管理の負担を減らします。
 
 
 
■ 食品工場で選びやすい塗床材と使い分けの目安
 
塗床材は種類が多く、カタログだけでは判断しにくいです。食品工場では水、油、熱水、薬剤、低温など条件が重なりやすいので、材料の得意不得意を踏まえて選ぶ必要があります。ここでは代表的な塗床材について、向く場面と注意点を目安としてまとめます。最終判断は現地の床状態と運用条件に合わせるのが安全です。
 
 
- エポキシ系が向く床と注意点
エポキシ系は工場床で使われることが多く、耐摩耗性や強度面で選びやすい材料です。台車やフォークリフトの走行がある床で検討されることがあります。一方で、熱水が頻繁にかかる場所や急激な温度変化がある場所では、条件によっては負担が大きくなることがあります。水や熱の使い方、洗浄温度、乾燥の頻度など、運用面の情報が材料選定の助けになります。
 
 
- MMAが向く床と短工期が必要な場面
MMAは硬化が早く、短い時間で歩行可能になるタイプがあります。工場を止めにくい、夜間や休日の限られた時間で仕上げたい、といった条件で検討されます。また低温下でも硬化しやすい材料があり、冷蔵、冷凍環境での選択肢になることがあります。注意点としては、施工時の臭気や換気、周囲への配慮が必要になる場合があるため、稼働状況と合わせて確認します。
 
 
- 水性硬質ウレタンが向く床と耐熱水性が求められる場面
水性硬質ウレタンは、熱水や洗浄が多い環境で検討されやすい材料です。厨房や食品工場で、耐熱水性や衛生面を重視したいときに候補になります。水性で臭気が抑えられる傾向がある点も、稼働しながらの工事では気になるポイントです。ただし、下地の水分状態や施工条件によって仕上がりが左右されるため、下地処理と現地確認がより重要になります。
 
 
- 低温環境や冷凍、冷蔵エリアでの考え方
冷凍、冷蔵エリアは温度が低く、結露や霜の影響も受けやすいです。材料が硬化しにくい、乾燥しにくい、施工中に水分が出るなど、常温とは違う前提で考える必要があります。低温でも硬化する材料を選ぶことに加え、施工時の温度管理や結露対策、下地の状態確認が欠かせません。床の滑りやすさも変わるため、防滑の度合いも含めて検討します。
 
 
 
■ 工事計画で押さえるべき現場条件
 
材料と下地処理の方向が決まっても、工事計画が現場に合っていないとトラブルになりやすいです。食品工場では稼働停止が難しい、衛生区画がある、臭気や粉じんに配慮が必要など、制約が多い傾向があります。ここでは設備課や工務の担当者が事前に整理しておくと、打ち合わせが進めやすくなるポイントをまとめます。
 
 
- 稼働を止めにくい工場での施工時間の考え方
ラインを完全停止できるのか、部分停止で回せるのかで計画が変わります。区画を分けて順番に施工する場合、段差や動線の切り替えが発生するので、安全対策も含めて検討が必要です。短時間施工が可能な材料を選ぶことも一つですが、下地処理の時間は削りにくいことがあります。どこを優先するかを整理しておくと、現実的な工程が組みやすくなります。
 
 
- 臭気、乾燥時間、養生の確認ポイント
塗床材によって臭気の出方や換気の必要性が変わります。食品を扱う環境では、施工エリアの隔離や空調の扱い、臭気が製品や包材に影響しないかの確認が大切です。また、乾燥時間や硬化時間は、歩行可能、台車可能、フォークリフト可能など段階があります。いつから何ができるかを事前に確認し、養生範囲と期間を明確にしておくと運用が乱れにくいです。
 
 
- 搬入動線とフォークリフト荷重への配慮
材料や機材の搬入経路、施工中の通行止め範囲、フォークリフトの迂回路を決めておく必要があります。床は面でつながっているので、一部の工事が全体の物流に影響しやすいです。フォークリフトの荷重や旋回の多い場所は摩耗が集中するため、仕様を強める、補強層を検討するなどの判断材料になります。現場の使い方を共有するほど、無理のない仕様に近づきます。
 
 
- 施工後の清掃手順とメンテナンスの整え方
塗床後は、初期の清掃方法や洗剤選びが重要です。硬化が進むまで強い洗浄を避けたほうがよい場合もあります。使用してよい洗剤の種類、ブラシの硬さ、洗浄温度の目安など、運用側が迷わない形で整理しておくと安心です。また、剥がれや欠けが起きたときの応急対応を決めておくと、劣化の広がりを抑えやすくなります。
 
 
 
■ 株式会社レジンテクニカができること
 
床衛生の改善は、材料選びだけでなく下地の見極めと施工の丁寧さが効いてきます。株式会社レジンテクニカでは、名古屋市を中心に工場や倉庫、店舗などの床工事を行ってきた経験を活かし、現場条件に合わせた提案と施工を行っています。ここでは、対応できる内容と相談の進め方を簡単にご紹介します。
 
 
- 下地処理から自社施工で、床の状態に合わせて提案します
床は現場ごとに傷み方が違い、油の染み込みや脆弱層の有無も変わります。当社は下地処理から自社で施工しているため、研削、研磨、撤去、補修まで一貫して判断しやすい体制です。塗床の前段階を丁寧に行うことで、密着不良や早期の剥がれを減らし、清掃性が続きやすい床を目指します。
 
 
- 塗料の特性を踏まえ、用途に合う材料を選びます
食品工場では耐熱水性、耐薬品性、低温対応、防滑など、求める性能がエリアごとに違います。当社ではエポキシ、水性硬質ウレタン、MMAなどを扱っており、使い方に合わせて材料を選定します。例えば短い工期が必要な場所、熱水洗浄が多い場所、冷凍、冷蔵の場所など、条件を整理しながら無理のない仕様をご提案します。
 
 
- 代表が打ち合わせや現場確認に伺い、認識違いを減らします
床工事は、図面だけでは分からない段差や水の流れ、汚れの溜まり方が重要になります。当社では代表自ら打ち合わせや現場確認に伺い、現場の運用や困りごとを直接伺うことを大切にしています。伝達の行き違いを減らし、必要な補修範囲や優先順位を一緒に整理しやすくなります。
 
 
- 愛知県内の工場、倉庫の床工事に対応します
愛知県内で、食品会社、自動車関連、物流、運輸などの工場や倉庫床に対応しています。塗床工事だけでなく、段差解消、床面研削、研磨、既存床材の撤去にも対応可能です。床工事を専門に扱っているため、床特有の劣化や動線条件を踏まえたご相談がしやすいと思います。
 
 
 
■ まとめ
 
食品工場の床衛生は、清掃の手順だけでなく床そのものの状態に左右されます。ひび割れや摩耗、目に見えない凹凸、水たまりがあると、汚れが残りやすくなり、日々の清掃負担と衛生リスクが積み上がります。塗床で清掃性を高める考え方は有効ですが、実際に差が出やすいのは下地処理です。油分や脆弱層を残さず、段差や欠損、勾配を整えることで、塗床の密着と平滑性が安定しやすくなります。材料はエポキシ、MMA、水性硬質ウレタンなどから、熱水、低温、短工期といった条件に合わせて選ぶのが近道です。現地の床は状態が一つとして同じではないため、判断に迷う場合は床工事の経験がある会社に相談すると安心です。株式会社レジンテクニカでは下地処理から自社施工で対応し、現場条件に合わせて無理のない仕様をご提案しています。床衛生の改善を検討中でしたら、まずは状況を共有いただければと思います。お問い合わせはこちら

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