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2026.07.03

工場の床を塗装工事する前に、剥がれを防ぐ下地処理とは

工場の床を塗装したのに、しばらくすると一部が浮いてきた、フォークリフトの通路だけ剥がれやすい、油や粉じんが残りやすく清掃しても床がすっきりしない。工務や設備の担当者の方なら、こうした床の不具合に頭を悩ませる場面があるのではないでしょうか。床塗装工事は、塗料を塗る作業そのものだけで仕上がりが決まるわけではありません。剥がれを抑えるうえで大切なのは、塗装前に床の状態を見極め、汚れや弱い部分を取り除く下地処理です。
この記事では、工場の床塗装工事を検討する前に知っておきたい剥がれの原因と、下地処理で確認したいポイントを整理します。


■ 工場の床塗装工事で剥がれが起きる主な原因

工場の床塗装工事で剥がれが起きる原因は、塗料の品質だけでは判断できません。床の使われ方、塗装前の状態、乾燥環境などが重なって不具合につながることがあります。まずは、どのような要因が剥がれを招きやすいのかを確認しておくと、工事前の判断がしやすくなります。

- 下地に残った汚れ・油分・粉じん
工場床には、機械油、切削油、粉じん、タイヤの汚れなどが付着していることがあります。表面がきれいに見えても、コンクリートの細かな凹凸に油分が入り込んでいる場合があります。この状態で塗装すると、塗料が床に密着しにくくなり、通行や荷重がかかった部分から浮きや剥がれが出やすくなります。清掃だけでは落としきれない汚れもあるため、現場の状況に合わせた除去作業が必要です。

- コンクリートの水分と乾燥不足
コンクリート床に水分が残っていると、塗膜の下に湿気がこもり、膨れや剥がれの原因になります。新設の床だけでなく、既存床でも地下からの湿気、洗浄後の乾燥不足、水を使う作業環境などに注意が必要です。食品工場や厨房に近い床では、水や熱水が使われるため、塗装前の水分確認が仕上がりに関わります。

- フォークリフト走行による摩耗・衝撃
フォークリフトや台車が同じ通路を繰り返し走る工場では、床に摩耗や衝撃がかかります。特に旋回場所、荷物の積み下ろし場所、出入口付近は負荷が集中しやすい箇所です。下地が弱いまま塗装すると、塗膜だけで負荷を受け止める形になり、短期間で傷みが出ることがあります。走行条件を踏まえた下地づくりが大切です。

  
■ 剥がれを防ぐ下地処理の基本

下地処理は、工場の床塗装工事において剥がれを防ぐための土台づくりです。塗料を選ぶ前に、床に残っている弱い部分や密着を妨げるものを取り除く必要があります。表面を整えるだけでなく、ひび割れや段差まで確認することで、塗装後の不具合を抑えやすくなります。

- 既存塗膜の浮き・割れ・密着状態の確認
既に塗装されている床では、古い塗膜の状態を確認します。浮いている部分や割れている部分を残したまま新しい塗料を重ねると、下の層から剥がれる可能性があります。見た目では判断しにくい場合もあるため、叩いた音や表面の状態を確認しながら、残せる部分と撤去すべき部分を見分けることが重要です。

- 研削・研磨による脆弱層の除去
コンクリート表面には、劣化して粉っぽくなった層や、油分が染み込んだ層が残っていることがあります。研削や研磨を行うことで、塗料が密着しにくい部分を取り除き、塗装に適した面を出します。床工事では、この作業の丁寧さが仕上がりに影響します。表面だけを軽く整えるのではなく、現場の状態に合わせて適切な深さまで処理することが大切です。

- クラック・欠損・段差の補修
ひび割れ、欠け、段差がある床は、塗装前に補修しておく必要があります。段差が残ると台車の振動やフォークリフトの衝撃が集中し、塗膜の割れにつながることがあります。樹脂モルタルなどを使って床面を整えると、作業者のつまずきや荷物の揺れを抑えることにもつながります。安全面を考えるうえでも、補修は見逃せない工程です。


■ 塗装前の現場調査で確認したい床の状態

工場床は、業種や作業内容によって傷み方が異なります。そのため、塗装工事の前には現場調査で床の状態を把握することが欠かせません。現場を見ずに塗料だけを決めてしまうと、使用環境に合わず剥がれやすくなる場合があります。確認すべき点を整理しておきましょう。

- 床材と既存塗料の種類
床がコンクリートなのか、既に塗床材が施工されているのかによって、必要な下地処理は変わります。既存塗料がエポキシ系なのか、ウレタン系なのか、別の材料なのかも確認が必要です。相性が悪い材料を重ねると密着不良につながることがあるため、既存床の履歴が分かる資料があれば準備しておくと相談が進めやすくなります。

- 水分量・油分・薬品付着の有無
水を使う工程がある工場、薬品を扱う工場、油が床に落ちやすい工場では、塗装前の確認が特に大切です。床に水分や油分が残っていると、塗料が本来の性能を発揮しにくくなります。薬品が付着している場合は、塗料の種類を慎重に選ぶ必要があります。日常的にどのような液体が床に触れるのか、担当者の方が把握している情報は工事計画に役立ちます。

- 稼働状況と施工可能な時間帯
工場では、床を使えない時間をできるだけ短くしたいという事情があります。昼間の稼働を止められない場合は、夜間や休日に工事を行うこともあります。塗料によって乾燥や硬化に必要な時間が異なるため、稼働再開の時刻から逆算して工法を決めることが大切です。短時間で歩行可能な材料が適する場合もあります。


■ 工場用途に合わせた塗料の選び方

下地処理を丁寧に行っても、使用環境に合わない塗料を選ぶと早期の傷みにつながります。工場床では、耐摩耗性、耐薬品性、防滑性、清掃性など、必要な性能が場所ごとに変わります。床の使い方を具体的に整理しながら、塗料を選ぶことが大切です。

- 食品工場に必要な耐熱水性・防滑性・清掃性
食品工場では、水、熱水、油、洗剤が床に触れる場面があります。床が滑りやすいと作業者の転倒につながるため、防滑性も必要です。一方で、汚れが溜まりにくく清掃しやすいことも衛生管理の面で大切です。水性硬質ウレタンは、耐熱水性や抗菌性が求められる場所で検討される材料の一つです。厨房や洗浄エリアに近い床では、排水や勾配も合わせて確認します。

- 自動車関連工場に必要な耐摩耗性・耐衝撃性
自動車関連工場では、部品や工具の落下、車両や台車の移動、油分の付着が起こりやすい環境です。床には摩耗や衝撃に耐える性能が求められます。エポキシ系の塗床材は、耐摩耗性や耐衝撃性を考える場面で使われることがあります。作業内容によっては耐薬品性も確認し、油や薬品がかかる場所と通路部分で仕様を分けることもあります。

- 物流倉庫に必要な耐荷重性・走行性
物流倉庫では、フォークリフトやハンドリフトが繰り返し走行します。床面に凹凸や段差があると、荷物の揺れや車両の負担につながります。耐荷重性に加えて、走行しやすい平滑さも大切です。荷物の保管場所、通路、出入口など、負荷がかかる箇所を事前に確認すると、必要な補修範囲や塗料の仕様を決めやすくなります。


■ 工場床塗装工事の一般的な流れ

工場の床塗装工事は、現場確認から始まり、養生、下地処理、塗装、乾燥確認へと進みます。どの工程も仕上がりに関わりますが、特に下地処理は後から見えにくい部分です。工事の流れを把握しておくと、社内調整や稼働停止の相談がしやすくなります。

- 養生と安全確保
工事前には、機械、壁、設備、搬入口などを養生し、塗料や粉じんが付着しないようにします。作業範囲と通行範囲を分け、従業員の方が安全に移動できるようにすることも大切です。稼働中の工場で一部施工を行う場合は、作業動線と工場内の動線が重ならないように調整します。

- 下地処理から塗装までの手順
下地処理では、既存塗膜の撤去、研削、研磨、油分除去、ひび割れや欠損の補修を行います。その後、必要に応じて下塗りを行い、塗料を重ねて仕上げます。塗料の種類や床の状態によって手順は変わります。大切なのは、塗る前に塗料が密着できる床面をつくることです。ここを急ぐと、完成直後はきれいでも、使用開始後に剥がれが出ることがあります。

- 乾燥・硬化後の確認
塗装後は、乾燥や硬化の状態を確認してから使用を再開します。歩行可能な時間と、フォークリフトなど重い車両を走らせられる時間は異なる場合があります。工場を早く動かしたい気持ちは自然ですが、硬化前に荷重をかけると跡や傷みが出ることがあります。再開時刻は施工会社と確認しておくと安心です。


■ 工務・設備担当者が施工前に整理したいこと

床塗装工事を円滑に進めるには、施工会社だけでなく、工場側の準備も大切です。工務や設備の担当者の方が事前に情報を整理しておくと、見積もりや工期の相談が具体的になります。現場の稼働を止めにくい場合ほど、早めの確認が役立ちます。

- 稼働停止範囲と作業動線の確認
工事範囲を一度に止めるのか、区画を分けて施工するのかを確認します。全面を止められない工場では、通路や出入口を確保しながら工事する方法を検討することがあります。作業者、フォークリフト、搬入車両の動線を整理しておくと、施工中の混乱を抑えやすくなります。

- 荷物・機械の移動範囲
床塗装工事では、施工する床面を空ける必要があります。棚、製品、資材、移動できる機械などをどこまで動かせるか確認しておきましょう。動かせない設備がある場合は、その周囲をどのように施工するか事前に相談します。移動に時間がかかる場合は、工事日程だけでなく準備日も見込んでおくと安心です。

- 臭気・騒音・粉じんへの配慮
研削や研磨では騒音や粉じんが発生することがあります。塗料によっては臭気が気になる場合もあります。食品や精密部品を扱う工場では、周辺工程への影響を確認しておくことが大切です。作業時間、換気、養生範囲を事前に決めておくと、現場での負担を減らしやすくなります。


■ 塗装工事後に剥がれを抑える維持管理

床塗装工事は、完了したら終わりではありません。日々の使い方や清掃によって、塗膜の持ち方は変わります。工場床は負荷がかかり続ける場所なので、早めに異変に気づき、小さなうちに補修することが長く使うためのポイントです。

- 日常清掃と油分除去
床に油分や粉じんが残ったままだと、滑りやすくなるだけでなく、塗膜の劣化を早めることがあります。特に機械まわりやフォークリフトの通路は汚れが溜まりやすい場所です。日常清掃で油分を取り除き、洗剤を使う場合は床材に合うものを選びます。強い薬品を使う場合は、塗料との相性を確認しておくと安心です。

- 小さな欠損を見つけたときの早期補修
床の小さな欠けやひび割れは、放置すると水や油が入り込み、周囲の剥がれにつながることがあります。フォークリフトの旋回場所や出入口付近は、定期的に確認しておきたい箇所です。小さな補修で済むうちに対応すると、工場の稼働への影響も抑えやすくなります。

- フォークリフトや台車の使用状況の確認
床への負荷は、車両の使い方によって変わります。急旋回、急停止、硬い車輪の台車、過積載に近い運搬は、床面に強い負担をかけます。タイヤや車輪の状態を確認し、通路の使い方を見直すことも床の保護につながります。塗装工事後も、現場の運用と床の状態を合わせて見ていくことが大切です。


■ 愛知県内の工場床塗装工事に対応する株式会社レジンテクニカの特徴

愛知県内で工場や倉庫の床塗装工事を検討している場合は、床の用途を理解した施工会社に相談することが大切です。株式会社レジンテクニカは、名古屋市を中心に塗床工事、段差解消工事、床面研削、研磨工事を行っています。下地処理を重視し、現場の状態に合わせた工事を提案しています。

- 下地処理から自社施工で行う床工事
株式会社レジンテクニカは、下地処理から自社施工で対応しています。床の剥がれを抑えるには、研削、研磨、既存塗膜の撤去、段差や欠損の補修までを一貫して見られることが大切です。業界20年以上の経験をもとに、床の傷み方や稼働状況を確認しながら、必要な作業を判断します。

- 用途に合わせたエポキシ・水性硬質ウレタン・樹脂モルタルの提案
工場床に使う塗料は、場所によって適したものが異なります。自動車関連工場や物流倉庫では、エポキシや耐摩耗性を考えた塗床材が候補になります。食品工場や厨房に近い場所では、水性硬質ウレタンのように耐熱水性や清掃性を考えた材料を検討します。段差や欠損がある場合は、樹脂モルタルによる補修も選択肢になります。

- 代表が現場を確認する打ち合わせ体制
株式会社レジンテクニカでは、代表自ら打ち合わせや現場確認に足を運びます。図面だけでは分かりにくい床の傷み、作業動線、稼働時間、臭気や粉じんへの配慮などを現場で確認し、工場ごとの事情に合わせて相談できます。床工事を専門的に扱っているため、塗装だけでなく、研削、研磨、撤去、段差解消まで含めた相談がしやすい体制です。


■ まとめ

工場の床塗装工事で剥がれを防ぐためには、塗料を塗る前の下地処理がとても大切です。油分、粉じん、水分、古い塗膜の浮き、コンクリートの弱い層を残したまま施工すると、使用開始後に剥がれや膨れが起きることがあります。研削や研磨で密着しやすい面をつくり、ひび割れや欠損、段差を補修してから塗装することで、床をより安定して使いやすくなります。

相談前には、床材や既存塗料の種類、水や油や薬品の付着状況、フォークリフトの走行範囲、稼働を止められる時間帯を整理しておくと、工事内容を具体的に検討しやすくなります。愛知県内で工場や倉庫の床塗装工事をお考えの際は、下地処理から施工まで対応する株式会社レジンテクニカへご相談ください。

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