お知らせ
NEWS
- TOP
- お知らせ
-
2025.10.20
長寿命で安全な床に!薬品工場におすすめの...
薬品工場では、取り扱う物質の特性上、床材にも高い耐久性や安全性が求められます。床が薬品によって劣化したり、滑りやすくなったりすると、作業者の安全が損なわれるだけでなく、製造工程にも支障をきたす恐れがあります。
とくに、薬品や薬液に繰り返し触れる環境では、通常の床材では短期間で傷みが出てしまうこともあります。そのため、薬品工場に合った床材の選定や、長く使えるための施工方法を事前に知っておくことが重要です。
この記事では、薬品工場に適した床材の特徴や、施工時に注意すべきポイントについて解説します。また、床の性能を最大限に引き出すために欠かせない「下地処理」についても触れながら、塗床工事を検討しているご担当者様に役立つ情報をお届けします。現場の運用に合わせて最適な床づくりを考えたい方は、ぜひ参考にしてください。
◼︎薬品工場の床材に求められる基本性能
薬品工場では、日々の作業において化学物質が床に触れる機会が多くなります。そのため、床材には一般的な工場以上に、高い耐性や安全性が求められます。作業者の安全を守りながら、トラブルの少ない設備環境を維持するには、使用する床材の性質をよく理解することが大切です。
- 耐薬品性はなぜ重要か
化学薬品が床にこぼれたり付着したりすると、塗膜が溶けたり膨れたりすることがあります。このような状態を放置すると、床面の劣化が進み、作業効率の低下や衛生面での課題にもつながります。耐酸性や耐アルカリ性を持つ塗料を使うことで、こうした影響を抑え、床を長く保つことが可能になります。
- 耐久性と衝撃性への対応
重量のある設備や台車、フォークリフトが行き来する工場では、床への負荷が繰り返しかかります。このような環境では、衝撃に強く、塗膜が割れにくい素材が求められます。ひび割れや剥がれが生じると、そこから水や薬品が入り込み、床全体の劣化を早めてしまうこともあります。
- 安全性と衛生面への配慮
作業中に床が滑りやすくなると、転倒事故のリスクが高まります。さらに、清掃しにくい表面仕上げでは汚れが残りやすく、衛生面でも問題が生じやすくなります。安全に作業できるだけでなく、清掃しやすい床材を選ぶことで、衛生的な環境の維持にもつながります。
◼︎薬品工場に適した床材の種類と特徴
床材の種類によって、作業環境の安全性や維持管理のしやすさに違いが出ます。薬品を取り扱う現場では、使用する塗料や素材の特性を理解したうえで、作業内容に合ったものを選ぶことが大切です。
- エポキシ樹脂床のメリットと注意点
耐摩耗性に優れたエポキシ樹脂は、硬く滑らかな塗膜が特徴で、フォークリフトなどの走行にも対応しやすい素材です。薬品への耐性もあり、幅広い用途で採用されています。ただし、温度変化や強い衝撃にはやや弱いため、作業内容によっては補強や別の塗料との組み合わせが必要になる場合もあります。
- 耐薬品床材(耐酸・耐アルカリ)の特性
化学薬品が頻繁に使用される現場では、耐酸・耐アルカリ性に特化した床材が役立ちます。エポキシ樹脂と比べても、より高い耐薬品性を持つ塗料もあり、薬品による塗膜の変色や劣化を防ぐうえで効果を発揮します。取り扱う薬品の種類に応じて、適切な塗料を選ぶことが重要です。
- 抗菌性や清掃性に優れた床材
衛生面への配慮が求められる環境では、抗菌機能を備えた床材や、清掃しやすい素材が選ばれています。汚れが浸透しにくく、洗浄によるダメージが出にくい仕上がりであれば、日常の清掃も効率よく行えます。床の状態を清潔に保つことで、職場全体の衛生管理にもつながります。
◼︎床材の性能を引き出すための下地処理の重要性
どれだけ高性能な塗料を使っても、下地の処理が不十分なまま施工すると、その効果を十分に発揮できません。薬品工場のように、床材に高い耐性が求められる環境では、塗装前の下地処理が施工全体の仕上がりや寿命に直結します。
- 下地処理を怠るとどうなるか
下地が湿っていたり、表面にほこりや油分が残っている状態で塗装すると、塗料がしっかり密着せず、早期の剥がれや膨れといったトラブルにつながることがあります。見た目では問題なさそうに見えても、内部から浮きが生じることもあるため、目に見えない部分まで丁寧な下地処理が欠かせません。
- 適切な研磨・研削による施工品質の差
塗装前にコンクリート面をしっかり研磨・研削することで、塗料の密着力が大きく高まります。古い塗膜や表面の傷みを取り除く作業を行うことで、塗料が均一に定着し、耐久性のある仕上がりにつながります。研削の精度によって、塗膜の厚みや仕上がりの美しさにも差が出てきます。
- 工事の耐久性とトラブル回避に直結する理由
床の状態に合わせて下地を整えることは、工事完了後のトラブルを減らすうえで非常に重要です。たとえば、段差やひび割れがあるまま塗装をしてしまうと、塗膜が均等に伸びず、部分的に剥がれやすくなります。下地の精度を高めてから塗装を行うことで、仕上がりにムラが出にくくなり、長期間にわたって安定した状態を保てるようになります。
◼︎薬品工場における床トラブルの事例と対策
薬品工場では、床面が日常的に薬品や荷重の影響を受けるため、塗装の状態によっては不具合が発生することがあります。施工段階での見落としや素材の選び方によって、思わぬトラブルにつながることもあるため、よくある事例とその対応方法を知っておくと安心です。
- 床の剥がれや膨れが起こる原因
塗膜が剥がれたり、膨れてしまう原因として多いのが、下地と塗料の密着不良や水分の残留です。下地が十分に乾いていなかったり、施工時に油分・粉じんが残っていた場合、塗料がうまく密着せず、早い段階で不具合が出ることがあります。仕上がりを長持ちさせるためには、施工前の環境確認と下地処理が欠かせません。
- 化学薬品による変色や腐食
薬品が床に触れることで、塗膜の変色や腐食が起こることがあります。こうした現象は、耐薬品性が不足している塗料を使用した場合に特に起こりやすくなります。薬品の種類に応じた塗料をあらかじめ選ぶことで、劣化の進行を防ぎやすくなります。定期的な点検と塗膜の状態確認も欠かせません。
- 滑りやすさや段差による事故リスク
作業中に水や薬品がこぼれたままの床は、滑りやすくなる傾向があります。とくに防滑処理がされていない場合、転倒による事故につながることがあります。また、荷重や経年劣化によってできた段差を放置しておくと、つまずきや台車の通行トラブルの原因にもなります。安全性を高めるには、防滑塗料の使用や早めの段差補修が効果的です。
◼︎塗床材の選定時に押さえておきたいポイント
薬品工場において床材を選ぶ際は、現場の使用環境に合わせた塗料や工法を把握しておくことが重要です。どのような塗床材が必要かは、取り扱う薬品の種類や作業の内容によって異なります。
- 使用薬品の種類と頻度を考慮する
床に接触する薬品の種類が異なれば、それに適した塗料も変わってきます。酸性やアルカリ性の薬品、アルコール系の溶剤など、それぞれに強い塗料を選ぶことで、変色や劣化の進行を抑えやすくなります。また、薬品が床に触れる頻度が高いほど、耐薬品性の高い塗料が求められます。
- 床への荷重や温度変化への耐性
フォークリフトや台車などの重量物が日常的に通行する場合、塗膜にかかる圧力も大きくなります。加えて、熱水の使用や温度差が生じる環境では、塗料が膨れたりひび割れたりするリスクもあるため、物理的な耐性と熱への強さを両立した床材を選ぶ必要があります。
- メンテナンス性と運用コストのバランス
施工後の清掃やメンテナンスに手間がかかりすぎると、作業の効率に影響を及ぼすことがあります。塗膜が滑らかで清掃しやすい仕上がりであれば、衛生管理もしやすくなります。また、初期費用だけでなく、長期間の使用を見据えたメンテナンスコストも含めて考えることが、無理のない運用につながります。
◼︎株式会社レジンテクニカの塗床工事が選ばれる理由
薬品や化学物質を扱う現場では、床材の選定だけでなく、施工そのものの質が求められます。長期間にわたり安定して使い続けるには、施工前の調査から仕上げに至るまで、一つひとつの工程にしっかりと取り組む必要があります。
- 床工事専門会社としての技術力
これまで多くの塗床工事に対応してきた中で、現場ごとの用途や環境に合わせた塗料の選定や工法の提案を行ってきました。薬品工場のように耐薬品性や衛生面が求められる環境でも、それぞれの条件に応じた施工が可能です。用途に応じた判断を重ねることで、塗料の性能をより引き出せる仕上がりにつなげています。
- 下地処理から自社施工で対応
下地処理は塗床工事の仕上がりを大きく左右します。施工に入る前には、下地の状態を確認し、必要に応じて研削や補修を行います。塗料の密着性を高めるためにも、下地に合わせた対応が不可欠です。すべての作業を完結させているため、工程の一つひとつに責任を持って対応しています。
- 代表自ら現場に立つ安心対応
現地調査や打ち合わせには、代表が直接立ち会い、細かな点もその場で確認しています。現場の状況を正確に把握しながら、塗料の選定や工事スケジュールについて具体的にご説明しています。施工後の仕上がりに納得いただけるよう、事前の準備段階から丁寧に対応しています。
◼︎まとめ
薬品工場の床材には、薬品への耐性はもちろん、日常の荷重や衝撃に耐えられる強度、安全性、清掃性など、さまざまな機能が求められます。用途に合わない床材を選んでしまうと、早期の劣化や事故のリスクが高まり、設備全体の管理にも影響が出る可能性があります。
施工時には、床材そのものだけでなく、塗料が本来の性能を発揮するための下地処理も重要です。見た目にはわからない下地の状態が原因で、剥がれや膨れといったトラブルにつながることもあるため、施工前の工程にこそ丁寧さが求められます。
株式会社レジンテクニカでは、下地処理から仕上げまでを自社で一貫して行い、現場の条件に合わせた最適な施工を心がけています。現地調査には代表自ら足を運び、環境や用途に合った塗料・工法を丁寧にご提案しています。
施工後のアフターフォローにも対応し、安心して使い続けられる床づくりをお手伝いしています。まずはお気軽にご相談ください。
-
2025.10.10
用途に応じた選び方とは?床仕上げの種類を...
工場や倉庫、店舗など、施設の床は日々の使用に耐える機能性が求められます。一見すると同じように見える床でも、使われる環境や目的によって最適な仕上げの種類は異なり、間違った選び方をしてしまうと早期劣化や安全面の問題が生じることもあります。
また、耐久性や防滑性、衛生面などの条件を満たすためには、仕上げ材だけでなく、土台となる下地の状態にも十分な注意が必要です。見た目や素材だけで判断してしまうと、施工後にトラブルが発生する原因にもなりかねません。
この記事では、床仕上げの主な種類やそれぞれの特徴、使用目的に合わせた選び方について詳しく解説します。あわせて、工事の質を左右する下地処理の重要性についても触れていきますので、床の改修や新設を検討している方はぜひ参考にしてください。
◼︎床仕上げの種類ごとの特徴を押さえた工事対応
床仕上げにはさまざまな種類があり、現場の用途や環境条件によって適切な素材や工法を選ぶことが重要です。それぞれの特徴を把握していないと、使用中に思わぬ不具合が起きたり、早期の再施工が必要になることもあります。現場の目的や使用状況を正しく理解し、最適な床仕上げを選ぶことで、長く安心して使える環境が整います。
- 工場・倉庫に適した耐久性の高い床仕上げ
フォークリフトや台車などの車両が頻繁に出入りする工場や倉庫では、耐摩耗性・耐荷重性が高い塗料が求められます。床がすり減りやすい場所では、衝撃にも強いエポキシ系や耐摩耗性能に優れた樹脂を使った仕上げが効果的です。荷物の移動や機械の稼働による負担に耐える施工が求められます。
- 厨房には防滑性と衛生面を両立した仕上げが必要
水や油が飛びやすい厨房では、防滑性や耐熱水性に加え、清掃のしやすさも重要です。水性硬質ウレタンなどの抗菌・防臭性能を備えた素材を用いることで、衛生的で管理しやすい環境が整います。安全性を確保しながら、従業員の作業効率も支える床づくりが求められます。
- 店舗床は短工期と意匠性が求められる
店舗では営業との兼ね合いから、限られた時間での施工が必要になることが多くあります。また、見た目の印象も重視されるため、仕上がりの美しさや色合いにも配慮が必要です。短時間で硬化する塗料を使用し、デザイン性と施工スピードの両方を実現できる工法が選ばれます。
- 駐車場には耐摩耗性と防水性のある仕上げが効果的
屋外にある駐車場は、車両の出入りによって負荷がかかるうえ、雨水の影響も受けやすい場所です。そのため、高い耐久性に加えて、防水性も備えた塗料が適しています。滑りにくく、タイヤの摩耗にも耐えられる床仕上げを行うことで、長期的な安全性と保全が可能になります。
- 冷凍・冷蔵設備には低温環境に対応した床材を選ぶ
冷凍庫や冷蔵庫内では、温度変化が激しく、一般的な床材ではひび割れや剥がれが生じやすくなります。こうした環境では、低温でも硬化可能なMMA樹脂などを使用することで、耐久性と安全性を確保できます。温度差への耐性に加え、短時間で硬化する性質があるため、業務を止めずに工事を進めることも可能です。
◼︎床仕上げに使用される主な塗料の種類と特徴
塗床工事に使われる塗料には、用途や環境に応じたさまざまな種類があります。それぞれの塗料には特徴があり、適した場所に使うことで、仕上がりの耐久性や安全性、清掃性などが大きく変わってきます。
- エポキシ系塗料:耐衝撃性と密着性に優れる
エポキシ塗料は、強い衝撃や摩耗に強く、工場や自動車整備場などで多く使用されています。下地との密着性にも優れており、長期間にわたって安定した性能を維持しやすいことが特長です。塗膜がしっかりとしているため、荷重のかかる場所にもおすすめです。
- MMA樹脂:硬化が非常に速く低温にも対応
MMA(メチルメタクリレート)樹脂は、硬化速度が非常に速く、施工後わずか1〜2時間で歩行が可能になる塗料です。低温下でも施工できるため、冷凍・冷蔵設備内や冬期の工事にも対応しやすく、作業時間を短縮したい現場におすすめです。
- 水性硬質ウレタン:抗菌・防臭性が高く厨房に適している
水性硬質ウレタンは、においが少なく耐熱水性や防滑性にも優れているため、厨房や食品工場などで多く採用されています。抗菌性があるため衛生管理が求められる現場にも向いており、清掃のしやすさも利点のひとつです。
- 耐薬品・耐菌性塗料:薬品や微生物への耐性が求められる現場に
薬品や洗剤などを頻繁に使用する作業エリアでは、薬品に強い性能を持つ塗料が欠かせません。また、クリーンルームや研究施設では抗菌性も重要視されます。これらの塗料は、劣化を防ぎながら、衛生環境の維持に貢献します。
- アクリル系塗料:発塵防止や歩行性を高める
アクリル塗料は、塗布面から発生する細かな粉じんを抑える効果があり、機械室や通路などで使用されています。塗膜が薄くても効果を発揮しやすく、比較的短時間で施工が完了する点も魅力です。翌日には歩行可能なものもあり、使い勝手の良さが支持されています。
◼︎床仕上げにおける下地処理の重要性
塗床工事の品質は、仕上げ材だけで決まるものではありません。仕上がりを美しく、そして長持ちさせるためには、その下にある下地の状態が非常に大きな影響を与えます。どれだけ高性能な塗料を使用しても、下地に不備があるままでは、剥がれや浮きといったトラブルが起こる可能性が高まります。
- 仕上げ材の性能を発揮するための下地づくり
塗料の密着性や耐久性を十分に引き出すには、下地との相性が重要です。凹凸が多かったり、汚れや油分が残っていたりすると、せっかくの塗装も定着しにくくなります。適切な処理を行うことで、塗料本来の性能を安定して発揮できる状態になります。
- 下地のひび割れや浮きが仕上がりに与える影響
ひび割れや浮きがあるまま塗装を進めてしまうと、表面が均一に仕上がらないばかりか、施工後すぐに不具合が生じる原因になります。これにより再施工が必要になることもあるため、事前の確認と補修が欠かせません。
- 使用環境に応じた下地処理方法の選定
湿気の多い環境や車両が通る場所など、使用状況によって下地処理の方法も変わってきます。現場の条件を把握したうえで、適した工法や使用機材を選ぶことで、施工後のトラブルを防ぎやすくなります。
- 研磨・研削による下地調整で仕上げの精度を高める
コンクリート面の凹凸や古い塗膜の残りを除去するためには、研磨や研削といった作業が有効です。専用の機械を使用して表面を整えることで、塗料が均一に乗りやすくなり、美観や耐久性の面でも仕上がりに差が出ます。最終的な完成度を左右する作業として、重要視されています。
◼︎用途に応じた床仕上げの選び方のポイント
床仕上げを選ぶ際には、見た目だけでなく、使用する場所の条件や目的に合わせて適した性能を持つ塗料や施工方法を選ぶことが重要です。見合わない仕上げを選んでしまうと、トラブルの原因になることもあります。
- 使用目的と歩行・車両の頻度を考慮する
まず確認したいのは、床がどのように使われるかという点です。人だけが通る場所と、台車やフォークリフトなどの車両が頻繁に通過する場所とでは、求められる耐久性が異なります。負荷が大きい場所では、塗膜の強さや下地の仕上がりも重視する必要があります。
- 衛生管理や防滑性が求められるかを確認
食品工場や厨房などでは、床が常に清潔に保たれることが求められます。抗菌性や洗浄のしやすさに加えて、転倒防止のための防滑性も重要な要素です。水や油が多く使われる現場では、滑りにくい表面仕上げを選ぶことで、作業中の安全性も向上します。
- 熱・水・薬品などの影響を受けやすいかを見極める
高温の蒸気、水分、薬品などが床に触れるような環境では、それらに耐えられる性能を持つ塗料を選ぶ必要があります。耐熱性や耐薬品性に配慮することで、床の劣化を防ぎ、安心して使える状態を保ちやすくなります。
- メンテナンス性や耐久性も視野に入れる
長く使い続ける場所ほど、日々の手入れのしやすさや塗膜の持ちも重要になります。例えば、掃除のしやすさを重視するなら、表面が滑らかで汚れが付きにくい仕上げが向いています。一方で、物理的な衝撃が加わりやすい場所では、摩耗に強い素材を選ぶことが、長期的な安定につながります。
◼︎段差や劣化などの問題にも柔軟に対応
塗床工事では新設や改修だけでなく、床面の段差や劣化といった現場特有の問題に対応することも大切です。日々の使用で生じる傷みや変化は、作業効率の低下や安全性の低下にもつながるため、早めの対応が求められます。
- 工場・倉庫に多い段差の発生と補修の必要性
車両の通行や重量物の荷下ろしが繰り返される現場では、コンクリートやアスファルトの床が徐々に変形し、小さな段差が生じることがあります。これをそのままにしておくと、人のつまずきや機器の破損などにつながる恐れがあります。段差が見つかった時点での補修が、安全と作業効率の両面で重要です。
- 樹脂を使った段差解消で短時間施工を実現
補修には、強度と速乾性のある樹脂を用いることで、施工時間を短縮できます。従来のモルタルなどに比べて早く硬化するため、現場の稼働を止めずに工事を進められるという利点があります。段差の大きさや場所に応じた調整も可能で、さまざまな現場に対応しやすい施工方法です。
- 段差放置によるリスクと早期対応の重要性
段差は見た目以上に現場の安全性に影響を与えることがあります。床の段差が原因で商品に傷がついたり、作業中の転倒につながる可能性もあるため、小さな異変でも見逃さないことが大切です。早めに補修を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
◼︎株式会社レジンテクニカの床仕上げ工事の特徴
床工事は、仕上げ材の選定だけでなく、下地の状態や施工方法も仕上がりに大きく影響します。現場ごとの用途や条件に応じた施工を行うことを重視し、素材選びから作業工程に至るまで一つひとつ丁寧に対応しています。塗床を専門として長年携わってきた経験を活かし、機能性と耐久性を備えた床面の仕上げを目指しています。
- 用途に応じた塗料選定と現場ごとの工法提案
取り扱う塗料には、耐摩耗性・耐薬品性・防滑性など、それぞれ異なる特長があります。用途に合わせた性能を見極め、必要な条件を満たす塗料を選び、現場ごとに適した施工方法をご提案しています。厨房や工場、駐車場など、多様な施設での施工経験があります。
- 短期間で仕上がる工事体制
これまでの経験をもとに、限られた時間内で質の高い施工を行う体制を整えてきました。条件によっては、半日程度での作業完了が可能な場合もあります。作業中も施設の稼働への影響をできる限り抑えることを意識しながら、段取りよく進めています。
- 下地処理から施工まで自社一貫対応
仕上げの品質を高めるには、事前の下地処理が欠かせません。現場の状態を見極めながら、研磨・斫り・補修といった下準備もすべて自ら対応しています。こうした工程を重ねることで、塗料の密着性や耐久性を高めることにつながります。
- 20年以上の実績と専門的な床施工ノウハウ
床工事に長く関わる中で、さまざまな施設・業種での施工に携わってきました。現場ごとに異なる条件に応じた対応を行いながら、素材の扱いや仕上げ方にも工夫を重ねています。床専門の工事を手がけてきた経験が、安定した仕上がりを支えています。
◼︎まとめ
床仕上げは、見た目の美しさだけでなく、用途や環境に合わせた機能性を備えることが大切です。耐久性や衛生面、安全性など、それぞれの現場に必要な性能を明確にし、それに合った塗料と施工方法を選ぶことで、長く安心して使える床につながります。
とくに、床材の性能を十分に発揮させるためには、仕上げ前の下地処理が欠かせません。塗装や塗床工事は表面だけに目が向きがちですが、下地が不安定なままでは仕上がりも不安定になります。だからこそ、下地から丁寧に施工することを大切にしています。
株式会社レジンテクニカでは、塗床工事を専門に20年以上の実績を積み重ね、下地の状態や使用環境に合わせた工事を一貫して行っております。工場・倉庫・厨房・店舗など、さまざまな現場に対応可能です。
お気軽にご相談ください。
-
2025.10.06
安全性と衛生面を両立!厨房床の防水に必要...
厨房の床は毎日大量の水や油、熱などにさらされる環境にあります。そのため、ひび割れや劣化、カビの発生といったトラブルが起こりやすく、衛生面や安全性への影響が心配される方も多いのではないでしょうか。特に食品工場や飲食店では、衛生管理が厳しく求められるため、床の防水対策は欠かせません。
しかし、いざ厨房床の防水工事を検討すると、どんな準備が必要なのか、どこに注意すべきか分からず不安になることもあるかもしれません。床材の選び方や工事の流れ、施工後の管理まで、事前に知っておきたい情報は意外と多いものです。
この記事では、厨房床の防水に必要な準備や注意点についてわかりやすく解説します。
■ 厨房床に防水が求められる理由とは
厨房の床は日常的にさまざまな負担を受け続けています。水や油、熱、洗剤などが頻繁に使われるため、床材が劣化しやすく、滑りやすさや衛生面への影響が懸念されます。こうした環境でも、安心して作業を進めるには、防水性を備えた床の整備が欠かせません。
- 水や熱水の常時使用による劣化リスク
厨房では、食材や器具の洗浄で大量の水やお湯が床にかかることがよくあります。そのまま放置すると、床の内部に水分が入り込み、時間の経過とともにひび割れや浮きが発生しやすくなります。湿気がこもることで、カビや臭いの原因になることもあるため、初期からの対処が大切です。
- 食品衛生管理の観点からの必要性
食の安全を守る現場では、衛生的な環境づくりが求められます。水が染み込むような床では、雑菌が繁殖しやすくなり、清掃も難しくなります。防水性のある床は、汚れが付きにくく拭き取りやすいため、日々の衛生管理がしやすくなります。
- 滑りやすさによる安全面の課題
調理中に床が濡れることは避けられませんが、その状態が続くと、従業員の転倒につながるおそれがあります。作業中に動きが多い厨房では、わずかな滑りでも事故の原因になりかねません。防水とあわせて滑りにくい仕上げにすることで、安全性の向上が期待できます。
- 長期的なメンテナンスコストの抑制
防水性のない床は劣化が早く、何度も補修が必要になることがあります。一方、適切な防水工事を行っておけば、床の耐久性が向上し、修繕の頻度を抑えることができます。結果として、長い目で見た維持費の軽減にもつながります。
■ 厨房床の防水工事を行う前に知っておきたい準備
防水工事は施工後の仕上がりだけでなく、事前の準備がとても重要です。特に厨房のように日常的に使われる場所では、計画的な準備が不十分だと工事が予定通りに進まないこともあります。スムーズな作業と良好な仕上がりのために、施工前に押さえておきたいポイントがあります。
- 使用環境に合った防水性能の把握
まず、厨房で扱われる水の量や温度、油分などの影響を確認することが大切です。施工場所の条件によって、必要とされる防水性能も変わってきます。床がどのような状況で使われるのかを把握することで、適した材料や施工方法を選びやすくなります。
- 営業スケジュールとの調整
厨房が日常的に使用されている場合、工事中の休業や使用制限についてあらかじめ調整が必要です。時間に余裕を持って計画を立てておくと、営業への影響を抑えながら工事を進めることができます。夜間や休日を活用することで、業務への支障を最小限にとどめることも可能です。
- 施工対象の状態確認と記録
工事を始める前に、現在の床の状態を正確に確認しておくことは欠かせません。汚れ、ひび割れ、剥がれなどの有無をチェックし、必要があれば写真に記録を残しておくと、施工内容のすり合わせがスムーズになります。小さな不具合も見落とさず、事前に共有しておくと安心です。
- 使用中の厨房機器の移動計画
床全体を施工する場合、作業エリアに置かれている厨房機器や什器を一時的に移動する必要があります。重量物の移動には時間がかかることもあるため、余裕をもって準備しておくと当日のトラブルを避けやすくなります。また、移動後の配置を明確にしておくことで、復旧作業もスムーズに行えます。
■ 下地処理の重要性とその内容
床の防水工事では、塗る前の下準備が仕上がりを大きく左右します。作業自体は目に見えにくい工程ですが、ここを丁寧に行うかどうかで、防水性能の持続性や仕上がりのきれいさが変わってきます。長く安心して使える厨房床にするために、下地処理は欠かせない要素です。
- なぜ下地処理が防水性に影響するのか
防水材がしっかり機能するためには、床と塗料の密着が安定していることが重要です。汚れや湿気が残ったまま塗装をすると、剥がれや浮きが発生しやすくなります。下地を整えておくことで、塗料本来の効果を活かすことができ、トラブルの起きにくい床に仕上がります。
- 既存床材の撤去と研磨の役割
古い床材や塗膜が残っている場合は、それを取り除いてから作業を始める必要があります。その際、表面を専用の機械で研磨し、滑らかで均一な状態に整えることで、防水材がしっかりと密着しやすくなります。こうした前段階の作業が、耐久性を左右することもあります。
- 乾燥状態の管理と影響
水分が残った状態で塗装すると、施工後に膨れやはがれが起きることがあります。特に厨房のような湿気の多い環境では、床の乾き具合を慎重に確認しながら作業を進めることが大切です。短時間で終わらせるよりも、適切な乾燥を待つことが仕上がりに影響します。
- 不陸調整とクラック補修の必要性
床にわずかな傾きやひび割れがあると、防水材の厚みが均一にならず、仕上がりが不安定になることがあります。段差や割れ目を事前に補修しておくことで、防水材がしっかりと行き渡り、見た目も滑らかになります。こうした地道な作業が、仕上がりの差につながります。
■ 厨房床の防水に使われる代表的な塗料と特徴
厨房の床には、用途や使用環境に応じた防水性能が求められます。湿気や油分、熱水の影響を受けやすいため、それぞれの条件に適した塗料を選ぶことが大切です。
- 水性硬質ウレタンの特性
においや煙が発生しにくい水性タイプの塗料で、厨房などの屋内施設に向いています。耐熱水性に優れているため、熱湯を使用する作業が多い場所でも安心して使えます。また、抗菌性を持つ製品もあり、衛生面を重視する施設での使用にもおすすめです。
- MMA樹脂の特徴と適用シーン
乾燥が早く、短時間で作業が終わる点が大きな特長です。たとえば、冷蔵室や冷凍庫のように低温環境での施工にも対応でき、営業を止められない場所での使用に向いています。においが出やすいため、換気が十分に取れる環境での使用が推奨されます。
- エポキシ樹脂の耐久性と注意点
耐摩耗性や耐薬品性が高く、長く使いたい場所に適しています。ただし、衝撃が加わると割れが起こることがあるため、重いものを頻繁に移動させる場所では注意が必要です。用途に応じて厚みを調整することで、耐久性を高めることも可能です。
- 耐熱・耐水・抗菌性能の違い
塗料ごとに強みとする性能が異なり、すべてを兼ね備えたものは多くありません。たとえば、耐熱性に優れた塗料は、高温の水に触れる機会が多い厨房で効果を発揮します。一方、抗菌性を重視するなら、衛生面に配慮された製品がおすすめです。現場の環境を正しく理解することが、塗料選びには欠かせません。
■ 防水施工時の注意点と施工後の管理
厨房床の防水工事では、施工そのものだけでなく、周辺の環境や施工後の取り扱いにも注意が必要です。きれいに仕上がった床を長く使い続けるためには、工事前後の管理も含めて丁寧に進めていくことが大切です。
- 施工環境の温度や湿度への配慮
塗料は気温や湿度の影響を受けやすいため、環境が整っていないと、仕上がりに差が出ることがあります。特に湿度が高い梅雨時や寒さの厳しい季節は、塗料の乾きが不安定になることがあるため、施工時期を慎重に選ぶことが求められます。
- 施工中の通行制限と安全確保
作業中の通行は最小限に抑えることで、トラブルを防ぎやすくなります。うっかり踏み込んでしまうと、塗膜が乱れたり、やり直しが必要になる場合もあります。事前に動線を整理し、立ち入りを避ける工夫があると、現場も落ち着いて進行しやすくなります。
- 硬化後の清掃・使用再開のタイミング
見た目が乾いていても、内部までしっかり固まるまでには時間がかかります。早く使用を始めてしまうと、防水層に負荷がかかりやすくなり、耐久性に影響が出ることもあります。施工業者の指示を守り、十分な乾燥時間を確保することが重要です。
- 定期的な点検と劣化サインの見極め
長く使っていると、表面の色あせや摩耗、細かなひび割れが現れることがあります。見た目では問題がなさそうでも、内部の劣化が進んでいることもあるため、定期的な確認が欠かせません。気になる箇所があれば、早めに相談しておくと安心です。
■ 厨房床の防水施工における株式会社レジンテクニカの対応
厨房の床は日々水や油にさらされるため、防水性だけでなく、清掃のしやすさや耐久性も求められます。こうした環境に対応するために、使用する材料や施工方法には慎重に配慮しています。日常の業務に支障が出にくく、長く使える仕上がりを目指しています。
- 自社施工による下地処理の丁寧さ
すべての工程を自ら行うことで、下地処理にも一つひとつ丁寧に取り組んでいます。塗布前の研磨や清掃、ひび割れの補修といった基礎的な作業を丁寧に進めることで、防水層との密着を高め、施工後の安定した状態を保ちやすくしています。
- 厨房に適した塗料選定と短工期対応
厨房では、熱や水、洗剤などの影響を受けやすいため、用途に応じた塗料を使い分けています。それぞれの環境に適したものを選ぶことで、仕上がりの品質を維持しやすくしています。また、営業中の影響をなるべく抑えるよう、限られた時間内での施工にも対応しています。
- 食品工場や店舗での施工実績
これまでに多くの厨房やバックヤードでの施工に携わってきました。現場の動線や設備配置を確認しながら、清掃性と安全性の両立を意識した施工を心がけています。それぞれの環境に合わせて柔軟に対応するよう努めています。
- 現場状況に応じた柔軟な対応力
事前の打ち合わせや現地の確認を丁寧に行い、現場の状況を踏まえた準備を行っています。施工当日に調整が必要になる場合もありますが、その場の状況を見ながら落ち着いて対応できるよう、常に工夫を重ねています。
■ まとめ
厨房の床では、常に水や油、熱の影響を受けるため、防水性や清掃のしやすさが重要なポイントとなります。安全性や衛生面を保つためにも、下地処理から塗料の選定、施工後の管理までを丁寧に行うことが求められます。
防水工事は、一度施工すればそれで終わりではなく、使用環境に応じた配慮や定期的な確認を続けることが、長く安心して使える厨房づくりにつながります。耐久性や仕上がりに差が出るからこそ、基礎からの施工体制が整った業者への依頼が安心です。
株式会社レジンテクニカでは、厨房の使用状況をしっかりと確認したうえで、適した塗料や工法をご提案しています。下地処理を含め、すべての工程を一貫して対応しており、ご要望やご不安に対しても丁寧にご対応します。
ぜひ一度ご相談ください。 -
2025.09.24
現場の安全性を高めるために!フォークリフ...
フォークリフトが頻繁に行き交う工場や倉庫では、床の状態が作業の安全性や効率に直結します。ひび割れや段差、摩耗が進んだ床を放置すると、事故の原因になるだけでなく、機材や商品への影響が出ることもあります。
特に重機が繰り返し通行する現場では、床材の選定や施工方法に加え、基盤となる下地の状態も重要なポイントになります。どれだけ良い塗料を使っても、下地が不安定では仕上がりに差が出てしまうため、見た目だけでなく構造から整えることが欠かせません。
この記事では、フォークリフトが走行する環境に適した床対応について、注意すべき点や対応方法、そして下地処理の重要性を含めて解説していきます。
◼︎フォークリフトが通行する床に求められる性能とは
フォークリフトが頻繁に走行する現場では、床面への負荷が想像以上に大きくなります。長時間・長期間使用することを前提に考えると、初期の仕上がりだけでなく、耐久性や安全性の面でも確かな性能が求められます。
- 繰り返しの走行に耐える強度
荷物を載せたフォークリフトが繰り返し通過することで、床には大きな圧力と摩擦がかかります。このため、表面だけでなく下地からしっかりとした構造が必要となり、強度の高い塗料や工法の選定が重要になります。
- 滑りにくさと安全性の確保
油分や水分が発生しやすい現場では、滑りやすい床が事故につながる恐れがあります。すべりにくい床仕上げにすることで、フォークリフトの操作ミスや転倒などのリスクを軽減し、安全性の向上につながります。
- 床面の摩耗・ひび割れへの対応
走行時の摩耗によって、塗膜が削れたり、ひびが入ったりすることがあります。初期段階での小さな劣化を見逃すと、次第に床全体にダメージが広がってしまうため、耐摩耗性のある床材を選ぶことや、定期的な点検も含めた対応が必要です。
◼︎床の劣化が現場に与える影響
フォークリフトが通行する床は、日々の使用によって少しずつ傷みが進行します。見た目ではわかりにくい変化も多く、気づいたときには作業や安全に影響が出ていることもあります。定期的な確認と早めの対応が、現場全体の安定した運用につながります。
- 段差やひびによる事故リスク
床にできたひびや段差は、小さなものでもフォークリフトの通行に支障をきたす可能性があります。タイヤが引っかかって急停車したり、荷物が傾いたりすることで、作業者や周囲への危険が発生することもあります。
- フォークリフトの走行効率の低下
床が滑りやすかったり、デコボコが多くなると、フォークリフトの走行に無駄な動きが増えてしまいます。スピードが落ちたり、方向転換がしづらくなったりすることで、作業の効率が下がる要因にもなります。
- 商品や機材へのダメージ
不安定な床の上を走行すると、積載物が揺れやすくなります。それによって、荷物が崩れたり、繰り返しの振動で精密機器に負担がかかったりすることもあります。床の状態は、物だけでなく設備全体にも関係してくる要素のひとつです。
◼︎下地処理が床工事の仕上がりを左右する理由
床工事において、見た目や塗料の種類ばかりに目が向きがちですが、実際には「下地処理」が仕上がりと耐久性を大きく左右します。どれだけ高性能な塗料を使っても、下地が不十分であれば、早期にトラブルが発生する可能性があります。
- 塗床の密着性と耐久性の関係
塗料が床にしっかりと密着するためには、表面に余分な汚れや油分、湿気が残っていないことが前提となります。下地処理を丁寧に行うことで、塗膜が剥がれにくくなり、耐久性の高い床に仕上がります。
- 下地の状態がそのまま表面に出ることも
ひび割れや段差、凹凸が残ったまま塗装をすると、それらが塗膜の上からも見えてしまいます。美観だけでなく、フォークリフトなどが通る際の安全性にも影響するため、事前の補修や研磨などの処理が不可欠です。
- 表面処理と同じくらい大切な工程
床の仕上げというと、塗る作業が主と考えられがちですが、実際には下地処理にかける手間と時間が、全体の品質を決める要因となります。しっかりとした準備があってこそ、塗料の性能を最大限に発揮できる施工が実現します。
◼︎フォークリフト対応の床材と工法の選び方
フォークリフトが走行する床は、荷重や摩耗の影響を受けやすいため、使用する塗料や施工方法の選定が仕上がりと長持ちに直結します。用途や環境に合った選び方をすることで、メンテナンスの手間も軽減できます。
- 耐摩耗性に優れた塗料の種類
使用環境によって求められる性能は異なりますが、フォークリフトが通る現場では特に「耐摩耗性」に注目する必要があります。たとえば、エポキシ樹脂やウレタン系塗料は強度が高く、工場や倉庫など多くの現場で使われています。
- 用途に合わせた工法の違い
単に塗るだけではなく、下地の状況や求められる性能に応じて、流しのべ、厚膜仕様、樹脂モルタルなど複数の工法から選ぶ必要があります。通行量や荷重、温度環境によって、適した施工方法が異なります。
- 短時間施工が求められる現場への配慮
24時間稼働している工場や、稼働停止できない物流センターなどでは、短期間での施工が求められるケースもあります。速乾性の高い塗料や、施工当日に再使用可能な工法を採用することで、業務に支障を出さずに対応できます。
◼︎段差や傾きがある床の補修について
フォークリフトが通行する現場では、床にできたわずかな段差や傾きが思わぬトラブルの原因となることがあります。目立たないからといって放置しておくと、作業効率だけでなく安全性にも影響が出るため、早めの補修が求められます。
- わずかな段差が車両に与える影響
小さな段差であっても、フォークリフトの走行中には衝撃として伝わりやすく、荷崩れや機械の劣化につながる可能性があります。特に重量物を扱う現場では、荷物が安定せず作業に支障をきたすことがあります。
- 通行の安定性を保つための補修方法
床の段差や傾きを補修する際には、既存の床材や使用条件に合わせて、適切な材料と施工方法を選ぶことが重要です。補修後も違和感のない仕上がりにすることで、フォークリフトや作業員の動線を妨げることなく、安全性を保つことができます。
- 短時間での施工が可能な樹脂モルタル
工場や倉庫など、日常的に稼働している現場では、長時間の工事が難しい場合もあります。そうした場面では、硬化が早く、施工後すぐに使用できる樹脂モルタルによる補修が適しています。短時間での対応が可能なため、業務への影響を最小限に抑えながら補修を進められます。
◼︎株式会社レジンテクニカが行う床対応工事
フォークリフトが走行する現場では、床の状態が作業の安全性や効率を大きく左右します。そのため、床工事は下地処理から仕上げまでを丁寧に行うことが欠かせません。経験に基づいた対応により、長く安心して使用できる床環境を整えています。
- フォークリフト対応床の施工実績多数
工場や倉庫などの現場において、フォークリフトが頻繁に出入りする床の施工実績が豊富にあります。耐摩耗性や滑りにくさといった要素を考慮し、用途に応じて塗料と工法を組み合わせることで、それぞれの現場に適した仕上がりを提供しています。
- 代表が現場に立つことでの安心感
打ち合わせや施工の際には代表が現地に足を運ぶこともあり、現場を直接確認しながら適切な提案を行っています。実際に利用する方の視点を大切にし、無理のない計画とわかりやすい説明を心がけています。
- 下地処理から仕上げまで一貫施工
塗料の性能を十分に発揮させるには、丁寧な下地処理が欠かせません。既存の塗膜やコンクリートの状態を確認し、必要に応じて研磨や補修を行ったうえで施工を進めています。下地から仕上げまで一貫して対応することで、品質の安定した工事が可能となります。
◼︎まとめ
フォークリフトが走行する床は、日常的に大きな負荷を受けており、放置すると安全性や作業効率に影響が出やすくなります。摩耗や段差などの小さな不具合でも、早めに対応することで事故やトラブルを防ぐことにつながります。
床工事を検討する際には、塗料や工法の選定だけでなく、下地処理を丁寧に行うことが非常に重要です。基盤が整っていなければ、どれだけ良い材料を使用しても長持ちしないため、施工の質を大きく左右する工程といえます。
株式会社レジンテクニカでは、現場の状況に合わせた塗料と工法をご提案し、下地処理から仕上げまでを一貫して施工しています。ぜひ一度ご相談ください。
-
2025.09.17
床の仕上がりや耐久性に関わる、床研削の重...
工場や倉庫、店舗などの床工事を行う際、仕上がりや耐久性を大きく左右するのが「下地処理」です。その中でも特に重要な工程が「床研削」です。表面を滑らかに整えるだけでなく、塗料や仕上げ材をしっかり密着させるために欠かせない役割を担っています。
一見すると目立たない作業ですが、床研削を丁寧に行うかどうかで、塗床工事の持ちやすさや安全性が変わってきます。十分な下地処理がなされていない場合、剥がれやひび割れが早期に発生し、結果としてメンテナンスコストが増えることもあります。
この記事では、床研削の基本的な役割や重要性、そして実際にどのような場面で必要とされるのかをわかりやすく解説します。
◼︎床研削とは何か?
コンクリートやモルタルなどの床表面を専用の機械で削り、滑らかに整える作業のことを指します。表面の汚れや劣化部分を取り除き、平滑な状態を作ることで、その後に行う塗床工事や仕上げの品質を高めるための基礎となります。
日常的には目立たない工程ですが、実際には床工事の中で最も重要な下地処理のひとつです。
- 床研削の基本的な役割
古い塗膜や汚れを削り落とし、床面を均一な状態にするのが主な役割です。下地を整えることで、新しく施工する塗料や仕上げ材がしっかりと密着し、耐久性のある床に仕上げられます。
- 研磨との違い
床研削と似た言葉に「床研磨」があります。研削は表面を削り取って凹凸や不純物を除去する作業であるのに対し、研磨は光沢を出したり表面をより滑らかに仕上げる作業を指します。床工事では両方を組み合わせて行うことが多いです。
- 工場や倉庫で必要とされる理由
フォークリフトや台車などが頻繁に走行する工場や倉庫では、床に大きな負担がかかります。耐久性を確保し、安全に使用できる環境を整えるためには、床研削を丁寧に行ったうえで適切な塗料を施工することが不可欠です。
- 施工の流れと下地処理の関係
塗床工事は「下地処理→塗布→仕上げ」という流れで進みますが、その最初の工程が床研削です。下地処理をおろそかにすると、その後どれだけ高性能な塗料を使っても効果を発揮できません。床研削は、床工事全体の品質を支える基盤となっています。
◼︎床研削が果たす重要性
床工事において、研削作業は仕上がりや耐久性を左右する大切な工程です。しっかりとした下地処理を行うことで、塗床や仕上げ材の性能を長く発揮させることができます。
- 塗床工事の仕上がりを左右する
施工前に表面を削って整えることで、凹凸や古い塗膜が取り除かれ、均一な状態になります。土台が整っていると、塗床の見た目がきれいに仕上がるのはもちろん、その後の耐久性にも良い影響があります。
- 床の耐久性を高める効果
研削によって塗料が床にしっかり密着し、剥がれにくくなるため、長期的に床を守ることが可能です。フォークリフトや台車が頻繁に通る環境でも、耐久性を維持しやすくなります。
- 塗料の密着性を確保するために不可欠
下地が整っていない状態で塗装を行うと、塗料がうまく定着せず早期に剥がれる恐れがあります。研削は塗料の密着性を高めるために欠かせない工程といえます。
- 衛生面や安全性への影響
食品工場や厨房では、床に段差や隙間があると汚れが溜まりやすく、衛生管理に支障が出ます。研削で表面を平滑にしておけば、清掃がしやすくなり、作業環境の安全性も高めることができます。
◼︎下地処理の大切さ
床工事の品質を左右する大きな要因のひとつが、下地処理です。どれほど性能の高い塗料を使っても、下地が整っていなければ長持ちせず、仕上がりも不安定になってしまいます。
- 床研削が下地処理に含まれる理由
研削によって古い塗膜や汚れを取り除き、床面を滑らかに整えることで、塗料が密着しやすい状態がつくられます。この工程があることで、その後の工事の質が安定します。
- 不十分な下地処理による施工不良
下地をきちんと整えないまま工事を進めると、早い段階で剥がれやひび割れが発生することがあります。結果として、再工事や修繕が必要になる場合もあり、余計なコストや時間がかかってしまいます。
- 長期的なメンテナンスコスト削減
最初に丁寧な処理をしておけば、仕上がりが安定し、補修や再施工の回数を減らすことができます。長い目で見れば、維持にかかるコストを抑える効果が期待できます。
- 用途に応じた最適な工法を選ぶために
床の状態を確認したうえで適切な研削や補修を選択することは、現場に合った床を実現するために欠かせません。工場や倉庫、厨房など用途ごとに最適な工法を選ぶことで、安心できる仕上がりにつながります。
◼︎床研削が必要となるシーン
床の状態や利用環境によっては、研削作業が欠かせない場面があります。表面を整えるだけでなく、次の工事や安全性を考えた場合にも重要な工程となります。
- 劣化した塗床の撤去
長年使用した塗床は剥がれやひび割れが起こりやすくなります。そのまま塗り重ねても再び不具合が出る可能性が高いため、古い塗膜を研削してから新しい工事を行うことが必要です。
- 新たな塗床工事前の準備
新しい塗床工事を行う際には、下地を整えておかなければなりません。研削で表面を均一にすることで、塗料が安定して密着し、仕上がりの美しさや耐久性が向上します。
- 段差解消工事との関わり
工場や倉庫では、車両や荷物の通行で床に段差ができることがあります。研削によって表面をならし、補修を組み合わせることで、安全に通行できる環境を整えることが可能です。
- 衛生管理が求められる食品工場や厨房
食品を扱う場所では、清掃のしやすさや衛生面の確保が欠かせません。床を研削して平滑に仕上げておけば、汚れが溜まりにくくなり、衛生的な環境を保ちやすくなります。
◼︎施工品質を高めるためのポイント
床工事の品質は、使用する塗料や工法だけでなく、準備の段階や職人の技術にも大きな影響を受けます。仕上がりを長持ちさせるためには、いくつかの基本を押さえておくことが重要です。
- 専用機材を使った施工の重要性
作業に適した機材を使用することで、床面を均一に仕上げられます。専用の機械を使わない場合、下地処理が不十分になりやすく、結果として塗料の密着や仕上がりに影響が出る恐れがあります。
- 経験豊富な職人による仕上げ
職人の経験は仕上がりの精度を左右します。細かい部分まで注意を払いながら作業を進められるかどうかで、施工後の安定性が変わってきます。特に床研削では、技術の差が結果に表れやすいといえます。
- 使用環境に適した塗料との組み合わせ
研削後にどの塗料を使うかは、工場や倉庫、厨房など環境に応じて選ぶ必要があります。用途に合った塗料を選択すれば、耐久性や衛生面での安心感が得られ、長期的に性能を維持できます。
- 短時間施工と高品質の両立
稼働を止められる時間が限られている現場では、効率と品質のバランスが求められます。短い工期であっても丁寧な施工を心がけることが、結果的に満足度の高い仕上がりにつながります。
◼︎株式会社レジンテクニカの床研削・下地処理
床工事における品質は、仕上げの美しさだけでなく、どれだけ丁寧に下地処理を行うかで大きく変わります。20年以上の経験をもとに、現場の用途や環境に合わせた施工を行い、安定した仕上がりを提供しています。
- 20年以上の実績を持つ床工事専門会社
長年の経験を通じて、工場や倉庫、店舗など幅広い現場で床工事を行ってきました。専門的な知識と技術を積み重ねてきたことが強みとなり、安定感のある施工につながっています。
- 下地処理から自社施工で行う強み
施工は下地処理から仕上げまで一貫して職人が担当しています。すべてを自社管理で行うことで、品質のばらつきを防ぎ、責任を持って仕上げる体制が整っています。
- 用途に応じた塗料選定と提案力
現場ごとに求められる性能は異なります。耐摩耗性や耐薬品性、防滑性など、多様な機能を持つ塗料の中から適切なものを選び、使用環境に合わせた施工を実施しています。
- 短時間で高品質な仕上がりを実現
工場や店舗では、長時間にわたる工事が難しいことも多くあります。効率よく作業を進めつつ品質を保つことで、場合によっては半日程度で工事を終えることも可能です。稼働への影響を抑えながら仕上げられる点が評価されています。
◼︎まとめ
床研削は、塗床工事や仕上げを行う前に欠かせない重要な工程です。表面を整え、下地をしっかり準備することで塗料の密着性が高まり、仕上がりの美しさや耐久性を長く維持できます。
もし下地処理を十分に行わないまま工事を進めると、早い段階で剥がれやひび割れが発生し、修繕費用がかさむ原因となります。反対に初期の段階で丁寧に研削を行えば、長期的にメンテナンスコストを抑える効果が期待できます。
工場や倉庫、店舗などの現場ごとに適した工法を選び、経験豊富な職人による床研削を取り入れることが、安心できる仕上がりにつながります。株式会社レジンテクニカでは、20年以上にわたり培ってきた知識と技術を活かし、下地処理から責任を持って施工しています。
お気軽にご相談ください。
-
2025.09.10
作業環境の改善に!段差解消の施工で安全性...
工場や倉庫などの現場では、フォークリフトや台車の出入りが多く、床に段差やひび割れが生じやすい環境です。わずかな段差でも、人がつまずいたり、車両や荷物にダメージを与えたりする原因となり、作業効率や安全性に大きな影響を及ぼします。
段差をそのままにしておくと、トラブルや事故につながるリスクが高まります。だからこそ、定期的な点検と適切な施工による段差解消が重要です。特に、下地処理をきちんと行った施工は、仕上がりの耐久性を高め、長期的に安心できる環境づくりに直結します。
この記事では、段差が発生する原因や放置によるリスク、具体的な施工方法や下地処理の重要性についてご紹介します。現場の安全性を高め、効率的な作業環境を整えたいと考える方にとって、参考になる内容です。
◼︎工場や倉庫で段差が生まれる原因とは
床面は日々の作業で常に負荷を受けています。見た目は頑丈に見えても、繰り返しの使用や環境の変化によって少しずつ劣化し、段差やひび割れが発生します。
- フォークリフトや台車の繰り返し通行
重量のあるフォークリフトや台車が頻繁に走行することで、床に大きな荷重がかかります。その結果、コンクリートやアスファルトに微細なひび割れが入り、次第に段差となって現れてきます。
- アスファルトやコンクリートの劣化
経年によって床材自体が劣化することも原因のひとつです。特に、温度差や湿度の影響を受けやすい場所では、表面が割れやすく、徐々に高さの違いが目立ってきます。
- 高温や荷重によるひび割れ
夏場の高温や大型機械による長時間の荷重は、床に大きな負担をかけます。こうした条件が重なると、部分的に沈み込みやひび割れが生じ、段差が形成されやすくなります。
◼︎段差を放置すると発生するリスク
小さな段差だからといって放置してしまうと、思わぬ事故やトラブルを招く可能性があります。時間が経つほど被害は広がり、修繕コストも増えてしまうため、早めの対応が重要です。
- つまずきによる事故やケガ
わずかな段差でも、人が歩行中につまずいて転倒する危険があります。特に工場や倉庫では作業員が荷物を持ちながら移動することも多く、視界が遮られた状態では小さな段差でも大きな事故につながりかねません。
- 車両や商品の破損
フォークリフトや台車が段差に乗り上げると、車両のタイヤや荷物に衝撃が加わります。その結果、商品の破損や車両の故障が発生し、余計なコスト負担となることがあります。
- 作業効率の低下
段差がある場所は通行がスムーズにいかず、作業の流れを妨げます。移動時間の増加やトラブル対応に追われることで、全体の効率が落ちてしまい、生産性にまで影響を与える恐れがあります。
◼︎段差解消の施工方法と特徴
段差を安全に解消するためには、適切な工法を選ぶことが重要です。作業環境や床材の状態に応じて施工内容を調整することで、長く安心して使える仕上がりになります。
- 樹脂モルタルを使った補修工法
樹脂モルタルを使用した工事は、短時間で強度の高い補修が可能です。コンクリートやアスファルト部分にできた段差をしっかり埋めることで、耐久性に優れた仕上がりとなります。
- 短時間で利用可能な施工の魅力
施工後すぐに硬化する樹脂を使うことで、短時間で再び通行できる状態に戻せます。工場や倉庫など、作業を止めにくい現場でも、業務への影響を最小限に抑えられるのが大きな利点です。
- 用途に合わせた塗料や工法の選択
段差補修と同時に塗床工事を行う場合には、耐摩耗性や防滑性など、用途に合わせた塗料を選ぶことができます。食品工場や物流倉庫など、業種ごとに異なる条件を考慮した工法を選択することで、より効果的な改善につながります。
◼︎下地処理が重要な理由
段差解消や塗床工事を行う際に欠かせないのが下地処理です。見た目の仕上がりだけでなく、長期的な耐久性や安全性を左右するため、最も大切な工程のひとつです。
- 仕上がりの耐久性に直結する
下地の状態が悪いまま施工をすると、せっかく補修した箇所がすぐに剥がれたり、再び段差ができてしまう原因になります。下地をしっかり整えてから施工することで、長持ちする仕上がりにつながります。
- 表面だけの補修では再発する恐れ
ひび割れや段差の表面だけを埋めても、内部に不具合が残っていれば時間が経つにつれて同じ症状が再発します。根本的な改善には、下地そのものを丁寧に処理することが必要です。
- 専用機材を用いた研削・研磨の効果
下地処理では、専用の機材を使って床を研削・研磨し、段差や劣化部分をしっかり取り除きます。この工程によって塗料や樹脂の密着度が高まり、耐久性のある施工を実現できます。見えない部分だからこそ、丁寧な下地処理が欠かせません。
◼︎施工事例から見る改善効果
段差解消の施工は、実際に取り入れた現場で大きな効果を発揮しています。工場や倉庫などで起こりやすいトラブルが解消されることで、安全性と作業効率の両面で改善が見られます。
- 工場内の安全性が向上したケース
通路に段差があり、作業員がつまずきそうになる場面が頻発していた工場では、補修後に転倒リスクが大幅に減少しました。安心して歩ける環境が整うことで、従業員の不安が軽減された例です。
- 物流倉庫で作業効率が改善された例
フォークリフトや台車が段差で揺れ、荷物が崩れることが多かった倉庫では、段差をなくしたことで作業スピードが安定しました。荷物の破損も減少し、結果的にコスト削減につながった事例です。
- 店舗や駐車場でのトラブル防止
お客様が利用する店舗や駐車場では、段差を補修することで来客者の安全性が確保されました。小さな段差でも来店者の印象に影響するため、環境整備が信頼性向上に役立ったケースです。
◼︎株式会社レジンテクニカが選ばれる理由
段差解消や塗床工事を検討する際、多くの企業様からご相談いただけるのは、確かな技術と実績に裏打ちされた安心感があるからです。現場で求められる条件に柔軟に対応しながら、長く使える床づくりを大切にしています。
- 下地処理から一貫した自社施工
床工事では下地処理が最も重要な工程です。下地の研削・研磨から施工までを自社で一貫して対応し、仕上がりの耐久性を高めています。外注を挟まないことで品質を安定させています。
- 20年以上の経験と確かな技術
業界に20年以上携わり、多種多様な現場で培った経験があります。工場や倉庫、店舗など、用途や環境に合わせた最適な施工を実現してきた実績が信頼につながっています。
- 現場に合わせた塗料の提案力
耐摩耗性・耐薬品性・防滑性など、塗料にはさまざまな特徴があります。当社では豊富な種類の塗料を扱い、現場の用途や条件に最適なものを選んでご提案しています。
- 短期間で質の高い仕上がり
効率的な施工体制とノウハウにより、短期間で仕上げながらも高い品質を維持しています。場合によっては半日で施工が完了することもあり、業務への影響を最小限に抑えることができます。
◼︎まとめ
工場や倉庫などの現場で発生する段差は、事故や作業効率の低下につながる大きな要因です。放置せず、適切な施工で早めに解消することが、安全性の確保と業務のスムーズな進行につながります。
樹脂モルタルを使った補修や、用途に応じた塗料の選定によって、短時間で高い耐久性を持つ仕上がりを実現できます。ただし、そのためには下地処理が欠かせず、丁寧な研削・研磨作業が施工の品質を大きく左右します。
株式会社レジンテクニカでは、下地処理から施工まで自社で一貫対応し、20年以上の経験と豊富な実績をもとに現場ごとに最適な工事を行っています。短期間で質の高い仕上がりを実現できる体制を整えております。ぜひご相談ください。
-
2025.09.02
施工の早さがポイント!業界で注目のMMA...
冷凍庫や食品工場など、24時間稼働する現場では「できるだけ短時間で床を仕上げたい」というニーズが少なくありません。通常の塗床材では数日かかるケースもある中、わずか数時間で硬化し使用可能となるMMA塗床が注目されています。施工直後でも-30℃の環境下で硬化する特性を持ち、限られた時間で高性能な仕上がりを求める現場には最適な素材です。
とはいえ、施工のスピードだけがMMA塗床の魅力ではありません。耐薬品性や耐摩耗性にも優れ、幅広い用途に対応できることから、さまざまな業界で導入が進んでいます。一方で、使用時に注意すべき点や導入前に知っておきたい特徴もあります。
この記事では、MMA塗床の基本的な特徴や他の塗床材との違い、採用されている現場の具体例などを通じて、そのメリットと注意点をわかりやすくご紹介します。
■ MMA塗床とは?基本的な特徴と他素材との違い
塗床工事で使用される材料にはさまざまな種類がありますが、その中でもMMA(メチルメタクリレート)塗床は、硬化が早いという特徴で注目されています。施工してから短時間で表面が硬化するため、工場や店舗などの床を短期間で仕上げたいときに選ばれることが多くなっています。
- 速乾性が最大の特徴
MMA塗床の大きな特長は、施工後すぐに硬化が進む点です。気温にもよりますが、おおよそ1~2時間ほどで歩行が可能になるため、作業の中断時間を短くすることができます。特に、休止時間が限られている現場では、日程調整のしやすさが利点となります。
- 低温でも硬化する性能
低温環境下でも硬化が可能なため、冷蔵庫や冷凍庫のような場所にも対応できます。一般的な塗床材では温度の制約があるため、施工時に加温が必要になることもありますが、MMA塗床であれば、比較的低い気温でも施工を進めやすくなります。
- 他の塗床材との比較
エポキシ樹脂やウレタン樹脂といった塗床材と比べると、MMA塗床は乾燥が早く、施工後すぐに次の作業に移れる点が特長です。一方で、エポキシは耐薬品性に優れ、ウレタンは弾性があるなど、それぞれに適した使い方があります。MMA塗床は、時間的制約がある現場に向いていると言えます。
- 施工後の使用可能時間
通常の環境下であれば、施工後1時間程度で人が歩ける状態になり、2時間程度で軽作業も可能になります。このため、夜間や休日などの限られた時間内で工事を終えたいときにも対応しやすく、業務に支障をきたしにくい点が選ばれる理由のひとつです。
■ MMA塗床が選ばれる現場とは
施工から短時間で硬化するMMA塗床は、その特性を活かしてさまざまな現場で採用されています。時間の制約がある場所や、温度管理が求められる空間など、一般的な塗床材では対応が難しいケースでも施工できるため、業種を問わず導入が進んでいます。
- 冷凍・冷蔵設備を持つ工場
マイナス温度の環境下でも硬化が可能なため、冷蔵庫や冷凍庫の床にも適しています。たとえば、食品を扱う工場では庫内の温度を維持したまま作業を進める必要があり、従来の塗床材では加温や一時的な設備停止が必要になることもありました。MMA塗床であれば、そうした工程を省ける場合があり、施工時の手間を抑えやすくなります。
- 短時間で復旧が求められる店舗や施設
飲食店や小売店舗など、営業の合間を使って施工を行いたい現場でも、MMA塗床は適しています。開店前や深夜など限られた時間帯でも作業が可能なため、店舗営業への影響を最小限に抑えることができます。特に人の出入りが多い場所では、早期に使用再開できる点が重視されています。
- 食品業界での使用事例
食品工場や加工場では、衛生面への配慮と同時に床材の機能性も求められます。水や熱湯が多く使われる環境では、防水性や耐熱性が必要です。MMA塗床は、それらの条件を満たしながら、短時間で施工を終えられるため、食品業界でも採用されることが増えています。
- 物流・運輸業界での採用背景
フォークリフトや台車が常に行き来する物流倉庫では、床の耐久性とともに施工のスピードも重要視されます。荷物の出入りを止めずに作業を進めたいという要望に対し、短時間で硬化するMMA塗床は、稼働を止める時間を減らせる点で適しており、採用される場面が見られます。
■ MMA塗床のメリットと注意点
施工時間の短さで知られるMMA塗床は、様々な施設で活用されています。導入を検討する際には、素材の特長だけでなく、施工環境や扱う業種との相性も含めて確認しておきたいポイントがあります。
- 作業の中断時間を最小限にできる
業務を長時間止められない現場にとって、作業の中断を抑えられる点は大きな魅力です。条件にもよりますが、1〜2時間ほどで歩行が可能になるため、夜間や休業時間中に施工を終えられる場合もあります。工期が短縮されることで、作業スケジュールの調整がしやすくなるケースも見受けられます。
- 耐薬品性や耐摩耗性にも優れる
耐久性においても、一定の性能を持っています。薬品を取り扱うエリアや、フォークリフトなどが頻繁に通行するような現場でも、塗膜の摩耗や劣化が比較的少ないとされています。適切な管理と合わせることで、安心して使用できる床材のひとつと言えるでしょう。
- 施工時の臭気や換気への配慮
作業中は独特のにおいが発生するため、施工場所の換気状況には注意が必要です。とくに屋内や人の出入りが多い環境では、施工時期や作業エリアをあらかじめ調整しておくと安心です。換気設備の有無や作業時間帯を踏まえて、周囲への影響を最小限に抑える工夫が求められます。
- コストに関する考え方
MMA塗床は機能性の高さゆえに、他の塗床材と比べて初期費用がやや上回る傾向があります。ただし、施工が短期間で完了するため、工場や店舗などの営業を長く止める必要がなく、全体としての費用対効果を見て導入されることもあります。素材の性能だけでなく、運用面での利便性もあわせて検討することが大切です。
■ 施工前に知っておくべきこと
MMA塗床は、施工スピードや性能の面で優れた特長を持っていますが、実際に導入する際にはいくつかの準備や確認が必要になります。より良い仕上がりを目指すためには、現場の状況や床の状態を丁寧に把握しておくことが重要です。
- 現場環境のチェックポイント
施工を行う前には、湿度や温度、換気の有無など、現場の基本的な環境条件を確認することが欠かせません。とくにMMA塗床は臭気が発生するため、空気の流れや作業エリアの状況によっては、近隣施設や使用者への配慮が求められます。作業時間帯の設定や区画整理なども含めて、事前の打ち合わせが効果的です。
- 下地の状態が施工品質に与える影響
塗床工事において、下地の状態は仕上がりに直結します。ひび割れや浮きがある場合は、そのまま塗装を行っても密着性が損なわれる可能性があります。MMA塗床の性能をしっかり発揮させるためには、事前に丁寧な下地処理が不可欠です。コンクリートの乾燥状態や不陸の有無も確認しておくと安心です。
- 施工タイミングの決め方
MMA塗床は硬化が早いため、限られた時間内での施工に向いていますが、使用開始のタイミングや他作業との兼ね合いも考慮する必要があります。たとえば、設備の入れ替えや他業者との工事が重なると、工程全体に影響が出ることもあります。事前にスケジュールを調整し、作業の流れを明確にしておくことが大切です。
- 他素材からの切り替えで注意する点
すでに別の塗床材が使用されている現場では、MMA塗床への切り替えに際して下地の再調整が必要になる場合があります。前の塗膜を完全に除去し、素地を整えてからでないと、新たに塗布するMMA樹脂がうまく定着しない恐れがあります。既存の床材の種類や状態によっては、撤去や研磨といった工程を含めた計画が求められます。
■ 施工後のメンテナンスと耐久性
MMA塗床は、短時間で施工できるだけでなく、適切に管理すれば長期間にわたり良好な状態を保ちやすい塗床材です。ただし、日々の使い方や点検の有無によって、耐久性に差が出ることもあります。長く快適に使い続けるためには、施工後のメンテナンスにも一定の配慮が必要です。
- 日常清掃で気をつけるポイント
普段の清掃は、基本的には中性洗剤を使ったモップがけや水洗いで十分対応できます。ただし、硬いブラシや研磨材の使用は、表面を傷つける原因となることがあるため避けた方が安心です。また、強い薬品を使用する場合は、塗床材との相性を確認してからの使用がおすすめです。
- 摩耗や破損への対応策
フォークリフトや台車などの走行によって、長期間の使用で部分的に摩耗することは避けられません。小さな傷であれば早めに補修することで、床材の寿命を延ばすことができます。損傷が広がる前に対応することで、大がかりな再施工を防ぐことにもつながります。
- 長期的な使用を見据えた管理
塗床材は、表面だけでなく下地の状態も含めて定期的な確認が重要です。特に水分や油分が多い環境では、床下への浸透がトラブルの原因になることもあります。定期点検を行い、気になる箇所があれば専門業者に相談することで、安定した使用環境を維持しやすくなります。
- 補修や再施工の目安
使用状況によって異なりますが、目立つ剥がれや変色、表面の劣化が見られたときは補修を検討するタイミングです。部分的な補修で対応できることも多いため、大規模な工事になる前に相談しておくと、コストや時間の負担を抑えることができます。特に工場や倉庫では、稼働スケジュールに影響しないよう計画的な管理が求められます。
■ 株式会社レジンテクニカが手がけるMMA塗床の強み
MMA塗床は、適切な施工がなされてこそ性能を発揮する素材です。株式会社レジンテクニカでは、現場ごとの状況や用途に合わせて対応しながら、安定した品質の塗床工事を行っています。時間に制約がある環境や耐久性を求められる場所でも、丁寧な施工によって、落ち着いた仕上がりを提供しています。
- 下地処理から自社一貫対応
塗床の性能を長持ちさせるには、下地づくりがとても重要です。レジンテクニカでは、下地処理を含めてすべて自社で対応しており、現場の状態を見ながら最適な準備を行っています。専用機材による研磨・斫り作業によって、塗料がしっかり定着するよう、土台から整えていきます。
- 短工期と高耐久性の両立
MMA塗床の「早く使える」という利点を活かしながらも、施工内容に手を抜くことはありません。時間の限られた現場でも、工程ごとに丁寧な作業を重ねることで、仕上がりの強度と美観を両立しています。たとえば、夜間に作業を行うケースでも、必要な工程を確保したうえで対応しています。
- 食品・物流業界での実績と信頼
これまでに施工してきた現場には、食品加工場や物流倉庫、店舗などさまざまな種類があります。それぞれの環境に応じた塗料や工法を使い分けることで、利用者の求める床面に仕上げてきました。積み重ねた経験が、対応力の幅広さにつながっています。
- 現場に合わせた提案力
床の使われ方や周辺環境は現場ごとに異なるため、施工内容も一律ではありません。レジンテクニカでは、現地の確認をしっかりと行ったうえで、用途に適した素材や工事内容をご案内しています。要望に合わせて無理のない計画を立てることを心がけ、安心して任せていただけるよう努めています。
■ まとめ
MMA塗床は、施工後の硬化が早く、低温環境でも対応できる特長から、工場や倉庫、店舗といったさまざまな現場で選ばれています。作業の中断を最小限に抑えながら、耐久性や耐薬品性といった基本性能も備えているため、業務を止めにくい環境でも活用しやすい床材の一つです。
実際の施工では、下地の状態や現場環境が仕上がりに大きく影響するため、事前の準備と確認が欠かせません。とくに冷凍庫や食品工場のように温度や衛生に関わる空間では、条件に合った施工計画が重要になります。
株式会社レジンテクニカでは、床の状態や使用目的に応じて、MMA塗床を含む多様な塗料と施工方法をご提案しています。下地処理から丁寧に行い、時間的な制約のある現場にも対応できる体制を整えています。MMA塗床の導入をお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。 -
2025.08.26
床から始める衛生管理!厨房に導入すべき抗...
飲食店や食品加工施設の衛生管理において、厨房の床は見過ごされがちな存在かもしれません。しかし実際には、床は水や油、熱、洗剤などに常にさらされており、細菌やカビが繁殖しやすい環境のひとつです。「何度掃除しても床がぬめる」「すぐに黒ずんでしまう」「滑って危ない」といった声も、厨房の現場ではよく聞かれます。
そんな悩みを解消する手段として注目されているのが、抗菌性を備えた塗床材による「抗菌床」です。本記事では、抗菌床が厨房にもたらす具体的な効果や導入のメリット、施工時に押さえておきたいポイントなどを詳しく解説します。衛生的で安心できる厨房環境づくりを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
■ 厨房に抗菌床が求められる理由
衛生管理が厳しく求められる厨房において、床の状態は食材や器具と同じくらい重要なポイントです。調理中に発生する水分、油分、熱気、洗剤などが床に溜まると、菌やカビが繁殖しやすい環境ができあがってしまいます。床の素材や施工方法によっては、毎日清掃していても十分な衛生管理が保てないこともあり、より高機能な床材へのニーズが高まっています。
- 衛生管理が求められる現場特有の課題
厨房は調理・洗浄・配膳・清掃など多様な作業が集中する場所であり、常に衛生状態が維持されていることが求められます。床に付着した油や水は、すぐに処理しないと雑菌やカビの温床となり、衛生面に悪影響を及ぼします。定期的な清掃だけでは限界があるため、そもそも菌が増殖しにくい床環境を整えることが重要です。
- 細菌やカビの繁殖を防ぐ床の役割
抗菌床に使用される塗料には、菌の増殖を抑える成分が含まれており、菌が床面に長くとどまりにくくなります。これにより、清掃の効果が持続しやすくなり、厨房内の衛生水準を保つ助けとなります。とくに気温や湿度の高い夏場でも、抗菌床であれば菌の繁殖を最小限に抑えられるのが大きな利点です。
- 水や熱にさらされる過酷な環境への対応
調理に使用する水や熱湯、洗剤などが日常的に床にこぼれる厨房では、一般的な塗床材では変色や剥がれが起こりやすくなります。抗菌性能を備えた専用の床材は、耐熱性・耐水性にも優れており、長期間にわたって安定した性能を維持します。床材の劣化が防げれば、結果的に補修頻度も減らせてコスト削減にもつながります。
- 転倒リスクを減らす防滑性の重要性
床が滑りやすいと、作業中の転倒事故につながる危険があります。抗菌床には防滑性に優れた仕上げが施されているものが多く、水や油がこぼれてもグリップ力を維持できる点が特徴です。滑りにくい床にすることで、作業中の安全性が高まり、従業員のケガや事故のリスクを減らすことができます。
■ 抗菌床に使われる塗床材の種類と特徴
厨房のような過酷な環境に適した抗菌床には、素材ごとに異なる性能を持った塗床材が使われます。衛生面の確保はもちろん、耐久性や防滑性、耐熱性といった要素も踏まえて素材を選ぶことで、より安全で長持ちする床環境を実現できます。
- 水性硬質ウレタンの特長
無臭で扱いやすく、耐熱水性・耐久性に優れている水性硬質ウレタンは、厨房床に適した塗床材のひとつです。抗菌性を備えたタイプも多く、熱湯や洗剤が頻繁に使用される場所でも性能を安定して発揮します。乾燥も比較的早く、施工後の復旧時間が短いことから、営業を止めにくい厨房にとって導入しやすい材料です。
- 耐薬品床とその用途
洗剤や消毒液など、さまざまな薬品にさらされる厨房では、薬品への耐性がある床材も求められます。耐薬品性の高い塗床材は、化学成分による変色や腐食を防ぎ、長期間にわたり床の機能と見た目を維持します。特に洗浄作業の多い施設では、このような耐薬品床の使用が効果的です。
- 耐菌床の仕組みと効果
耐菌床には、抗菌剤を配合した塗料が使用されています。この抗菌剤が床面に付着した菌の活動を抑制し、繁殖しにくい環境を作ります。細菌やカビに対する対策が施されているため、食中毒や衛生上のトラブルを未然に防ぐ効果が期待できます。また、目に見えないレベルでの衛生管理が実現できるのも利点です。
- 用途に応じた素材の使い分け
厨房の床といっても、調理エリア、洗浄エリア、配膳エリアなどで求められる性能は異なります。例えば熱や油に強い素材を調理スペースに、防滑性の高い素材を洗浄エリアに選ぶなど、場所ごとの条件に合わせて素材を使い分けることで、トラブルの少ない床に仕上がります。用途と素材の相性を見極めることが、耐久性と衛生性を両立させるためのカギです。
■ 厨房床におけるよくあるトラブルと原因
厨房の床は常に過酷な条件にさらされているため、適切な材料や施工がなされていない場合、さまざまなトラブルが発生します。こうした問題は衛生面の悪化だけでなく、安全性の低下や設備の劣化にもつながるため、日頃から注意が必要です。
- ひび割れや剥がれの発生
床に発生するひび割れや塗膜の剥がれは、熱や水分による膨張・収縮、または下地処理不足によって起こることが多いです。厨房では熱湯や冷水を繰り返し使用するため、温度差により床材が伸縮し、負荷がかかり続けます。これにより塗膜が弱まり、表面が割れたり剥がれたりしてしまいます。
- 水たまりやぬめりによる転倒
床に傾斜がついていなかったり、排水が不十分だったりすると、水が流れずに床にたまってしまいます。その結果、ぬめりが発生し、従業員が足を滑らせるリスクが高まります。滑りやすい床材や経年劣化によって防滑性が低下している床も、転倒の原因となります。
- 排水口まわりの劣化
排水口付近は水や汚れが集中しやすく、劣化が早く進行しやすい箇所です。特に隙間から水分が下地に浸透すると、床材の浮きやはがれが起き、周辺の床面にも悪影響を与えることがあります。排水口まわりの施工が甘いと、カビや悪臭の原因にもなります。
- 衛生基準に満たない素材の使用
施工時にコストを抑えるため、安価な床材を使用してしまうと、耐熱性や抗菌性が不足し、厨房の使用条件に合わないことがあります。そうした素材では、すぐに劣化が始まり、ひび割れや汚れの定着、菌の繁殖などが起こりやすくなります。衛生基準を満たさない床材の選定は、長期的に見ると逆にコストと手間がかかる結果につながります。
■ 抗菌床に期待できる効果とは
厨房に抗菌床を導入することで、見た目の改善だけでなく、作業環境の質そのものが大きく向上します。抗菌性だけに限らず、清掃のしやすさや安全性、美観の維持といった多くの効果が期待でき、衛生管理における基盤づくりとして非常に有効です。
- 菌の繁殖を抑えた衛生的な環境づくり
抗菌剤が含まれた塗床材を使用することで、菌やカビの増殖が抑制され、厨房内の空間全体の衛生レベルが向上します。目に見えない部分での細菌の繁殖を防ぐことで、調理器具や食材への影響を最小限に抑えることができ、結果として食中毒などのリスク低減にもつながります。
- 日々の清掃が簡単になる理由
床面が滑らかで防汚性が高いため、食材のカスや油、洗剤などがこびりつきにくく、通常のモップがけや水洗いでも汚れが落としやすくなります。時間をかけずに清掃できることで、作業の手間が減り、スタッフの負担軽減にもつながります。さらに、清掃が行き届きやすくなることで、清潔な状態が長続きします。
- 厨房スタッフの安全性向上
滑りにくい仕上げが施されている抗菌床では、水や油が落ちてもグリップ力が保たれるため、滑って転倒する事故の予防にも効果的です。安心して作業ができる環境は、従業員の集中力や作業効率を高める要素にもなります。特に調理中に素早い動きが求められる厨房では、安全性が確保されているかどうかが非常に重要です。
- 施設全体の印象を良くする美観維持
厨房の床が清潔に保たれていると、外部からの視察や点検時にも好印象を与えることができます。抗菌床は耐久性や色あせに強く、経年劣化による見た目の変化も起きにくいため、美観の維持にもつながります。厨房全体が整っている印象を与えることは、スタッフの意識向上や衛生意識の定着にも貢献します。
■ 抗菌床施工時に確認すべきポイント
厨房に抗菌床を導入する際は、素材や性能だけでなく、施工内容やその後の使用環境まで視野に入れた確認が欠かせません。適切な施工が行われていなければ、せっかくの抗菌性能が十分に発揮されず、早期劣化や安全性の低下を招く可能性もあります。
- 厨房の使用条件に合った素材選定
どれほど高性能な床材であっても、使用環境に合っていなければ効果は半減してしまいます。たとえば熱湯や油が頻繁に使われるエリアには、耐熱性・耐油性に優れた素材を選ぶ必要があります。厨房内の作業内容や温度・湿度の傾向を事前に把握し、それに適した塗床材を選ぶことが重要です。
- 施工前の下地処理の有無
床材の性能を最大限に引き出すには、下地の状態が整っていることが前提となります。ひび割れや浮き、油の染み込みなどがある床には、研削・研磨を含む適切な下地処理が必要です。下地処理を省略した場合、塗床材がしっかりと密着せず、施工後すぐに剥がれたり浮いたりするトラブルの原因になります。
- 硬化時間と使用再開のタイミング
抗菌床に使われる塗料は、種類によって硬化時間が異なります。早ければ数時間で歩行可能になる素材もありますが、荷重をかけるにはさらに時間を置く必要がある場合もあります。営業を再開するタイミングや他の作業との兼ね合いを考慮し、無理のないスケジュールを立てておくことが大切です。
- 使用後のメンテナンス体制
施工後も清潔な状態を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。施工業者がアフターサポートを提供しているか、補修や点検の相談がしやすいかどうかも事前に確認しておくと安心です。また、清掃方法や注意点など、床材に適したメンテナンスの指導を受けることで、より長く性能を保てるようになります。
■ 下地処理が厨房床の耐久性を左右する理由
厨房の床工事において、仕上がりの見た目以上に大切なのが下地処理の質です。塗床材の性能を最大限に発揮させるためには、塗布前の段階で床面をどれだけ整えられているかが重要になります。とくに水・油・熱といった厳しい条件が重なる厨房では、少しの処理不足が劣化や剥がれの原因になりやすく、慎重な対応が求められます。
- 湿気や油分の残留による密着不良
施工前の床面に湿気が残っていたり、油分が染み込んでいたりすると、塗床材がうまく密着せず、短期間で浮きや剥がれを引き起こすことがあります。厨房は水や油を頻繁に使用するため、見た目では乾いているように見えても、内部に水分が残っていることも少なくありません。しっかりと乾燥・脱脂を行うことが、施工の基本です。
- 研削・研磨による接着面の最適化
専用の機材を用いて床表面を研削・研磨することで、塗床材がしっかりと定着する状態が整います。この作業によって古い塗膜や汚れを除去し、適度なザラつきをつけることで、塗料が床に食い込むように密着します。表面が滑らかすぎる状態では、どんなに高性能な塗料でも耐久性を確保することが難しくなります。
- 下地処理不足による早期の劣化事例
適切な処理が行われていない場合、施工後まもなく床の不具合が表面化することがあります。厨房では熱や湿気、油分といった外的要因が常に床を刺激するため、処理不足の影響がすぐに現れやすいのです。実際に「施工から数ヶ月で再施工が必要になった」といった例も存在し、下地処理の重要性を再認識させられます。
- 厨房特有の条件に応じた下地処理の重要性
現場ごとに環境が異なるため、厨房では一律の施工方法ではなく、条件に応じた下地処理が必要になります。たとえば油の染み込みがひどい場所では、標準的な処理では不十分で、複数回の脱脂や特殊な処理が求められる場合もあります。厨房床を長持ちさせるには、状況を見極めたうえでの丁寧な処理が不可欠です。
■ 株式会社レジンテクニカの抗菌床施工の特長
厨房に最適な床づくりを実現するためには、現場の状況を正確に把握し、用途に合った素材と施工方法を選定することが重要です。株式会社レジンテクニカでは、厨房環境に特化した抗菌床の施工を多数行っており、経験と専門性を活かした対応で、多くの現場から高い評価を受けています。すべての工程を自社で担うことで、安定した品質と柔軟な対応が可能です。
- 厨房環境に最適な塗料と工法の提案
飲食施設や食品工場など、厨房では高温・多湿・油分といった厳しい条件が常に存在します。これらに対応できるよう、レジンテクニカでは耐久性・防滑性・抗菌性を兼ね備えた塗料を選定し、各現場の用途や動線に合わせた工法を提案しています。床の使い勝手まで考慮された仕上がりが特徴です。
- 自社施工による高い施工品質
すべての作業を自社で一貫対応しているため、現場ごとの調整や細かな依頼にもスムーズに対応できます。打ち合わせ段階から現地を確認し、施工内容を明確に説明したうえで、工程管理から仕上げまでを責任をもって行います。外注を挟まないため、品質のばらつきがなく、信頼性の高い施工が実現します。
- 下地処理から丁寧に対応
施工後の耐久性や美観を左右する下地処理においても、丁寧な対応を徹底しています。専用機械による研磨や油分除去など、厨房特有の汚れや湿気を考慮した下地調整を実施。下処理が万全に整っていることで、塗料の密着性が高まり、長く安心して使用できる床に仕上がります。
- 短時間施工で営業への影響を最小限に
業務を止める時間が限られる厨房現場では、スピード施工が欠かせません。レジンテクニカでは、速乾性に優れた塗床材を使用することで、わずか半日〜1日で作業が完了する場合もあります。夜間や休業日での工事にも対応しており、営業スケジュールに配慮した柔軟な対応が可能です。
■ まとめ
厨房の衛生管理を考えるうえで、床は見落としがちなポイントになりがちですが、実際には食材や器具と同じくらい重要な衛生の土台です。水・油・熱など過酷な条件が常に重なる厨房環境では、床の状態次第で菌の繁殖や転倒リスクが高まることもあり、適切な床材の選定と確かな施工が欠かせません。
抗菌床は、清掃のしやすさや安全性の向上といった効果だけでなく、菌の増殖を抑えることで全体の衛生レベルを高め、調理現場の安心にもつながります。さらに防滑性・耐熱性・耐薬品性などを備えた塗床材を選ぶことで、厨房特有の課題にも柔軟に対応することができます。
株式会社レジンテクニカでは、厨房の使用状況に合わせて最適な塗床材と施工方法をご提案しています。下地処理から施工、仕上げまで自社で一貫対応しているため、品質の安定はもちろん、スピーディーな施工にも対応可能です。飲食施設や食品加工場の床環境にお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。 -
2025.08.21
現場の負担を軽減するには?物流業で進む床...
物流倉庫では日々、大量の荷物が運ばれ、フォークリフトや台車が頻繁に行き交います。そのような環境で床にひび割れや段差があると、作業効率が下がるだけでなく、荷物の破損や作業員のけがといったトラブルにもつながりかねません。「移動がスムーズにできない」「清掃してもすぐに汚れる」「床の劣化が早い」といった悩みを抱えている担当者も少なくないでしょう。
この記事では、物流業において床工事が果たす役割や、現場の負担を軽減するために選ばれている施工方法、失敗しないための注意点までを丁寧に解説します。より安全で快適な作業環境づくりを考えている方にとって、役立つ内容をお届けします。
■ 物流業における床工事の重要性とは?
日々多くの荷物が行き交う物流現場では、床の状態が作業全体の流れに大きく関わっています。フォークリフトや台車の移動がスムーズに行える環境を整えるためにも、床工事の質が重要視されるようになっています。床は単なる作業スペースではなく、安全性と効率性を左右する「土台」と言える存在です。
- 荷物の移動効率と安全性への影響
段差やひび割れがある床面では、台車やフォークリフトの操作性が低下し、作業中のミスや破損が起こるリスクが高まります。一方で、滑らかでしっかりとした床面であれば、運搬効率が上がり、作業全体がスムーズに進行します。物流現場のパフォーマンス向上には、床の状態が欠かせません。
- フォークリフトや台車の走行に適した床面とは
最適な走行性を確保するには、床面が滑りにくく、なおかつフラットであることが必要です。表面に凹凸や傾斜があると、車輪の動きに影響を及ぼし、荷物のバランスが崩れやすくなります。施工時に塗料や仕上げ方法を調整することで、現場に最適な床を実現できます。
- 清掃性や耐久性の向上による作業環境の改善
衛生面の維持や日常清掃の効率も、床の仕上がりによって大きく左右されます。ほこりや液体が染み込みやすい床では、清掃作業が煩雑になり、衛生状態が悪化する恐れがあります。耐久性の高い塗床材を使用することで、清掃しやすく、長持ちする環境を整えることが可能です。
- 従業員の身体的負担を軽減する要素
働く人の安全と健康を守るという観点でも、床工事は重要です。たとえば微細な段差や滑りやすい床面は、転倒や疲労の原因となります。適切に整備された床は、足元の安定性を高め、長時間の立ち仕事や移動作業による負担を減らす効果が期待できます。
■ 物流倉庫の床に求められる性能
作業効率と安全性を両立させるために、物流倉庫の床には高い機能性が求められます。ただ見た目を整えるだけでなく、頻繁な車両の通行や重量物の積載、清掃のしやすさなど、使用条件に応じた性能を備えていることが重要です。耐久性や清掃性、滑りにくさなど、現場で本当に必要とされている床の条件を理解しておくことで、より的確な施工につながります。
- 耐摩耗性の確保
日常的にフォークリフトや台車が往来する物流現場では、床がすり減りやすくなります。特に旋回や急停止が多いエリアでは、摩耗による塗膜の剥がれやコンクリートの露出が起きやすいため、耐摩耗性に優れた塗床材を使用することが求められます。これにより、床の寿命を延ばし、メンテナンスの手間も削減できます。
- 滑りにくさと防滑性
荷物を運ぶ際の安全性を保つためには、防滑性能も欠かせません。雨水や油、粉じんなどが床に付着した場合でも、作業員が滑らずに歩行できる状態を保つことが必要です。床材の表面仕上げやテクスチャに工夫を施すことで、滑りにくさを確保し、転倒事故のリスクを低減することが可能です。
- 重量物にも耐える衝撃性
物流倉庫では重い荷物やパレットの落下が発生することがあります。そうした衝撃にも耐えられる床材を使用していなければ、ひび割れや剥がれが起き、段差や危険な状態が生まれてしまいます。エポキシや樹脂モルタルなど、衝撃に強い素材を選ぶことで、床面の強度をしっかりと確保できます。
- 衛生管理と清掃のしやすさ
物流業では衛生管理も重要なテーマです。特に食品や医薬品などを扱う倉庫では、清掃のしやすさが作業品質にも直結します。継ぎ目のない塗床仕上げや、汚れが付着しにくい表面処理を選ぶことで、日常清掃の効率が上がり、清潔な環境を保つことができます。これにより、業務全体の品質管理にも良い影響を与えます。
■ 物流現場でよくある床のトラブルと原因
物流倉庫では日々、車両の往来や人の動きが絶えず、床面にかかる負荷は非常に大きいものです。そのため、定期的に適切な工事やメンテナンスを行っていないと、さまざまなトラブルが発生します。表面的な傷や割れだけでなく、内部からくる構造的な問題も多く、根本的な原因に目を向けることが重要です。
- ひび割れ・浮きの発生
時間の経過とともに、床面に細かなひびが入ったり、一部が浮いてしまったりする現象は物流現場で頻繁に見られます。これは、温度変化による膨張・収縮や、床下の空洞化、過剰な荷重が原因となることが多いです。初期段階では目立たなくても、放置することで徐々に劣化が進行し、補修範囲が広がってしまいます。
- 塗膜のはがれや剥離
表面に塗布された塗床材が、荷重や摩耗、湿気などの影響で剥がれてしまうことも珍しくありません。特に下地処理が不十分だった場合や、適した材料が使われていなかった場合には、数年以内に剥離が起こることもあります。剥がれた箇所は車両の振動を引き起こす原因となり、段差や破損が進行する要因になります。
- 水分や油による劣化
床面に付着した水や油が染み込み、内部から劣化を招くこともあります。とくに清掃が追いつかない現場では、長期間にわたって床面が湿った状態となり、塗膜が柔らかくなったり、密着力が低下したりします。こうした劣化は目に見えづらいため、定期的な点検が欠かせません。
- 段差や凹みの発生原因
通行量の多い場所では、荷重の繰り返しや衝撃により床が局所的に沈下し、段差や凹みが発生します。段差ができるとフォークリフトの操作性が低下し、荷崩れや作業員の転倒といった二次的なトラブルにつながります。段差の多くは、初期のひび割れや摩耗から進行するため、早めの補修が必要です。
■ 工事内容別に見る物流倉庫向け床工事の種類
物流倉庫で行われる床工事は、使用環境や損傷の状態に応じて多岐にわたります。単に塗り替えるだけではなく、段差を修復したり、古い塗床を撤去したりと、目的に応じて適切な工法を選択する必要があります。それぞれの工事には特長があり、現場の状態に合わせた判断が重要です。
- 塗床工事(エポキシ・ウレタンなど)
塗床工事は、物流倉庫における基本的な施工方法です。エポキシ樹脂や水性硬質ウレタンなど、用途に応じた塗料を選定し、耐摩耗性・防滑性・耐薬品性などの機能を床に付与します。施工後は継ぎ目のない仕上がりになるため、清掃性にも優れており、衛生管理が求められる現場にも適しています。
- 段差補修と樹脂モルタル工事
フォークリフトの通行や重量物の荷下ろしによって生じた段差には、樹脂モルタルを使用した補修が効果的です。速硬化タイプの樹脂を用いることで、短時間で施工を終えることができ、稼働を止めずに補修が可能です。また、段差を埋めるだけでなく、耐衝撃性の向上や平滑性の回復にもつながります。
- 床の研削・研磨工事
床の塗り替えや補修を行う前に、研削・研磨による下地処理を行うことで、塗料の密着性を高め、仕上がりを安定させることができます。専用機材を使って床表面を均一に整えることで、小さな凹凸やひび割れも事前に対処することが可能です。下地処理の質が、その後の工事全体の耐久性に直結します。
- 床の撤去・再施工
経年劣化や度重なる補修により、床材が限界を迎えている場合は、古い塗床や仕上げ材をすべて撤去し、新たに施工し直す必要があります。このような再施工では、床面の厚みや材質、使用目的を見直しながら、最適な材料と工法を選ぶことが求められます。特に長期使用を見据える場合には、初期費用よりも耐久性や維持管理のしやすさを重視した選択が大切です。
■ 物流業に適した床材とその選び方
物流現場では床材の選定が作業のしやすさや安全性、さらにはコスト面にまで影響します。搬送機器の走行や人の動線、使用される環境(常温・冷蔵・屋外など)によって、適した床材の条件は大きく異なります。性能と用途をしっかり見極めて、最適な素材を選ぶことが長く快適に使える床づくりの第一歩です。
- エポキシ樹脂の特徴と用途
耐摩耗性と耐衝撃性に優れるエポキシ樹脂は、物流倉庫や配送センターなど、車両の往来が激しい現場で多く使われています。塗膜が硬く、フォークリフトの荷重にも耐えられるため、長期間にわたり床面を保護できます。ただし、紫外線に弱いため、屋外や直射日光の当たる場所には不向きな点もあります。
- 水性硬質ウレタンの利点
水性硬質ウレタンは、耐熱性や耐薬品性に加えて、防滑性にも優れているため、湿度の高い場所や温度変化の激しい倉庫でも安定した性能を発揮します。さらに無臭で環境にもやさしいことから、作業中の臭気対策が必要な施設でも導入しやすい素材です。乾燥も比較的早く、短期間での施工が可能です。
- MMA樹脂による短時間施工
施工スピードを重視する現場では、MMA(メチルメタクリレート)樹脂が選ばれることがあります。この素材は1時間ほどで硬化するため、業務をほとんど止めずに床工事を進めることができます。また、マイナス30度でも施工できるため、冷凍・冷蔵倉庫にも対応可能です。ただし、施工中に特有の臭気が出るため、換気環境の確保が必要です。
- 用途別に異なる床材の使い分け
現場の条件や使用目的に応じて、床材を柔軟に使い分けることが重要です。たとえば、摩耗に強い床を求める場合はエポキシ樹脂、清掃性と耐熱性が必要な場所では水性ウレタン、時間に制限がある場所ではMMA樹脂といったように、それぞれの特徴を理解して選定します。誤った選び方をすると、せっかく施工した床が短期間で劣化してしまうため、現場に合った素材の選定が非常に重要です。
■ 失敗しないための下地処理のポイント
床工事において仕上がりの良し悪しを大きく左右するのが「下地処理」です。目には見えにくい工程でありながら、この作業を丁寧に行わないと、せっかく高性能な塗床材を使ってもすぐに剥がれたり、ひび割れが起きたりすることがあります。物流現場のように使用頻度が高い環境では、特に下地処理の重要性が増します。
- 下地の状態確認と損傷の把握
工事を行う前には、既存の床面にひび割れや剥がれ、浮きがないかを丁寧にチェックする必要があります。目に見えない内部の傷みや、湿気を含んだ箇所があると、新しい塗床材が密着しづらく、早期の剥離につながることがあります。まずは現場の状態を正確に把握し、必要に応じて補修を行ってから次の工程に進みます。
- 研削・研磨による密着力の向上
床表面を機械で研削・研磨することで、古い塗膜や汚れを取り除き、塗床材がしっかり密着する状態を整えます。特に硬い床材や油分が染み込んだ床では、この工程を省くと塗膜がうまく定着せず、すぐに剥がれてしまうことがあります。粗さのある面を作ることで、塗料がしっかりと入り込み、長期間安定した状態が保てます。
- 湿気や油分除去の徹底
倉庫の床には、水分や油分が残っていることが多く、それが塗膜の浮きや剥がれの原因になります。施工前に床をしっかりと乾燥させ、必要であれば脱脂処理を行うなど、細かな点に注意を払うことが欠かせません。湿気を含んだまま施工してしまうと、見た目は良くても内部から劣化が進むことがあります。
- 下地処理を省いた際のリスク
一見問題なさそうに見える床でも、下地処理を省いて施工すると、数ヶ月から数年以内にトラブルが発生することがあります。剥がれや浮き、ひび割れなどが起こりやすくなり、再施工が必要になる可能性も高まります。これによって結果的にコストや時間が余計にかかってしまうため、初めの段階でしっかりと下地処理を行うことが長持ちする床工事の基本です。
■ 株式会社レジンテクニカの物流業向け床工事
物流現場に適した床工事を行うには、床の特性を理解し、使用条件に合わせた施工が求められます。株式会社レジンテクニカでは、物流業のニーズに対応した床工事を数多く手がけており、長年の経験と専門性を活かした施工で現場の課題を解決しています。現場環境や業務内容に合わせて、最適な材料と施工方法をご提案しています。
- 床工事専門の技術力と施工実績
床工事に特化した専門会社として20年以上の経験を持ち、物流倉庫や工場など、業種ごとの特徴に対応した施工実績が豊富にあります。床面の状態や使用環境を踏まえたうえで、耐久性や清掃性、防滑性など必要な性能を確保する工事を行っています。初めてのご相談でも、丁寧に現地を確認し、最適な対策を立てることが可能です。
- 自社施工による柔軟で確実な対応
すべての施工を下請けに頼らず自社スタッフで対応しているため、品質の安定や工程の柔軟な調整が可能です。施工前の打ち合わせには代表が直接足を運び、現場の状況を細かく確認したうえで提案を行います。これにより、想定外のトラブルや認識のズレを防ぎ、工事の質とスピードを両立させています。
- 物流現場に適した床材と工法の提案
耐摩耗性に優れたエポキシ、温度変化に強い水性硬質ウレタン、短時間施工が可能なMMAなど、物流業に適した床材を現場ごとに選定しています。また、段差補修が必要な場合には、樹脂モルタルを用いた施工で床面の凹凸を解消し、台車やフォークリフトの走行性を高める工夫も行っています。
- 短時間施工と下地処理へのこだわり
物流倉庫では、工事による稼働停止を最小限に抑えることが求められます。株式会社レジンテクニカでは、短時間施工に対応可能な材料を活用し、夜間や休日などに合わせた施工も柔軟に対応しています。さらに、工事の仕上がりと耐久性を高めるために、研削や研磨による下地処理も徹底して行っています。
■ まとめ
物流倉庫の床は、単なる作業スペースではなく、業務の効率や安全性に直結する重要な設備のひとつです。ひび割れや段差、塗膜の剥がれといったトラブルを放置してしまうと、作業効率の低下や事故の発生リスク、さらには従業員の身体的負担にもつながるおそれがあります。現場に適した床材を選び、丁寧に施工された床は、清掃性や耐久性にも優れ、長期間にわたって快適な作業環境を維持することができます。
物流業における床工事では、耐摩耗性・防滑性・衝撃耐性などが特に重視されます。さらに、施工時間の短縮や、業務を止めない工夫が求められる中、下地処理の質も工事全体の仕上がりと寿命を大きく左右します。そうした点をすべて踏まえた施工ができる業者を選ぶことが、トラブルのない現場づくりには欠かせません。
株式会社レジンテクニカでは、自社施工による短時間かつ高品質な床工事を提供しており、物流現場に合わせた材料選定と確かな下地処理で、多くの現場で評価をいただいています。床の劣化や段差にお悩みの際は、まずはお気軽にご相談ください。
-
2025.08.18
安全な作業環境を保つために必要な倉庫の段...
倉庫内の床に生じたわずかな段差が、作業効率の低下や重大な事故の原因になってしまうことがあります。たとえばフォークリフトの走行時に荷崩れが起きたり、作業員がつまずいてけがをしたりと、安全面・業務面の両方に悪影響を及ぼしかねません。こうしたトラブルを未然に防ぐには、段差を早期に見つけ、適切に補修することが大切です。しかし実際には、「どのタイミングで補修すればよいのか分からない」「何を基準に施工業者を選べばいいのか迷う」といった声も少なくありません。
この記事では、倉庫での段差補修がなぜ重要なのか、発生の原因や具体的な補修方法、注意点などを分かりやすくご紹介します。安全で快適な作業環境を維持するための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
■ 倉庫の段差が引き起こすリスクとは?
作業現場の中でも、倉庫内の床にできた段差は見過ごされがちですが、実際には数多くの問題を引き起こす原因となります。小さな段差でも、フォークリフトや台車の走行を妨げ、作業員の安全を脅かすなど、現場全体の運用に影響が及ぶケースも珍しくありません。効率的で安全な倉庫運営を目指すうえで、床面の整備は無視できない要素のひとつです。
- フォークリフトや台車の走行への影響
段差がある状態では、台車やフォークリフトが滑らかに動けず、ガタつきが生じることがあります。特に重量物を運ぶ場面では、車両の不安定な動作が原因で荷崩れが起きる恐れがあり、製品の破損や搬送中の事故につながりかねません。スムーズな搬送が難しくなることで、全体の作業効率も下がってしまいます。
- 作業員の転倒やけがのリスク
わずかな段差でも、作業員がつまずいて転倒する危険性があります。日常的に倉庫内を移動しているスタッフであっても、疲労時や視認性の悪い状況下では段差に気づかず足を取られることがあります。その結果、ねんざや骨折といった重大なけがにつながる可能性があるため、早期の対処が必要です。
- 製品や荷物の破損リスク
移動中の衝撃によって、製品や荷物が傾いたり転倒したりすることで、破損・変形が発生することがあります。特に繊細な部品や精密機器などを扱う業種では、段差による衝撃が商品の品質に直結してしまいます。これによりクレームや返品といった二次的なトラブルが起きることも考えられます。
- 業務効率の低下につながる理由
常に段差を気にしながら作業する環境では、作業員の動きが自然と制限されてしまいます。通路の一部を避けながら通行する必要があれば、その分だけ移動距離や時間が増加します。また、段差による車両の揺れが原因で運搬作業がスムーズに進まず、積み下ろしに手間がかかるようになります。結果として、全体の生産性が下がり、無駄なコストが発生する原因になります。
■ 段差ができる主な原因
倉庫の床に生じる段差には、さまざまな原因があります。長年にわたる使用や外的要因が積み重なることで、コンクリートやアスファルトの床面に徐々に歪みが生じ、最終的に目立つ段差となって現れます。適切な対処を行うには、その背景にある原因を知っておくことが重要です。
- コンクリートの劣化と沈下
経年劣化によってコンクリートが割れたり沈んだりすることがあります。コンクリートは施工直後こそ硬く丈夫ですが、内部に水分が浸透したり、荷重によって繰り返し負担がかかったりすると、徐々に劣化していきます。床下に空洞ができると沈下が起き、段差が生まれる原因となります。
- 車両の通行による摩耗
フォークリフトや台車などの重量車両が日常的に通行することで、特定の箇所に繰り返し圧力が加わります。特に荷物の積載量が多い場合や急旋回が多いエリアでは、表面の摩耗が早く進みます。これが部分的な凹みやひび割れとなって表れ、段差につながることがあります。
- 温度変化や季節による影響
気温の変化も床面に影響を与えます。夏場の高温や冬の凍結によってコンクリートの膨張と収縮が繰り返されると、表面が徐々に変形し、段差が発生する要因になります。とくに日射が直接当たる場所や、気密性の低い開放型倉庫などでは、こうした現象が顕著に見られます。
- 施工時の下地処理不足
床の施工時に下地処理が不十分だった場合、時間の経過とともに接着力が弱まり、部分的に剥がれたり浮きが生じたりすることがあります。下地の処理は見えない工程ながら、施工全体の品質を左右する非常に重要な作業です。施工直後は問題なく見えても、数ヶ月〜数年で段差として現れることがあるため、注意が必要です。
■ 倉庫の段差を放置する危険性
段差の存在に気づきながらも、「まだ大きな問題にはなっていない」と放置してしまうケースは少なくありません。しかし、その判断が後になって大きなトラブルを招く可能性があります。安全性だけでなく、企業としての信頼や損害リスクにも関わってくるため、段差を軽視せず適切な対処を行うことが重要です。
- 小さな段差が重大事故につながるケース
初期段階ではわずかな高低差にすぎない段差でも、時間の経過とともに亀裂が広がったり沈下が進んだりして、転倒や衝突といった事故につながる危険があります。過去には台車の車輪が段差に引っかかり、荷物が落下して作業員が負傷したという事例も報告されています。わずかな不具合が事故を招く前に、早期対応が求められます。
- 責任問題・保険対応の観点
倉庫内で起きた事故が段差を原因とするものであった場合、管理者の責任が問われる可能性があります。労働災害として扱われたり、場合によっては損害賠償の対象になることも考えられます。保険で補償されるかどうかも、管理体制や改善努力の有無が判断材料になるため、段差の放置は経営リスクにもなり得ます。
- 社員の安全意識への悪影響
段差やひび割れがそのまま放置されている環境では、社員の安全意識が薄れがちになります。「危険があってもすぐに対処されない職場」という印象を持たれることで、モチベーションの低下や不信感を招くおそれもあります。安心して働ける環境づくりは、職場全体の信頼関係やパフォーマンスに大きく影響します。
- 荷主や取引先からの信頼低下
来訪者や取引先の担当者が倉庫内を訪れた際、目に見える段差や損傷を確認すれば、管理体制に対して不安を抱かれることもあります。取引の継続や新規契約の判断材料として、職場環境がチェックされることも珍しくありません。段差を放置しているだけで、企業の信頼性が損なわれてしまう可能性があります。
■ 倉庫における段差補修の方法と材料
倉庫内に発生した段差を修復するためには、使用目的や周囲の状況に応じた工法と材料を選定する必要があります。近年では、従来のコンクリートによる補修だけでなく、短時間で施工が完了し耐久性にも優れた材料が活用されるようになってきました。補修の質を左右する要素として、作業方法と使用材料の理解は非常に重要です。
- 樹脂モルタルを用いた補修工事
倉庫の段差補修には、速硬化性と密着性に優れた樹脂モルタルが多く使われています。特に重量物が頻繁に移動する場所では、摩耗や衝撃に耐える素材が求められます。樹脂モルタルはそうした条件を満たしつつ、施工後の表面も滑らかに仕上がるため、段差をなくすだけでなく床の機能性も向上させることができます。
- コンクリートによる従来工法との違い
従来の補修方法では、コンクリートを使用して補填することが一般的でした。しかし、コンクリートは硬化までに時間がかかるうえ、下地とのなじみが悪く、剥離やひび割れが発生しやすいという課題がありました。それに比べて樹脂系の材料は、短時間で硬化し、下地への密着力も高いため、より安定した補修が可能となります。
- 短時間で施工できる素材の特徴
最近では、1時間ほどで硬化が完了する材料もあり、倉庫の稼働をほとんど止めずに施工できる点が大きな利点です。たとえばMMA(メチルメタクリレート)樹脂などは、低温下でも硬化可能で、冷凍・冷蔵倉庫にも対応しています。こうした素材を使えば、夜間や短時間の休業時間内で施工を完了できるため、業務への影響を最小限に抑えることができます。
- 補修後の耐久性と仕上がりの違い
使用する材料や工法によって、補修後の耐久性や見た目にも差が出ます。たとえばエポキシ樹脂系の材料は耐摩耗性に優れており、長期間にわたって段差の再発を防止します。また、仕上がりの滑らかさや色味の調整も可能なため、倉庫全体の美観を損なうこともありません。適切な材料を選ぶことが、安全性だけでなく、長期的な維持管理にもつながります。
■ 段差補修を行う際の注意点
倉庫内の段差補修は、単に凹凸を埋めるだけの作業ではありません。補修後の仕上がりや持続性、安全性を確保するためには、事前の確認や計画、施工後の管理まで慎重に対応する必要があります。現場環境や使用条件に応じた判断を行うことが、トラブルのない施工につながります。
- 補修箇所の範囲と厚さの確認
補修を行う前に、段差の高さや広がり、周囲の床面とのバランスを正確に測定することが大切です。段差が広範囲に及ぶ場合は、周辺の床面との段差調整を同時に行う必要があることもあります。また、厚みのある補修では、使用する材料や施工方法が限られることもあるため、事前の確認が仕上がりに大きく影響します。
- 作業時間と通行制限の考慮
作業中は、該当エリアを一時的に通行止めにする必要があります。そのため、作業時間や交通の流れを考慮した施工計画が求められます。特に物流倉庫のように稼働時間が長い施設では、業務への影響を最小限に抑えるため、夜間や休日などのタイミングでの施工が効果的です。
- 作業後の硬化時間と再利用の目安
使用する材料によって、硬化にかかる時間は異なります。短時間で硬化する樹脂素材であっても、完全に荷重に耐えられるまでの時間には注意が必要です。早すぎる再使用は、補修箇所のひび割れや剥離を引き起こす原因となるため、施工業者と確認を取りながら慎重に判断することが求められます。
- 補修後の清掃と維持管理
施工後は補修箇所に異物が入り込まないよう、初期段階での清掃や点検を丁寧に行うことが重要です。段差補修は一度行えば終わりというものではなく、継続的な点検とメンテナンスが必要です。経年劣化や荷重による変形が起きる前に小さな変化を発見できれば、再補修の範囲を狭く抑えることができます。
■ 段差補修で重要な下地処理の役割
段差補修の仕上がりや耐久性を大きく左右するのが、見えない工程である「下地処理」です。下地処理を丁寧に行うことで、補修材との密着性が高まり、施工後のひび割れや剥がれといった不具合を防ぐことができます。特に倉庫のように車両の通行や荷重の大きい環境では、下地の質が工事の成否を決定づけると言っても過言ではありません。
- 下地のひび割れや浮きの確認
まず、補修前には床面の状態をしっかりと点検する必要があります。コンクリートの表面にひび割れが生じていたり、内部で浮きが起きていたりすると、そのまま補修材を施工しても長持ちしません。補修の効果を確実にするためには、下地に潜む問題を早期に発見し、必要に応じて補強や除去を行うことが求められます。
- 研削・研磨による付着力の確保
下地処理の中でも特に重要なのが、表面を研削または研磨する工程です。この作業によって、古い塗膜や汚れを除去し、補修材がしっかりと密着するための粗面(あらめん)を作ることができます。滑らかな床面では補修材が定着しにくく、早期の剥離を招く可能性があるため、専用の機械を使った処理が不可欠です。
- 補修材の密着性を高めるポイント
下地処理が十分に行われていると、補修材の性能が最大限に引き出されます。たとえば、研磨後の表面にプライマーを塗布することで、さらに接着力を高めることができます。下地と補修材の相性も踏まえたうえで、最適な組み合わせを選ぶことが、長期間安定した状態を保つためのポイントとなります。
- 下地処理を怠った場合のトラブル
見た目にはきれいに補修されているようでも、下地処理が不十分な場合には早期の剥がれや浮きが発生するリスクが高まります。その結果、再施工が必要になり、コストも二重にかかってしまいます。特にフォークリフトや台車が頻繁に通る倉庫では、表面の強度だけでなく内部の密着性が非常に重要なため、下地処理を省略することはできません。
■ 株式会社レジンテクニカによる倉庫の段差補修
段差補修を確実に、そして長期間安心して使える仕上がりにするためには、専門的な知識と技術を持つ業者に依頼することが重要です。株式会社レジンテクニカでは、倉庫や工場といった商業施設の床に特化した施工を20年以上手がけており、床の状態や使用環境に応じた的確な補修工事を提供しています。
- 自社施工による短時間仕上げ
施工はすべて自社で一貫して対応しており、打ち合わせから仕上げまでスムーズに進行する点が強みです。段差の程度や範囲に応じて最適な材料と方法を選定し、必要最小限の時間で工事を完了させます。現場の稼働をできるだけ止めず、短時間で高品質な補修を実現するため、急ぎのご相談にも柔軟に対応可能です。
- 用途に応じた最適な樹脂選定
使用環境や床の材質に合わせて、エポキシ樹脂や樹脂モルタル、水性硬質ウレタンなど複数の材料から最適なものを選びます。たとえばフォークリフトが頻繁に通行するエリアでは、耐摩耗性に優れた素材を、冷蔵倉庫のような低温環境では硬化が早く温度変化に強い素材を選定するなど、用途に応じて使い分けを行っています。
- 下地処理から丁寧に対応
補修工事を行う前段階の下地処理にも力を入れており、専用の研削・研磨機を使用して、床面の状態を整えます。劣化や浮きが見られる場合にはその箇所を除去し、補修材がしっかりと密着する状態をつくります。この工程を丁寧に行うことで、施工後のトラブルを防ぎ、補修効果が長く持続します。
- 段差の状態に応じた工法の使い分け
段差ができた原因や場所の条件に応じて、樹脂モルタルによる補修だけでなく、研磨・切削を組み合わせた処理を行うこともあります。たとえば車両の通行で角が削れてしまった箇所には、耐衝撃性を重視した素材で補強したり、振動が多い現場には柔軟性のある樹脂を使用したりと、現場ごとに適した工法を選びます。
■ まとめ
倉庫における段差は、見た目以上に業務や安全性に大きな影響を及ぼします。フォークリフトの走行に支障が出たり、作業員の転倒事故を招いたりと、わずかな高低差が大きなリスクとなることも少なくありません。その原因には、コンクリートの劣化や車両通行による摩耗、温度変化、施工時の下地処理不足など、さまざまな要素が関係しています。
段差をそのまま放置してしまうと、事故やトラブルのリスクが高まり、結果として企業の信頼や作業効率の低下につながる恐れもあります。こうしたリスクを未然に防ぐためには、適切なタイミングでの補修と、信頼できる業者による丁寧な施工が必要です。
株式会社レジンテクニカでは、床工事に特化した専門知識を活かし、現場の状況に応じた段差補修を行っています。特に下地処理を重視しており、研削や研磨といった工程を徹底することで、高い密着性と長期的な安定性を確保しています。短時間での施工も可能なため、倉庫の稼働に大きな支障をきたさずに対応できるのも特長です。
段差でお困りの際は、まずは一度ご相談ください。 -
2025.08.05
なぜ工場に床研磨が必要なのか?メリットと...
床がすり減っていたり、ひび割れていたり、なんとなく滑りやすく感じたりと、工場内の床に関する悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に重機の通行や重量物の移動が頻繁な工場では、床の状態が安全性や作業効率に直結します。そんな中、近年注目されているのが「床研磨」です。これは床の表面を削り整える工事で、見た目を美しく保つだけでなく、耐久性や安全性の向上にも役立ちます。
本記事では、「なぜ工場に床研磨が必要なのか?」という疑問に対して、その具体的な理由や得られるメリット、施工時の注意点までを分かりやすく解説していきます。導入を検討している方にとって、判断材料となる内容を丁寧にまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
■ 工場に床研磨が必要とされる理由
工場の床は日々の作業によって多くの負担を受けています。フォークリフトの往来や機械の振動、重量物の落下などにより、コンクリートや塗床の表面は徐々に劣化していきます。そうした中で「床研磨」は、単なる見た目の改善だけでなく、安全性や作業効率、施設全体の衛生環境を整えるために欠かせない施工方法といえます。
- 作業環境の安全性向上
床がすり減ったり、表面に凹凸やひびができていると、つまずきや転倒といった事故の原因になります。特に工場では作業員が常に動き回っているため、床の状態が安全性に大きく影響します。床研磨を行うことで表面が滑らかになり、段差や引っかかりがなくなるため、日常的な作業の中での怪我を防ぐ効果が期待できます。
また、油や水が溜まりやすくなるくぼみも研磨によって均されることで、滑りやすさを抑え、安全面での不安が減少します。安全対策として床を見直す際、床研磨は非常に効果的な対策のひとつです。
- 床面の耐久性の確保
コンクリートや塗床の表面は、使用環境や経年によって劣化が進みます。ひび割れや剥がれが放置されると、そこからさらに深くダメージが進行し、床の寿命が大きく縮まってしまいます。床研磨を行うことで、劣化した表面を取り除き、新たな塗装や補修の土台としての機能を回復させることができます。
とくに塗床工事を行う前の下地処理として、床研磨は必須ともいえる工程です。下地が整っていないまま塗装をしても塗料がしっかりと密着せず、短期間で剥がれてしまうリスクが高くなります。長く使える床に仕上げるためにも、研磨によって床の下地を整えることが重要です。
- 清掃のしやすさと衛生管理
凹凸の多い床は汚れや埃がたまりやすく、掃除をしても完全にはきれいにできません。とくに食品工場などでは衛生基準が高く求められるため、床の清掃性は非常に重要です。床研磨で表面を滑らかに整えることにより、汚れの付着が減り、日常的な清掃が簡単になります。
衛生面を重視する業種では、研磨後に抗菌性や防カビ性のある塗料を使うことで、より清潔な環境を維持しやすくなります。研磨と塗装を組み合わせることで、衛生管理に配慮した床作りが可能となります。
- 塗床工事前の下地処理としての重要性
塗床工事において最も大切なのが、塗料の密着性です。そのためには塗装前の「下地処理」が非常に重要になります。研磨によって床表面の不純物を取り除き、微細な凹凸を整えることで、塗料の定着力が向上します。
下地処理をおろそかにしてしまうと、せっかくの塗装もすぐに剥がれたり、浮きが生じたりといったトラブルに繋がります。見た目だけでなく、塗床の耐久性や効果を最大限に発揮するためにも、床研磨による下地調整は避けて通れない工程です。
■ 床研磨による具体的なメリット
現場での床研磨は、ただ表面を整える作業にとどまらず、作業効率や施設の維持コスト、安全対策などにも大きな影響を与えます。実施することで得られるメリットは多く、工場の運営において欠かせない工事のひとつとなっています。
- 長期的なメンテナンスコストの削減
日常的に床を使用する中で発生するひび割れや塗装の剥がれをそのままにしておくと、頻繁な補修作業が必要になります。研磨を取り入れて塗装前の下地を整えることで、塗料の密着性が向上し、塗膜の寿命が延びるため、再施工の間隔が長くなります。
さらに、塗装後のトラブルを未然に防ぐことにもつながり、長期的に見ると工事の回数が減り、トータルでのメンテナンス費用が抑えられます。
- 滑りにくく事故防止に効果的
油分や水分が付着しやすい工場の床では、滑って転倒する事故のリスクが高まります。研磨を施すことで床表面の凹凸を整え、その後の防滑性を高める塗料との相性も良くなります。
これにより、作業員の歩行や台車・フォークリフトの走行時にも安定感が増し、事故の発生率を抑える効果が期待できます。
- 美観の維持による印象アップ
訪問者や取引先に与える印象の中でも、清掃された床や整った作業環境は高く評価されます。汚れが染み付いたままの床や剥がれかけた塗装は、工場の信頼性に影を落とす原因となりかねません。
床研磨を行えば、古くなった塗料や汚れを一掃し、表面の均一な仕上がりが可能になります。結果として、施設全体が清潔かつ管理が行き届いている印象を与えることができます。
- 塗床や防塵塗装の密着性を高める
あらかじめ床面をしっかり研磨しておくことで、塗料が接着しやすい状態に整えられます。これにより、塗装後のはがれや浮きといったトラブルを避けやすくなります。
密着性が高まることで、塗料本来の耐久性や防汚性、防水性といった性能がより長く発揮され、工場の床として安心して使用することができる環境が整います。
■ 研磨が必要なタイミングと判断基準
日々の作業により工場の床は少しずつダメージを蓄積していきます。しかし見た目に大きな変化がないと、研磨の必要性に気づかないことも少なくありません。適切な時期に床研磨を行うためには、状態を見極める判断基準を知っておくことが重要です。
- ひび割れや欠損の発生
床に細かなひびや破損箇所が見られる場合、それは研磨を行うべきサインです。目視で確認できる程度のひび割れでも、放置することで深く広がり、床全体の強度が低下する恐れがあります。
こうした表面の損傷は、早い段階で研磨して取り除くことで、補修工事の規模を抑えられ、結果的にコストの削減にもつながります。
- 塗装の剥がれや浮きの確認
床に施された塗料が剥がれたり浮き上がっている場合は、下地との密着が弱まっている状態です。こうした状況では新たに塗装を施してもすぐに再び剥がれてしまう可能性が高いため、研磨による下地処理が必要です。
剥離部分を削り取り、均一な表面に整えてから塗床工事を行うことで、塗料の性能をしっかりと発揮させることができます。
- 定期的な点検のすすめ
床の劣化は徐々に進行するため、定期的な点検によって状態を把握しておくことが大切です。外見では問題がなく見えても、摩耗や表面の硬化不良などが進んでいることもあります。
年に1〜2回程度の点検を行い、必要に応じて専門業者に状態を確認してもらうことで、大がかりな補修が必要になる前に対処することが可能です。
- 床材の摩耗や劣化の兆候
フォークリフトや台車などが頻繁に行き来する現場では、床材の摩耗も早く進みます。表面に細かな粉塵が出るようになったり、塗装の光沢がなくなってきたと感じた場合は、床研磨の検討を始めるタイミングといえます。
摩耗をそのままにしておくと、徐々に下地まで傷んでしまい、塗床や塗装の再施工では対応しきれない状態にまで悪化する恐れがあります。
■ 床研磨の施工方法と流れ
研磨工事は見た目を整えるだけではなく、床の機能性や塗床工事の品質を高めるための重要な下地処理のひとつです。安全かつ効果的な仕上がりを得るためには、適切な手順に沿って進めることが求められます。
- 作業前の現地確認と計測
最初のステップは、現地の床の状態を正確に把握することです。傷みの程度、凹凸の有無、既存塗料の残り具合、床の面積や用途などを丁寧に確認します。この段階で工場の作業スケジュールや稼働状況を把握しておくことも重要です。
状況に応じて最適な研磨機材や研磨方法を選定するため、この事前調査が仕上がりの質を左右するといっても過言ではありません。
- 専用機械を使った研磨作業
床の確認が終わると、専用の研磨機を使って作業を進めていきます。床面に合わせて、粗目や中目、仕上げ用など砥石の番手を使い分けることで、不要な塗膜や表面の凹凸を丁寧に削り取ります。
この工程では騒音や粉塵が発生するため、周囲への配慮と十分な養生が欠かせません。必要に応じて粉塵吸引装置を併用し、工場内の設備や商品への影響を最小限に抑えます。
- 研磨後の清掃と確認
研磨作業が終わった後は、床に残った粉塵や削りカスを丁寧に掃除します。表面の滑らかさや削りムラがないかをしっかりと点検し、不具合があればその場で再調整を行うこともあります。
この清掃と確認作業をきちんと行わないと、次の塗装工程に影響を及ぼす可能性があります。特に塗床材との密着性に関わるため、非常に重要な工程です。
- 次工程(塗床等)への影響
床研磨はその後に行う塗床や防塵塗装の品質に大きく関わります。適切に研磨されていれば、塗料がしっかりと密着し、塗膜の剥がれや浮きを防ぐことができます。
また、研磨によって下地の状態が整えられていると、塗布後の仕上がりも均一で美しくなります。塗床工事の前準備として、床研磨がどれほど重要な役割を担っているかがここに表れます。
■ 工場ごとの床研磨の選び方
工場と一口に言っても、取り扱う製品や作業環境によって床に求められる性能は大きく異なります。床研磨の方法や、その後の仕上げ方も業種に応じて慎重に選ぶ必要があります。適切な選定を行うことで、研磨の効果を最大限に引き出し、安全性や耐久性にも優れた床環境を整えることが可能になります。
- 食品工場に求められる衛生基準
食品工場では、床に付着する油や水分、食品かすなどを清掃しやすく、菌の繁殖を防ぐ環境が求められます。そのため、床研磨は単に塗装前の処理としてだけでなく、微細な凹凸をなくし、清掃性を高めるためにも重要です。
衛生的な環境を維持するには、防滑性や抗菌性のある塗料を密着させる必要があります。そのためにも、下地となる床を丁寧に研磨し、滑らかかつ強固な状態に整えることが前提となります。
- 自動車工場では耐油性と耐摩耗性
自動車関連の工場では、オイルやグリースが床にこぼれることが多く、耐油性に加えて耐摩耗性にも優れた床が必要とされます。このような現場では、塗料との密着性が特に重要となるため、研磨の質が仕上がりに大きく影響します。
また、フォークリフトや部品の移動が頻繁に行われる環境では、床表面の強度と耐久性が求められます。研磨により床の凸凹や劣化した層を除去することで、その後の塗装の性能を最大限に引き出すことができます。
- 物流倉庫では耐荷重性が重要
物流や運輸業界の倉庫では、大型トラックや重量物を運搬する機材が行き交うため、床材には高い耐荷重性が必要です。そのような現場では、下地の状態が床全体の強度に直結するため、床研磨による下地の補強は欠かせません。
塗料を塗る前に表面を平滑にし、クラックや傷みを丁寧に処理することで、より厚みのある塗床が安定して密着します。研磨を省いてしまうと、たとえ高性能な塗料を使用しても十分な効果を発揮できません。
- 使用環境に合わせた選定の必要性
工場ごとに床の使用環境やリスクが異なるため、研磨作業の目的や施工内容もそれに応じて調整する必要があります。例えば、低温環境での作業が多い食品倉庫では、凍結による塗膜の剥がれを防ぐため、研磨後の塗装との相性を考えた施工が求められます。
一方、薬品を扱う現場では耐薬品性の高い塗床が必要であり、その塗料がしっかり定着するように、研磨作業で表面を均一かつ清浄に整えることが必須です。環境に合わせて適切な手順で研磨を施すことで、施工後のトラブルを防ぎ、長期的に安定した床を実現することが可能です。
■ 株式会社レジンテクニカの床研磨工事とは
工場や倉庫の床工事において、「どこに依頼するか」は仕上がりや耐久性、施工後の満足度を大きく左右します。株式会社レジンテクニカでは、下地処理から一貫して自社施工で対応しており、現場ごとに最適な床研磨を提供しています。豊富な経験と技術に裏打ちされた対応力が、多くの現場で評価されています。
- 自社施工による一貫対応
施工に関わる全ての工程を自社で管理しているため、打ち合わせから作業完了まで一貫した品質を保つことができます。外注に頼ることがないため、工程のズレや伝達ミスを防ぎ、スムーズかつ正確な対応が可能です。
また、自社施工だからこそ実現できる柔軟な対応や現場の状況に応じた判断力が、多忙な工場や倉庫の現場でも高い評価を得ています。
- 経験豊富な職人による下地処理
床研磨は下地処理の中でも技術の差が仕上がりに大きく影響します。株式会社レジンテクニカには、20年以上にわたる経験を積んだ職人が在籍しており、研磨の深さや機械の使い方、作業スピードなど、現場に合わせて最適な作業を行っています。
見た目だけでなく、次工程となる塗床工事や防塵塗装との密着性までを考慮した仕上がりが特長です。
- 現場状況に合わせた柔軟な対応
工場の稼働状況や作業時間、周囲の環境などによって、施工可能な時間帯や作業の制約があるケースも多くあります。株式会社レジンテクニカでは、こうした条件を事前に確認し、夜間や休日の施工、短時間での作業完了にも対応しています。
事前の打ち合わせでは、代表自ら現場に足を運び、実際の環境や課題を確認するため、安心して任せられる体制が整っています。
- 短時間での高品質な仕上がり
研磨工事には一定の作業時間が必要ですが、豊富な経験と高性能な機材を活用することで、より短い時間での高品質な仕上がりを実現しています。研磨後すぐに塗床作業へと進める段取りもスムーズで、現場全体の工期短縮にもつながります。
たとえば、傷みが少ない床であれば半日で研磨が完了することもあり、限られた時間の中でも満足できる施工が可能です。
■ まとめ
工場の床は日々の作業や車両の移動により大きな負荷がかかり、劣化が進みやすい場所のひとつです。床研磨を行うことで、作業の安全性や衛生面の向上、美観の維持、さらには塗床工事の密着性を高めるといった多くのメリットが得られます。特に食品工場や自動車関連、物流業界では、それぞれの環境に合った床環境を整えるために、研磨作業は欠かせない要素となっています。
塗床工事の品質を高めるうえで、下地処理としての床研磨は非常に重要です。状態に応じた適切な研磨を行うことで、床の寿命を延ばし、長期間安定した使用が可能になります。
株式会社レジンテクニカでは、下地処理から自社施工にこだわり、現場の状況に応じた高品質な床研磨を提供しています。経験豊富な職人による対応で、短期間でも丁寧かつ確実な施工をお約束します。床の状態にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。 -
2025.07.29
駐車場の使い勝手を改善する、段差解消の補...
駐車場の利用時に、タイヤが段差に引っかかったり、雨の日に水たまりが気になった経験はないでしょうか。わずかな高低差であっても、車両の移動や歩行者の安全に支障をきたすことがあり、不意の事故やトラブルを招く恐れがあります。商業施設、工場、倉庫などの駐車場では、継続的な使用によって段差やひび割れが生じやすく、それを放置することで被害がさらに広がることもあります。
このような問題を改善する方法として、「段差解消の補修工事」が注目されています。施工時間が短く、安全性や利便性の向上が図れるため、見た目の改善だけでなく業務効率にも効果があります。だからこそ、定期的な点検と早めの補修対応が重要といえるのです。
本記事では、段差が発生する原因や駐車場におけるそのリスク、具体的な補修工事の内容、施工の質を左右する下地処理の大切さについてお伝えします。さらに、現場ごとの状況に応じて対応し、信頼を集めているレジンテクニカの段差補修についても詳しく解説していきます。
■ 駐車場に多い段差とは?その原因とリスク
日常的に使用されている駐車場では、年月とともに路面に段差が生じることがあります。ほんの数センチの段差でも、車両や歩行者にとっては大きな支障となる場合があり、放置しておくと事故やトラブルの原因になることもあります。まずは、段差がどのようにして発生するのか、その主な原因とリスクについて見ていきましょう。
- アスファルトやコンクリートの沈下による段差
最もよくあるのが、地盤の不均一な沈下によってアスファルトやコンクリートが一部だけ下がり、段差ができるケースです。特に重機や大型車両が頻繁に出入りする駐車場では、荷重の偏りによって部分的に沈下が進みやすくなります。目に見えない地盤の変化が、表面の段差として現れるのです。
- 夏場の熱膨張や凍結によるひび割れの進行
外気温の変化によって路面が膨張・収縮を繰り返すことで、ひび割れや盛り上がりが生じることがあります。冬場の凍結や融解、夏の高温などが繰り返されることで微細なひびが徐々に拡大し、その境界が段差のように感じられることもあります。
- 長年の走行や荷重がもたらす局所的なへこみ
駐車場の出入口や同じ位置に繰り返し車両が停車する箇所では、路面がへこんでいくことがあります。特にフォークリフトや大型トラックなど重量のある車両が通る場所では、その部分だけ摩耗や沈下が進み、段差となって現れやすくなります。
- 段差を放置することで起こる車両や人への危険
段差が生じたままの状態では、車両のタイヤが引っかかって破損するおそれや、足を取られて歩行者が転倒するリスクが高まります。さらに、荷物の積み下ろし時に台車がつまずいたり、振動で商品が破損したりと、作業の効率にも悪影響を及ぼします。安全性・機能性の両面から見ても、段差は早期に解消するべき重要な問題です。
■ 段差解消の補修工事とは?
駐車場にできた段差やへこみは、安全性と快適性を損なうだけでなく、車両や建物設備にも影響を及ぼす可能性があります。こうした問題を解消するために行うのが「段差補修工事」です。わずかな不陸も丁寧に整えることで、通行のストレスが軽減され、事故のリスクも減少します。
- 段差の高さ・広がりに応じた適切な材料選定
補修工事を行う際には、段差の大きさや原因、路面の素材などに応じて最適な補修材を選定します。わずかな段差であれば速硬化タイプの樹脂を使用することで短時間で施工可能です。広範囲にわたる沈下や複雑な割れを伴う場合には、樹脂モルタルなどの高強度材料を使ってしっかりと成形・仕上げを行います。
- 短時間で施工可能な樹脂モルタル補修
段差補修には、速乾性と高強度を兼ね備えた樹脂モルタルが用いられることが多く、半日程度で施工が完了する現場も少なくありません。乾燥硬化が早いため、通行の影響を最小限に抑えることができ、業務を止めることなく作業が進められるのが大きな利点です。
- 施工後すぐに通行可能な現場対応力
補修後の路面は、仕上がり直後から歩行や車両走行が可能なケースもあり、稼働中の施設や繁忙期でも柔軟に対応できます。現場の状況に応じて施工時間帯を工夫し、夜間や早朝での作業を行うことで、日中の業務に支障を与えない工事が実現します。
- ひび割れや破損を未然に防ぐ予防措置としても有効
段差補修は、すでに発生した問題を修復するだけでなく、ひび割れや更なる破損を防ぐ「予防策」としても有効です。早めに対応しておくことで、補修範囲や費用を抑えられ、結果として長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。
■ 補修工事における下地処理の重要性
段差解消の補修工事を行う際に、仕上がりの品質や耐久性を大きく左右するのが「下地処理」です。見た目にはわかりにくい工程ですが、この処理が不十分だと、どれだけ高性能な補修材を使用しても剥がれやひび割れの原因となってしまいます。長く安心して使用できる駐車場を実現するためには、丁寧な下地処理が欠かせません。
- 表面の汚れ・脆弱層を除去して密着性を確保
補修材をしっかりと接着させるには、コンクリートやアスファルトの表面に付着している油分、埃、古い塗膜などを除去し、素材そのものが露出した状態に整える必要があります。表層の汚れを落とすだけでなく、脆くなっている層を削り取ることで、補修材の密着性が高まり、剥がれにくい仕上がりになります。
- 削り・研磨で段差の境界をなだらかに整える
段差の境目を急な角度で補修してしまうと、タイヤやフォークリフトの走行時に衝撃が集中し、再び損傷しやすくなります。そのため、補修範囲の端部を削り、境界をなだらかに整えることで、荷重を分散させ、耐久性を高めることができます。こうした地味ながら重要な作業が、施工後のトラブル防止に直結します。
- 使用環境に合わせた下地処理方法の選定
駐車場の下地は、湿度や温度、使用年数によって劣化の度合いや表面状態が異なります。現場ごとの状況を見極めて、乾式研磨・湿式研磨・サンドブラストなど、最適な下地処理方法を選ぶことが、長持ちする補修工事には欠かせません。
- 補修材の耐久性を引き出す下準備
どれだけ高性能な補修材を使っても、下地との密着が悪ければ効果は半減します。逆に言えば、丁寧な下地処理を行うことで、補修材の性能を最大限に発揮することができ、施工後のメンテナンス頻度も大きく抑えられます。目立たない作業こそ、最も重要な品質を支える工程なのです。
■ 駐車場の段差補修で得られるメリット
段差のある駐車場は、見た目の悪さだけでなく、安全性・利便性・施設全体の印象にも悪影響を与えます。わずかな不陸でも、利用者のストレスや事故リスクを生み出す可能性があるため、段差補修を行うことで多くのメリットが得られます。
- 車両走行がスムーズになり破損リスクが低減
段差があると、タイヤや足回りに負荷がかかり、車両の部品破損や消耗につながる場合があります。特に大型トラックやフォークリフトの出入りが多い現場では、床面のわずかな歪みでも走行に支障が出ることがあります。補修により平坦な床面を維持することで、車両へのダメージを防ぐとともに、通行のストレスも軽減されます。
- 歩行者のつまずき事故を未然に防止
高齢者や子どもをはじめとした歩行者にとって、わずかな段差でもつまずきの原因となり、転倒やけがにつながる危険があります。駐車場を利用するすべての人にとって安全な環境を提供するためにも、段差はできるだけ早く補修しておくことが望まれます。
- 荷積み・荷下ろしの作業効率がアップ
配送や商品搬入の際、台車やパレットを使用する場面では、段差があるだけで作業効率が大きく低下します。補修によりスロープ状に整えられた床面は、荷物の移動をスムーズにし、作業者の負担を軽減。段差による商品の転倒・破損リスクも抑えることができます。
- 見た目の美観が整い、施設全体の印象も向上
来客や取引先が利用することも多い駐車場では、清潔感や整備の行き届いた印象が大切です。段差やひび割れのある床面は、施設管理が行き届いていない印象を与えることも。補修を施すことで、見た目が整い、建物全体のイメージアップにもつながります。
■ レジンテクニカの段差補修が選ばれる理由
段差補修は「どこに依頼しても同じ」と思われがちですが、実際には仕上がりの耐久性や施工スピード、対応力には業者ごとに大きな違いがあります。数ある施工会社の中でもレジンテクニカが選ばれ続けているのは、現場の状況を的確に捉え、細やかな対応と高品質な仕上がりを実現しているからです。
- 補修から下地処理まで自社職人が一貫対応
下地の調整から補修仕上げに至るまで、すべての工程を自社の職人が担当しています。外注任せにしないからこそ、現場での微調整や仕上がりの細部まで徹底した管理が可能になります。一貫施工により、品質の安定と施工スピードの両立を実現しています。
- 20年以上の施工実績と現場対応力
工場、倉庫、駐車場など、さまざまな現場での補修工事を手がけてきた経験により、状況に応じた柔軟な提案と確実な工事を行っています。現場特有の課題にも即座に対応し、用途に応じた適切な工法を選定できる知識とノウハウを備えています。
- 最短半日で完了するスピーディーな施工
営業や稼働への影響を最小限に抑えるため、施工スピードにも配慮した対応を行っています。段差の規模や使用する補修材にもよりますが、最短で半日ほどで工事が完了するケースもあり、施設のダウンタイムを短縮できます。
- 用途に応じた塗料・工法の柔軟なご提案
使用頻度や走行する車両の重量、気温・湿度などの条件を丁寧にヒアリングした上で、最適な補修材と工法を選定します。樹脂モルタルや速硬化型の材料など、多様な製品を扱っているため、目的に応じた最適なご提案が可能です。
■ まとめ
駐車場に発生する段差やひび割れは、車両や歩行者にとって思わぬ事故やトラブルの原因となり、業務効率の低下や施設の印象にも大きく影響します。段差補修は、ただの見た目の修復ではなく、安全性・快適性・作業効率の向上につながる、非常に重要な保全工事です。
その効果を最大限に引き出すには、補修材の選定だけでなく、下地処理をいかに丁寧に行うかが重要なポイントとなります。下地の状態を正しく見極め、密着性を高める処理を施すことで、補修後の耐久性が大きく変わってきます。
レジンテクニカでは、こうした目に見えない工程こそ大切にしながら、20年以上の経験と確かな技術で現場に合った段差補修をご提案しています。短時間で確かな仕上がりをお求めの方は、ぜひ一度ご相談ください。
-
2025.07.28
配送センターの床材に最適!滑らない・壊れ...
配送業務の現場では、床に加わる負荷が非常に大きくなります。なかでも配送センターでは、フォークリフトの往来や重量物の取り扱いが日常的に行われ、床面の状態は常に厳しい条件下にさらされています。床のひび割れや滑りは見過ごされがちですが、作業中の転倒や事故につながるリスクを伴い、業務効率や安全管理にも影響を与えかねません。
そうした過酷な環境に適応できる床材として、多くの現場で導入されているのが「エポキシ塗床」です。摩耗や衝撃に強く、劣化しにくいこの塗床は、清掃の手間も少なく、衛生的な環境を保ちやすい点でも高く評価されています。
ただし、こうした性能を十分に発揮させるには、塗床そのものの品質だけでは不十分です。施工前の“下地処理”が適切に行われてこそ、その効果が長く持続します。下地の処理精度が仕上がりや耐久性を左右するため、この工程の重要性は見過ごせません。
本記事では、配送センターの床に求められる基本的な性能や、エポキシ塗床の機能性、そして施工における下地処理の要点について掘り下げます。また、短期間での施工と品質確保を両立しているレジンテクニカの対応力についてもご紹介していきます。
■ 配送センターに求められる床材の条件
物流の中核を担う配送センターでは、1日中絶え間なく人や車両が動き、床には大きな負担がかかっています。床材にわずかな不具合があるだけでも、作業効率の低下や安全リスクの増加につながるため、配送センターの床には非常に高い性能が求められます。
- 重量物の移動による摩耗への対策
パレットや荷物の積み下ろし、台車やフォークリフトの走行が繰り返される配送センターでは、床が摩耗しやすくなります。摩耗が進むと表面が荒れ、ホコリの発生や劣化による剥がれにつながり、製品の汚損や滑りの原因となることもあります。高い耐摩耗性を持つ床材の採用が不可欠です。
- フォークリフト走行にも耐える耐衝撃性
作業中に荷物を落下させたり、フォークリフトが方向転換や急停止を行う場面では、床面に強い衝撃が加わります。脆弱な床材では衝撃で割れや欠けが発生し、その箇所がさらなる劣化を招く原因になります。床材には高い耐衝撃性が求められ、繰り返しの衝撃にも耐えられる構造であることが望まれます。
- 滑りによる事故を防ぐ防滑性の重要性
配送センターでは、雨水や結露、作業中の液体が床に落ちることも少なくありません。滑りやすい床は、作業者の転倒事故を招く危険があります。防滑性のある塗床材を使用することで、足元の安定性が確保され、安全な作業環境が整います。
- 温度・湿度の変化にも強い安定性
屋外との出入りが多い配送センターでは、外気による温度変化や湿気の影響を受けやすくなります。このような環境に対応するには、温度や湿度による膨張・収縮に強く、塗膜が割れにくい床材を選ぶことが重要です。適切な材料を選定することで、経年劣化を最小限に抑えることができます。
■ エポキシ塗床とは?基本性能と特長
配送センターのような高稼働エリアにおいて、床材は「滑りにくく」「壊れにくく」「長持ちする」ことが絶対条件です。そうした現場で数多く採用されているのが、エポキシ樹脂を使用した塗床工事です。高い耐久性を持ちながらも、見た目の美しさや清掃性も備えていることから、物流現場を支える強固な床材として広く評価されています。
- 衝撃や摩耗に強い硬質塗膜
エポキシ塗床の大きな特徴は、表面に形成される硬質な塗膜です。重量物の移動やフォークリフトの走行にも耐え、擦れや衝撃にも強いため、割れや剥がれが起こりにくい構造になっています。これにより、床の寿命が長くなり、補修や再施工の頻度も抑えることができます。
- コンクリート床との密着性に優れた仕上がり
コンクリート床と相性が良く、下地処理を丁寧に行うことで、エポキシ塗料はしっかりと密着します。この密着力の高さが、浮きや膨れを防ぎ、塗膜の剥がれにくさへとつながります。特に配送センターのように負荷の大きい現場では、密着性の高さが耐久性に直結します。
- 多彩なカラーと仕上がりで現場環境に合わせやすい
エポキシ塗床はカラーバリエーションが豊富で、ゾーニングや通路表示など視認性を高める工夫も取り入れやすくなっています。衛生面・安全面に配慮した見た目の整備は、作業ミスや事故の防止にも効果的です。光沢感のある仕上がりも特徴で、明るく清潔感のある作業環境が実現できます。
- 防塵効果で清掃性も向上
表面が滑らかでほこりが舞い上がりにくいため、清掃の手間が減り、衛生的な状態を保ちやすくなります。配送センターでは段ボールや紙粉、タイヤの削れカスなど細かい塵が発生しやすいため、防塵性のある床は清掃作業の効率化にもつながります。
■ 配送センターにエポキシ塗床が選ばれる理由
物流拠点として日々多くの荷物や人が行き交う配送センターでは、床材の耐久性と安全性が業務効率を左右します。そのような現場において、エポキシ塗床は数ある床材の中でも非常に高い評価を受けており、導入する企業が増えています。
- 荷物の出入りが激しい現場でも長持ち
大型トラックの出入りや、パレット積載物の運搬が頻繁に行われる配送センターでは、床面に大きな負荷がかかります。エポキシ塗床は硬度が高く摩耗に強いため、日常的な使用でも表面の傷みが少なく、長期間にわたり良好な状態を維持できます。
- 塗膜のはがれや割れが起こりにくい
衝撃や振動が繰り返される作業環境でも、エポキシ樹脂の持つ高い接着力と柔軟性によって、床が剥がれたり割れたりするリスクが低くなります。しっかりとした下地処理と組み合わせることで、塗膜の耐久性はさらに向上します。
- 日々の清掃・メンテナンスがしやすい床に
配送センターでは、ダンボールや粉じん、車両タイヤの摩耗による細かな汚れが発生します。エポキシ塗床は表面が滑らかでホコリがたまりにくく、モップや掃除機での清掃も容易です。防塵効果により、室内の空気環境をクリーンに保つことにも貢献します。
- 美観と安全性を両立した仕上がり
ゾーンごとに色分けしたり、通路や作業エリアを視覚的に明示することもできるため、見た目の整備と作業者の安全確保が同時に叶います。光沢のある仕上がりは清潔感を演出するだけでなく、現場の印象を良くすることにもつながります。
■ 耐久性を引き出す下地処理の重要性
エポキシ塗床の性能を最大限に引き出すには、塗料そのものの品質だけでなく、施工前に行う「下地処理」が非常に重要な工程になります。配送センターのような過酷な環境では、床材の密着性や耐久性が仕上がりに大きく影響するため、この工程をいかに丁寧に行うかが施工の成否を左右します。
- 施工前の研磨・研削が密着性を左右する
床材を塗布する前に、コンクリートの表面をしっかりと研削・研磨して凹凸をつけることで、塗料の接着力が大きく向上します。こうした処理を行わずに施工すると、塗膜の浮きや剥がれが発生しやすくなり、せっかくの高性能な塗料が持つ本来の力を発揮できなくなってしまいます。
- レイタンス・油分の除去で塗料の性能を最大化
施工前の床面には、コンクリート打設時にできた“レイタンス”と呼ばれる弱い粉層や、長年蓄積された油汚れが残っていることがあります。これらを除去しないまま塗布すると、塗料の密着性が大幅に低下し、早期にトラブルが発生する原因になります。丁寧な洗浄と下地処理によって、塗料の性能をしっかりと引き出すことが可能になります。
- 現場状況に応じた適切な下地調整
下地処理と一口に言っても、すべての現場で同じ方法が適用できるわけではありません。配送センターの床面が既に劣化している場合や、旧塗膜の撤去が必要な場合など、状況に応じた柔軟な対応が求められます。床の状態を見極め、最適な方法で下地を整えることが、トラブルを未然に防ぐ最善策となります。
- 塗料だけに頼らない“土台づくり”の技術
どれだけ優れた塗料を使用しても、下地が整っていなければその性能は半減します。耐久性や美観を長持ちさせるには、塗料の選定と同じくらい“土台づくり”に力を入れる必要があります。信頼できる施工業者は、こうした見えない部分にこそしっかりと時間と技術を注ぎ込んでいます。
■ 施工から稼働までのスピード対応
配送センターの床工事では、品質はもちろんのこと、「どれだけ早く使えるか」も大切な要素です。業務を止められない現場では、施工期間の長さが致命的なロスにつながることもあります。そこで求められるのが、スピーディーかつ丁寧に仕上げる対応力です。エポキシ塗床は、施工の柔軟性と短期間での仕上がりを両立できる床材として、現場から高く評価されています。
- 短期間で施工完了できる塗床工事
工法や塗料の種類、施工範囲にもよりますが、エポキシ塗床は条件が整えば1日〜数日で完了するケースもあります。特に部分補修や面積の少ない施工であれば、さらに短縮が可能です。作業の段取りや乾燥時間を的確に管理することで、品質を落とさずスピード施工が実現します。
- 稼働を止めたくない現場にも対応
24時間稼働する施設や、荷物の出入りが多い現場では、「一部ずつの施工」や「夜間・休日施工」で対応することも可能です。稼働エリアを最小限に抑えて工事を進めるなど、現場ごとに最適な工程を検討し、業務を止めずにリニューアルを行う体制を整えています。
- 夜間・休日などの施工にも柔軟に対応
日中は通常業務を優先したい現場には、夜間や休日の施工も対応可能です。荷物が少ない時間帯を利用することで、安全かつ効率的に作業を進められます。無理のない工程を組むことで、現場のストレスも最小限に抑えられます。
- 塗料や工法により即日使用が可能なケースも
施工する塗料や仕上げ方法によっては、早ければ「施工当日中の歩行可能」「翌日からの荷重使用可」といった短納期にも対応できます。スピード感を求める配送現場において、即戦力となる塗床材の活用は、コスト削減や業務効率の向上にもつながります。
■ レジンテクニカが選ばれる理由
塗床工事は、ただ塗って終わる作業ではありません。床材の選定、下地処理、施工技術、そして現場との調整力まで、すべてが高いレベルでかみ合ってはじめて“使える床”が完成します。配送センターのような過酷な現場でレジンテクニカが多く選ばれているのは、こうした複合的なニーズに的確に応えられる体制と技術力を持っているからです。
- 20年以上の経験を持つ床工事専門業者
長年にわたり工場・倉庫・厨房などさまざまな施設の床工事を手がけてきた豊富な実績があり、現場ごとの課題に柔軟に対応できます。床材ごとの特性や用途に応じた判断力は、経験に裏打ちされた確かな知識に基づいています。
- 下地処理から施工まで自社一貫対応
外注に頼ることなく、下地処理から仕上げまでをすべて自社の職人が手がけることで、品質のばらつきを防ぎ、安定した仕上がりを実現しています。各現場での施工品質を高く維持できるのは、この一貫体制によるものです。
- 現場に合わせた最適な塗料を提案
エポキシ樹脂ひとつとっても、メーカーや種類によって特徴はさまざまです。レジンテクニカでは配送センターの使用環境や荷重、耐摩耗性などの要件を正確に把握した上で、最も適した塗料と工法を選定しています。
- 代表自ら現場へ訪問し、丁寧なヒアリング
机上の計画ではなく、現地の実情をしっかり把握することが大切だという考えのもと、代表自らが現場に足を運び、施工前に詳細なヒアリングを実施しています。施工内容に納得したうえで進めてもらえるという信頼感も、多くの企業から選ばれている理由の一つです。
■ まとめ
配送センターの床には、耐摩耗性・耐衝撃性・防滑性といった過酷な現場に対応できる性能が求められます。そのなかでも、エポキシ塗床はこれらの条件を高いレベルで満たし、長期間にわたって安全で使いやすい床を維持できる点で、多くの現場に選ばれています。
高性能な塗料を活かすためには、下地処理の丁寧さが仕上がりを大きく左右します。密着性を高め、耐久性を引き出すためには、適切な研磨・洗浄・調整といった作業を省略せず、確実に行うことが不可欠です。
レジンテクニカでは、20年以上の実績をもとに、現場環境に応じた塗料選定と自社職人による一貫施工を行っています。短納期にも柔軟に対応し、業務を止めずに床を刷新したいというご要望にもお応えします。
配送センターの床改修をご検討の方は、まずはお気軽にご相談ください。 -
2025.07.24
厨房の安全対策に必須! 水性耐熱床が注目...
水や油、高温、洗剤などが日常的に使われる厨房では、床面にかかる負担が非常に大きくなります。滑りやすい状態が続けば、従業員の転倒事故につながり、ひび割れや剥がれが発生すれば、衛生面や安全性にも影響を及ぼす恐れがあります。そのため、耐久性と清掃性を兼ね備えた床材の導入が重要です。
こうした厳しい使用環境に対応できる床材として注目されているのが「水性耐熱床」です。無臭の水性タイプで施工時の安全性が高く、耐熱水性・抗菌性・難燃性といった性能をバランスよく備えており、食品工場や飲食店の厨房で採用が進んでいます。
この記事では、水性耐熱床が厨房環境に最適とされる理由や、施工において欠かせない“下地処理”のポイント、さらに短時間で高品質な仕上がりを実現するレジンテクニカの施工体制について詳しく解説します。
■ 厨房に求められる床性能とは?
飲食店や食品工場などの厨房エリアでは、床が常に高温・高湿・油汚れ・洗剤などにさらされています。そのため、一般的な床材ではすぐに劣化してしまい、清掃やメンテナンスにも手間がかかるという課題が発生します。安全かつ衛生的な厨房環境を維持するためには、床材に「厨房に特化した性能」が必要不可欠です。
- 常に水と熱にさらされる過酷な環境
厨房では、調理や洗浄作業で大量の水やお湯が使用され、床が濡れた状態になることが日常的です。また、鍋やフライヤーなどの熱源からの熱、水蒸気、洗浄用の高温水などが床に直接影響を与えるため、耐水性・耐熱性の両方が備わっていないと、早期にひび割れや剥がれなどの不具合が起こります。
- 衛生管理を支える防滑性・抗菌性
調理中の食材や油分の飛散によって、床が滑りやすくなる厨房では、防滑性の高い床材であることが必須です。滑りにくい床は、従業員の転倒事故を防ぐうえで非常に重要なポイントです。また、菌やカビの繁殖を抑える抗菌性能を持った床材を選ぶことで、食の安全と衛生管理にもつながります。
- 耐久性とメンテナンス性の両立が鍵
床材が摩耗しやすかったり、定期的な補修が必要になる素材では、営業に支障が出たり、長期的な維持費がかさんでしまいます。厨房に求められるのは、耐久性に優れ、なおかつ日々の清掃がしやすい床材です。油や汚れがしみ込みにくく、簡単に拭き取れる表面性状を持つことも大きなポイントです。
- 安全対策としての床材選びの重要性
厨房での事故の多くは、「足元の滑り」に起因しています。厨房の床は「安全対策の一部」として考えるべき要素であり、適切な床材を選ぶことが、従業員の安全確保にも直結します。見た目の美しさだけではなく、機能性・安全性・清掃性を総合的に備えた床こそ、厨房にふさわしいといえるでしょう。
■ 水性耐熱床とは?厨房に適した理由
厨房のような高温多湿かつ衛生管理が求められる環境には、従来の床材では対応しきれないケースが多くあります。そんな中で注目されているのが「水性耐熱床」です。水性であるため無臭かつ安全性が高く、さらに耐熱性・耐水性・抗菌性を兼ね備えた塗床材として、飲食店や食品工場の厨房床に広く採用されています。
- 水性で無臭、施工中も安心
水性耐熱床は、その名の通り水を主成分とした塗床材です。施工中に発生するにおいや有害物質が少なく、施設内での営業を継続しながら施工が進められる点も大きなメリットです。特に食品を扱う現場では、施工中のにおいや揮発成分がトラブルの原因になることがあるため、水性であることは重要な条件の一つです。
- 耐熱水性に優れた塗床材
調理や洗浄で使われる高温水や油などが日常的に床にこぼれる厨房では、耐熱性がない床材ではすぐに変色や劣化が進んでしまいます。水性耐熱床は、そうした高温・高湿環境にも耐えられるように設計されており、長期間にわたり性能を維持することが可能です。熱湯や高温の洗剤にも耐えうる強さが、厨房床としての採用を後押ししています。
- 難燃性と抗菌性で厨房の安全性を確保
厨房では火を扱うため、床材に求められるのは“燃えにくさ”も重要なポイントです。水性耐熱床は難燃性に優れており、万が一の火災リスクにも配慮された仕様となっています。さらに抗菌性も兼ね備えており、カビや雑菌の発生を抑える効果があるため、衛生基準が高い現場でも安心して使用できます。
- 食品工場でも多く採用される信頼の実績
この塗床材は、実際に多くの食品工場や大型厨房で採用されています。食品の安全管理や作業者の安全性が問われる現場でも、性能の高さが実証されており、厨房床に必要とされる条件をバランスよく満たしていることが理由です。信頼性の高い材料として、今後ますます注目されていくでしょう。
■ 施工前の下地処理が仕上がりを左右する
厨房の床に水性耐熱床を施工する際、最終的な仕上がりや耐久性に大きく影響を与えるのが「下地処理」です。塗料の性能や職人の技術だけでは、長期間安定した状態を維持することはできません。見えない部分こそ、丁寧で確実な準備が求められます。
- 床材の密着性を高める要となる工程
塗床材がコンクリートにしっかり密着するためには、表面の状態を最適に整える必要があります。表面に微細な凹凸を作ることで塗料との接着面積が増し、密着性が大きく向上します。下地を整える工程は、塗膜の耐久性を高めるための土台づくりともいえます。
- 不十分な処理は剥がれや膨れの原因に
十分に下地処理を行わないまま塗装をしてしまうと、数ヶ月から数年のうちに塗膜の膨れや剥がれといったトラブルが起こる可能性が高まります。床材の本来の性能を発揮するためには、施工前の丁寧な処理が欠かせません。塗料選びだけでなく、その“受け皿”である下地の状態が非常に重要です。
- 研削・研磨による下地調整の重要性
施工前には、コンクリート表面に残った古い塗膜や油分、埃、レイタンスと呼ばれる脆弱層を除去する作業が必要です。この作業を怠ると、せっかくの塗床材もすぐに不具合を起こすことになります。専用の機械を使った研削・研磨で下地をきれいに仕上げることが、安定した塗布につながります。
- レジンテクニカの自社一貫施工体制
下地処理から仕上げまでを一貫して行う体制により、現場ごとの状態を細かく把握し、最適な処理方法を選ぶことが可能です。外注業者を使わないことで、工程管理や品質管理の精度が高く、トラブルのリスクを最小限に抑えながら、高品質な塗床施工を実現しています。
■ 水性耐熱床の導入で得られるメリット
厨房に適した床材を選ぶことで、作業効率や安全性、衛生管理の質が大きく変わってきます。水性耐熱床はそのすべてをバランスよく兼ね備え、厨房内の環境を総合的に改善する力を持った塗床材です。
- 従業員の転倒リスクを軽減
滑りやすい床は厨房事故の大きな要因の一つです。防滑性のある水性耐熱床は、床が濡れたり油分が付着した場合でも、足元の安定感を保つことができ、従業員の転倒を防ぐ対策になります。安全に作業できる環境は、作業効率の向上にもつながります。
- 床面の劣化を抑えて長持ち
高温水や調理時の油分、洗剤などに繰り返しさらされる厨房では、床の劣化が避けられません。耐熱性と耐水性を備えた水性耐熱床は、こうした要因によるダメージを受けにくく、ひび割れや変色といった劣化症状を長期間にわたって抑制することが可能です。
- 衛生管理のしやすい厨房環境へ
日々の清掃がスムーズに行える床は、厨房の衛生維持において大きな強みとなります。抗菌性に優れ、汚れが床に染み込みにくい特性を持つ水性耐熱床は、拭き掃除や洗浄作業の手間を大幅に軽減します。菌の繁殖を防ぎ、食材を扱う環境にふさわしい清潔さを保つことができます。
- 塗り替え頻度が減りコスト削減にも貢献
耐久性の高い床材を採用することで、定期的な塗り替えや補修の手間が減り、長期的に見たときのメンテナンスコストを抑えることができます。一度の施工で長持ちするため、稼働を止める回数も少なく、営業スケジュールへの影響を最小限にとどめられるのも大きな利点です。
■ 厨房床工事の流れと施工期間
水性耐熱床を導入する際には、厨房の使用状況や稼働スケジュールに合わせた柔軟な対応が求められます。床工事の質だけでなく、施工にかかる期間や工程の丁寧さも、安心して任せられるかどうかの重要な判断基準です。
- 現地調査から最適な塗料と工法を選定
まず最初に行うのが、現地調査です。厨房の床材の状態や使用頻度、水や熱の影響、劣化の進行具合を確認し、その結果をもとに最適な塗料と工法を提案します。床の状態に応じて、研削・研磨の深さや塗布層の厚みなども調整されるため、事前の調査が非常に重要です。
- 下地処理から仕上げまで自社施工
調査が完了したら、既存床の清掃・研磨・油分除去などの下地処理を行い、その後に塗床材の施工を進めていきます。水性耐熱床は塗布後の乾燥硬化に時間がかかりにくいため、スピーディーな施工が可能です。下地処理から仕上げまでを自社の職人が一貫して行うことで、品質のばらつきを防ぎ、安定した仕上がりを実現します。
- 短時間施工で営業への影響を最小限に
厨房の床工事では、店舗や施設の営業に影響を与えないよう、施工期間の短縮が求められます。塗料や工法の選定によっては、最短で半日〜1日程度で施工が完了するケースもあり、休業日や営業時間外での施工にも対応可能です。無駄なダウンタイムを避けたい現場でも安心して依頼できます。
- 厨房稼働日程に合わせた柔軟な対応も可能
営業日や仕込みスケジュールに合わせた工事日程の調整にも対応しています。事前の打ち合わせで細かく希望をヒアリングし、日程や時間帯、工事区画の分割など、できる限り厨房業務に支障をきたさないよう配慮した施工計画を立てることができます。
■ レジンテクニカが厨房床工事で選ばれる理由
厨房の床工事には、見た目の美しさだけでなく、安全性や耐久性、衛生面での配慮も求められます。水や熱、油が絶えず床に影響を与える現場では、確かな知識と経験を持つ業者に任せることが重要です。数多くの厨房床工事を手がけてきたレジンテクニカが選ばれる背景には、いくつもの理由があります。
- 20年以上の経験と専門的な知識
豊富な施工実績により、厨房床に必要な性能や施工の注意点を熟知しています。長年培ったノウハウをもとに、耐熱性・防滑性・抗菌性など、使用環境に適した性能を持つ床材を的確に選び出し、現場ごとに最適な提案が可能です。
- 下地処理から仕上げまで自社職人が対応
全ての工程を自社の職人が対応するため、品質にばらつきが出にくく、安定した仕上がりが期待できます。状況に応じて現場で柔軟に判断しながら施工を進められるのは、自社一貫体制ならではの強みです。
- 多種多様な塗料から最適な選定を実施
厨房には耐熱性や耐湿性、清掃性など多くの機能が求められます。多種多様な塗料の特性を理解しているからこそ、施工現場に最もふさわしい塗料の選定が可能になります。塗料の性能だけでなく、施工後のメンテナンス性にも配慮しています。
- 代表自ら現場に足を運び、的確な提案
現場任せではなく、代表自らが打ち合わせや調査に赴き、施工対象となる厨房の状態を細かく確認します。設備や稼働状況、施工可能な時間帯などを総合的に判断し、施設側の負担を最小限に抑えた施工計画を立てることができます。
■ まとめ
厨房の床は、安全性・衛生性・耐久性すべてが求められる、非常に過酷な環境にあります。滑りやすさや劣化といった課題に対し、水性耐熱床は防滑性、耐熱水性、抗菌性など多くの面で高い性能を発揮し、厨房の床材として非常に有効です。無臭で水性という性質から施工時の安全性も高く、稼働中の厨房でも施工が可能なのも大きな利点です。
こうした高機能な床材の効果を最大限に発揮するには、事前の下地処理が非常に重要です。表面処理や研磨を丁寧に行うことで、密着性が高まり、塗床材の耐久性と仕上がりの品質が大きく向上します。施工工程全体を一貫して担える施工会社を選ぶことで、トラブルの少ない、信頼性の高い床工事が実現します。
レジンテクニカでは、床工事専門業者として20年以上の経験を活かし、厨房の現場に最適な塗料選定と高品質な自社施工を提供しています。安全で衛生的な厨房環境づくりをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。 -
2025.07.23
工場の塗床工事に迷ったら?耐久性や安全性...
工場の床は、日々の生産活動や物流の動きに大きく影響を与える重要な部分です。機械の振動やフォークリフトの走行、油や薬品の飛散など、過酷な環境にさらされることが多く、床の劣化や損傷が進むと作業効率や安全性に支障をきたす可能性があります。
「どの塗床材を選べばいいのか分からない」「長く持つ床にしたいが、施工時間も短く済ませたい」といった悩みを抱えるご担当者様も少なくありません。とくに工場では、耐久性と安全性を兼ね備えた床材選びが不可欠です。
この記事では、工場での塗床工事を検討されている方に向けて、床材の種類や選び方、施工の流れなど、実際の現場で役立つ情報を具体的にお伝えします。
■ 塗床工事が工場に必要な理由とは?
工場では日々多くの作業が行われ、重機やフォークリフトの出入り、人の往来、油や薬品の飛散といった過酷な条件にさらされています。そのような環境下で、床の状態は作業の安全性や効率、衛生面に大きな影響を与えます。塗床工事は、単に見た目を整えるだけでなく、これらの課題を根本から改善するために欠かせない工事です。
- 安全性を高めるための対策
工場の床は、滑りやすい状況や段差、ひび割れがあると重大な事故につながる可能性があります。塗床工事によって防滑性の高い塗料を使用すれば、雨水や油分が床に広がっても滑りにくくなり、転倒事故のリスクを軽減できます。また、床の段差や亀裂を修復することで、台車やフォークリフトの移動もスムーズになり、作業中の衝突や故障を防げます。
- 清掃やメンテナンスのしやすさ
床に凹凸やクラックがあると、ホコリや油汚れが溜まりやすくなり、清掃作業が困難になります。塗床工事で表面を平滑に仕上げることで、モップや洗浄機による清掃が容易になり、短時間で衛生的な環境を維持できるようになります。特に油や化学薬品が使用される現場では、汚れの蓄積が事故や設備トラブルにつながることもあるため、日々のメンテナンスがしやすい床は重要なポイントです。
- 衛生管理の向上
食品工場や医薬品関連の施設では、異物混入や菌の繁殖を防ぐため、床の衛生管理が非常に重視されます。塗床材には抗菌性のあるタイプや、液体が染み込まないようにする耐水・耐油性能を持つものもあり、衛生基準に適合した環境づくりに貢献します。また、継ぎ目の少ない床はゴミが溜まりにくく、掃除がしやすいため、異物や雑菌の発生を抑えることができます。
- 機械や車両への影響を防ぐ
床面が劣化してひび割れや剥がれが起きると、その上を走行する車両や機械に不具合を与える恐れがあります。特に精密機械や重量物を扱う工場では、床の状態が作業効率に直結します。塗床工事によって床の強度や耐荷重性を高めておくことで、機械の故障やパーツの摩耗を防ぎ、安定した生産体制を支えることができます。
■ 塗床材の種類とそれぞれの特徴
工場の床に使用される塗床材には、目的や使用環境に応じてさまざまな種類があります。耐久性、耐薬品性、防滑性、衛生性など、それぞれに強みがあり、適切な選択が床の寿命や作業効率を大きく左右します。
- エポキシ樹脂の特徴と適用場所
エポキシ樹脂は、耐摩耗性や耐衝撃性に優れた塗料で、重機が頻繁に行き交う環境に適しています。自動車関連の工場や物流センター、駐車場などでは特に多く使用されており、塗膜がしっかりと密着するため剥がれにくく、長期間にわたって床面を保護することができます。また、表面を滑らかに仕上げられるため、清掃性にも優れています。
- 水性硬質ウレタンのメリット
水性硬質ウレタンは無臭で、難燃性や耐熱水性、抗菌性に優れた塗料です。食品工場や厨房など、高温・多湿の環境で重宝されます。油分や熱水、薬品にも強いため、衛生管理が求められる現場に適しています。水性であるため施工時の臭気も少なく、従業員や周囲の施設に配慮が必要な場面でも安心です。
- MMA樹脂の即硬化性と低温耐性
MMA(メチルメタクリレート)樹脂は、非常に速く硬化する特性を持ち、施工からわずか1時間程度で歩行可能となる点が最大の魅力です。さらに、マイナス30度の環境でも硬化するため、冷蔵・冷凍倉庫などの低温環境でも安心して施工が行えます。短時間での施工が求められる食品工場や流通拠点などで選ばれています。
- アクリル樹脂の簡易施工性
アクリル樹脂は主にコンクリート床の発塵防止を目的とした塗料です。施工後の乾燥が早く、翌日には歩行可能となるため、機械室や観客席、通路など人の往来がある場所でも施工しやすいという特長があります。軽度な防塵・美観維持を目的とする場合に向いており、比較的コストも抑えられます。
- 耐薬品・耐菌性を備えた床材
薬品や水分が頻繁に床に触れる環境では、耐薬品性や耐菌性を持つ塗床材が必要不可欠です。たとえば、耐菌床には抗菌剤が配合されており、クリーンルームや医療系工場、実験室、学校などでの使用が適しています。耐薬品床は、エポキシ樹脂に似た強度を持ち、化学薬品による腐食や変色から床を守ります。これにより、施設の衛生的な環境を維持しながら、床の劣化を防ぐことができます。
■ 工場の業種別にみる塗床材の選び方
工場ごとに扱う製品や設備、作業環境が異なるため、適した塗床材の種類も変わってきます。作業内容に見合った床材を選ばなければ、すぐに劣化が進み、再施工の頻度が高まる原因にもなります。
- 食品工場で求められる機能性
食品工場では、衛生面が最重要視されるため、抗菌性や防カビ性を持った塗床材が求められます。また、水や油を頻繁に使うため、耐水性と防滑性が欠かせません。耐熱水性がある水性硬質ウレタンやMMA樹脂がよく使われ、短時間での施工が可能な点も、稼働を止められない工場にとって大きな利点となります。無臭タイプの塗料を選べば、製造中の食品への影響も避けられます。
- 自動車工場に適した耐久性の高い塗料
自動車工場では、重機や部品の落下による衝撃、油類や薬品による汚染が日常的に起こります。そのため、耐摩耗性・耐衝撃性に優れたエポキシ樹脂系の塗床材が選ばれることが多いです。塗膜が強固で長持ちし、表面も滑らかに仕上がるため、タイヤや部品の摩耗も軽減できます。さらに、塗料の色分けによって作業エリアを明確に区切ることも可能です。
- 物流倉庫で重要な耐摩耗性能
大量の荷物が日々出入りする物流倉庫では、フォークリフトや台車の通行に耐える強い床が求められます。耐摩耗性と耐荷重性に優れた塗料が必要で、エポキシ樹脂や樹脂モルタルなどが選ばれやすいです。床に生じる粉塵を防ぐ効果もあり、商品や設備の汚れを防ぐ点でも有効です。さらに、防滑性を高めることで、作業員の安全確保にもつながります。
- 冷凍・冷蔵庫に対応した床材の条件
低温環境下では、通常の塗料では硬化しにくく、施工が難しくなります。そのため、マイナス30度でも硬化が可能なMMA樹脂や、超低温に対応した専用の低温用塗床材が選ばれます。施工時間が短く済み、耐冷性が高いことから、冷蔵・冷凍庫内の床に最適です。また、結露による滑りを防ぐため、防滑加工された塗料を併用するケースもあります。
■ 塗床工事を依頼する前に確認すべきポイント
塗床工事は一度施工すると長期間使用することになるため、事前の確認作業が非常に重要です。現場の状態や使用条件をしっかり把握したうえで、適切な塗料や工法を選ばなければ、短期間での劣化や再施工が必要になる可能性もあります。
- 現場の床の状態と下地の確認
施工前にまず確認すべきは、現在の床の状態です。表面にひび割れや剥がれ、段差がある場合は、塗床工事の前に下地処理が必要となります。また、既存の塗床材を完全に撤去するのか、それとも上塗りするのかによっても工程や費用が変わってきます。下地が脆弱なままでは、いかに高性能な塗料を使用しても密着不良や早期剥がれの原因になります。
- 使用環境に応じた性能の検討
油や水を多く使う現場か、フォークリフトが頻繁に通るのか、または衛生管理が重視されるのかなど、使用環境によって適した塗料の性能は異なります。耐熱、耐薬品、防滑、抗菌、低温硬化など、それぞれの現場に求められる性能を整理し、どの塗料が適しているかを施工会社と相談して決めることが重要です。
- 施工時間と工程の調整
工場は多くの場合、稼働時間が決まっており、長時間にわたって床面を使用できないことが多いです。そのため、施工にかかる時間を事前に確認し、業務に支障が出ないように調整する必要があります。MMA樹脂などの速硬化タイプを選べば、短時間で工事を終えることができ、休業日や夜間に合わせたスケジュールを組むことも可能になります。
- メンテナンスと再施工の目安
塗床工事が完了した後も、定期的なメンテナンスが必要です。塗料の種類や使用頻度によって耐用年数が異なるため、あらかじめどの程度の期間で劣化が始まるのか、補修のタイミングはいつなのかを把握しておくと安心です。また、再施工時には下地の状態も再度確認する必要があるため、記録を残しておくと次回の工事にも役立ちます。
■ 塗床工事の流れと施工期間の目安
塗床工事は、作業環境の安全性や効率性を高めるための大切な工程です。ただ、「どれくらいの時間がかかるのか」「どんな手順で進むのか」が分からないままでは、工場の稼働スケジュールへの影響を不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
- 現地調査から施工完了までの手順
最初に行うのは現地調査です。床の状態、使用環境、面積、求められる性能などを施工業者が丁寧に確認し、それに適した塗料や工法が選定されます。
調査の結果をもとに、古い塗膜の撤去や段差補修、油分やほこりの除去といった下地処理を実施し、塗料がしっかりと密着する状態に整えます。その後、プライマーの塗布、中塗り、上塗りと順を追って塗装が進行し、必要に応じて防滑加工やライン塗装なども行われます。
- 短期施工を可能にする要素とは
工期を短縮するには、いくつかの条件が整っている必要があります。たとえば、床の状態が比較的良好で補修が少なく済む場合や、硬化時間の短い塗料を選んだケースでは施工時間を大きく短縮できます。
MMA樹脂などの速硬化型塗料を使用すれば、施工後1時間程度で歩行が可能になるため、短時間での再開が求められる現場にも対応できます。あらかじめ工程を調整し、夜間や休日に施工を行うことで、工場の稼働にも影響を与えにくくなります。
- 注意すべき施工中のポイント
工事を円滑に進めるためには、気温や湿度、換気の状況といった環境条件にも配慮が必要です。湿度が高い日には塗料の乾燥が遅れることがあり、予定よりも時間がかかる場合があります。
また、施工エリアへの立ち入り制限や機材・設備の移動など、現場側の準備も重要です。無臭の塗料を使用することで、周囲への影響を最小限に抑える配慮も可能です。
- 季節や天候の影響について
施工のタイミングによっては、気候条件の影響を受けることもあります。冬場は気温が低く、塗料の硬化が遅れるため、速硬化型の塗料を選ぶことが効果的です。一方、梅雨の時期や真夏など湿度が高くなる季節には、施工前に換気や湿気対策を施す必要があります。
可能であれば、春や秋といった気候が比較的安定している時期に施工日を設定すると、作業がスムーズに進みやすくなります。
■ 株式会社レジンテクニカの塗床工事の強み
塗床工事を成功させるには、現場の状況を正確に見極めたうえで、適切な施工方法と材料を選ぶ力が求められます。株式会社レジンテクニカでは、日々現場に立ち会う中で得た経験と技術をもとに、丁寧で実直な工事を心がけています。
- 用途に応じた塗料選定のノウハウ
工場や倉庫では、業種によって床に求められる性能が大きく異なります。耐久性、耐薬品性、防滑性など、条件に合った塗料を選ぶことで、より快適で安全な作業環境が整います。私たちはこれまで多くの現場に携わる中で、それぞれの用途に応じた塗料を見極める力を養ってきました。お客様のご要望を丁寧にうかがい、できる限り現場に適したご提案を行うよう努めています。
- 塗料の性能を活かすための下地処理
どれほど高性能な塗料を使っても、下地が整っていなければ期待通りの仕上がりにはなりません。私たちは下地処理を塗床工事の中でも特に大切な工程と捉え、既存塗膜の撤去やひび割れの補修、汚れの除去などを丁寧に行います。表面だけでなく内部の状態まで確認し、長く使っていただけるような基盤づくりを心がけています。下地の段階で手を抜かない姿勢が、後の耐久性に直結すると考えています。
- 下地処理から仕上げまで一貫施工
塗床工事の品質は、下地の状態で大きく左右されます。私たちは下地処理から仕上げまでをすべて自社で対応しており、一つ一つの工程を丁寧に積み重ねることで、持ちの良い床づくりを目指しています。下地処理に時間をかけることは決して派手ではありませんが、仕上がりに差が出る大事な作業だと考えています。
- 現場に合わせた柔軟な対応力
現場ごとに異なる事情がある中で、私たちはなるべくご負担をかけずに施工できるよう配慮しています。代表自ら現場に足を運ぶことも多く、その場での調整や細かなご相談にも柔軟に対応できる体制を整えています。すぐに判断が必要な場面でも、できる限り円滑に進められるよう、丁寧な対応を心がけています。
- 短時間で高品質な仕上がりを実現
「工場の稼働に影響を与えたくない」というご要望に対して、私たちは施工のスピードと品質の両立を目指しています。これまでの経験を活かし、効率よく作業を進める工夫を重ねてまいりました。速乾性のある塗料を活用することで、限られた時間でもできるだけ高い仕上がりをご提供できるよう努めています。
■ まとめ
工場の床は、作業の安全性や効率、そして衛生面にも大きな影響を与える大切な部分です。塗床工事を検討する際には、ただ見た目を整えるだけでなく、使用環境や業種に合った性能を持つ塗料を選ぶことが重要です。耐摩耗性、防滑性、耐薬品性、耐冷性など、それぞれの現場に適した機能を持つ床材を選定することで、長期的に安心して使える環境が整います。
また、施工前の現地調査や下地処理、そして施工後のメンテナンス計画まで含めて考えることで、無駄な再施工を防ぎ、床の寿命を延ばすことにもつながります。工事の工程や施工期間についても事前に把握しておくことで、工場の稼働スケジュールへの影響を最小限に抑えることができます。
株式会社レジンテクニカでは、これまで多くの工場や倉庫の塗床工事を手がけてきた経験を活かし、現場に合ったご提案と丁寧な施工を心がけています。現場の状況に合わせた塗料の選定や下地処理にも力を入れており、できる限りご負担の少ない形で、長く安心して使っていただける床づくりを目指しています。ご不明な点や気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
CONTACT
お問い合わせ
名古屋市中心に東海三県の
ご依頼に対応いたします。
まずはお気軽にご相談ください。