2025.12.22
耐久性や清掃性だけじゃない!塗床材の正しい選び方
塗床材を選ぶ際、耐久性や清掃のしやすさを重視するという声をよく耳にします。しかし、実際の現場ではそれだけでは足りないケースも少なくありません。たとえば、フォークリフトが頻繁に通行する物流倉庫では、摩耗への強さが求められる一方で、厨房などの食品関連施設では防滑性や耐熱水性、さらに抗菌性といった衛生面の配慮が欠かせません。
選ぶ塗料によっては施工後すぐに使用可能なものもあれば、乾燥に時間がかかるタイプもあります。さらに、床材の性能を最大限に発揮させるためには、塗料そのものだけでなく、下地の状態を整える作業も重要な工程となります。
この記事では、用途ごとの適切な塗床材の選び方や注意点、施工前に知っておきたい下地処理の基本まで、わかりやすく解説していきます。自社に最適な床材を選びたいとお考えの方にとって、具体的な判断材料となる情報をお届けします。
■ 塗床材の選び方で押さえておきたい基本ポイント
塗床材は、建物の床面に直接塗布して仕上げる床材で、コンクリート床などに機能性を持たせたいときに使われます。工場や倉庫、厨房や店舗など、業種や使用環境によって求められる性能が異なるため、目的に合った塗床材を選ぶことが重要です。まずは、塗床材の基本的な役割や、選定時に考慮すべき性能について確認していきましょう。
-塗床材とは何か、どんな場所で使われるか
塗床材とは、下地の上から塗ることで床面を保護し、耐久性や防汚性、衛生性を高めるための材料です。一般的には、コンクリート床の上に塗布され、使用する塗料の種類によって硬さや仕上がりが変わります。使用場所としては、荷物の出し入れが多い物流倉庫や自動車関連工場、水や油が多く使われる食品工場や厨房、さらに人が多く行き交う商業施設などが代表的です。
-選定時に考慮すべき代表的な性能項目
塗床材を選ぶ際には、耐摩耗性、耐薬品性、防滑性、清掃のしやすさ、抗菌性など、使用環境に応じた性能を確認する必要があります。たとえば、機械油や薬品を扱う場所では薬品への耐性が必要ですし、水を多く使う厨房では、防水性や防滑性が欠かせません。また、歩行者が多い通路や店舗では、見た目の仕上がりも重視されることがあります。必要な性能を明確にし、使用目的に応じて最適な塗料を選ぶことが基本となります。
-現場ごとに異なるニーズを把握する重要性
塗床材は一律で選べるものではなく、現場の状況に応じて最適な仕様が異なります。たとえば、重量物を扱う工場では耐荷重性が重視されますが、冷蔵室や冷凍庫では低温環境下でも硬化する塗料が必要です。また、短時間での施工が求められる店舗や施設では、速硬化タイプの塗床材が適していることもあります。このように、それぞれの現場で求められる条件を整理したうえで、機能と施工性をバランスよく考慮することが大切です。
■ 使用環境に適した塗床材の種類と特徴
塗床材にはさまざまな種類があり、それぞれの塗料には得意とする性能や特性があります。適した塗料を選ばなければ、早期の劣化や滑りやすさ、衛生管理の不備といった問題が起こる可能性もあります。ここでは、使用環境ごとに代表的な塗床材の種類と特徴を具体的に見ていきます。
-工場・倉庫に適した塗床材とは
物流倉庫や製造工場などでは、フォークリフトや重量物の移動による摩耗や衝撃に耐える塗床材が求められます。このような現場では、エポキシ系の塗床材や樹脂モルタルなど、耐摩耗性と耐荷重性に優れた材料が使用されることが多いです。とくにエポキシ樹脂は硬度が高く、塗膜の剥がれにくさが特徴です。また、段差ができやすい現場では樹脂モルタルによる補修を先に行うことで、床全体の耐久性を保つことができます。
-食品工場・厨房で求められる性能
水や熱水を日常的に使用する食品工場や厨房では、耐熱水性や防水性、抗菌性に加え、防滑性が求められます。水性硬質ウレタンは無臭で環境にも配慮されており、耐熱水性や耐薬品性、抗菌性を備えているため、厨房や食品工場に適した塗床材としてよく使われています。また、冷蔵・冷凍エリアでは、-30℃の低温下でも硬化が可能なMMA(メチルメタクリレート)系の塗料が選ばれることもあります。
-駐車場や屋外施設で選ばれる理由
屋外駐車場や荷下ろしスペースのように、風雨や紫外線にさらされる場所では、防水性と耐久性が重要になります。エポキシ樹脂や耐摩耗タイプの塗料に加えて、防水機能を兼ね備えた材料を使うことで、劣化を防ぎやすくなります。また、駐車スペースではタイヤ痕や油の付着が想定されるため、汚れの付きにくさや清掃のしやすさも考慮する必要があります。視認性や安全性を高めるために、カラー塗装が施されることも多いです。
■ 耐久性や清掃性だけでは足りない理由
塗床材を選ぶ際、多くの方がまず注目するのは耐久性と清掃のしやすさです。確かにこれらは基本的な性能として欠かせませんが、それだけでは現場に必要な機能を十分にカバーできないこともあります。現場の安全性や作業効率、さらには美観の維持まで考えると、他にも見逃せないポイントがいくつかあります。
-すべりにくさ(防滑性)や安全性への配慮
食品工場や厨房、水を扱う現場では、防滑性のある塗床材が重要です。床が濡れた状態でもすべりにくいように、表面に凹凸をもたせたり、骨材を混ぜた塗料を使用することがあります。とくに作業中の転倒リスクを減らすためには、防滑性を施工時に確保することが欠かせません。塗床材の種類や施工方法によって、この滑りにくさは大きく変わるため、使用環境をよく考えた選定が必要です。
-施工後のメンテナンス性も選定基準に
塗床は長期間使い続けるものですから、施工後のメンテナンス性も見逃せません。塗膜の表面がなめらかで凹凸が少ないものは、日々の清掃がしやすく、衛生的な状態を保ちやすいといえます。一方で、過度な光沢やツルツルとした表面は、逆に滑りやすくなることもあるため注意が必要です。また、万一塗膜に傷や摩耗が発生した際に、部分補修がしやすいかどうかも、塗床材選びの大切な視点となります。
-仕上がりの見た目や印象も用途次第
見た目の仕上がりも、使用場所によっては重要な判断材料になります。たとえば、店舗や来客のある施設では、床の色味や光沢、質感によって空間の印象が変わることがあります。明るい色合いの床材を使えば、清潔感や開放感を演出できますし、マットな仕上げにすれば落ち着いた雰囲気を保つことも可能です。塗床材は単なる機能性だけでなく、意匠性も含めてトータルに選ぶことが求められます。
■ 塗床材選びにおける下地処理の重要性
どんなに高性能な塗床材を選んでも、下地の状態が悪ければその性能を発揮することはできません。塗床工事では、塗料選びや施工技術と同じくらい、下地処理の質が仕上がりや耐久性に大きく影響します。ここでは、下地処理の必要性と、現場ごとに適切な処理方法を選ぶために知っておきたい基本的な内容を紹介します。
-下地処理の品質が塗床の耐久性を左右する
塗床材は、コンクリートやモルタルなどの下地に直接塗布されるため、その接着強度が耐久性に直結します。下地の表面に汚れや油分、水分、ひび割れ、粉じんなどが残ったまま塗布すると、塗膜の浮きや剥がれが早期に発生する可能性があります。そのため、塗布前にしっかりと下地を整える作業が欠かせません。下地処理の品質によっては、同じ塗料でも仕上がりに大きな差が出ることがあります。
-下地の状態によって必要な処理方法が変わる
床の状態は現場によって異なり、新設なのか、旧塗膜の再施工なのか、またひび割れや段差があるかなどに応じて、下地処理の方法も変わります。たとえば、旧塗膜を剥がす場合には専用の機械を使った撤去作業が必要になりますし、段差がある場合には樹脂モルタルを使っての補修も検討されます。床面に水分が多く含まれている場合は、塗料の硬化不良を防ぐための乾燥工程を挟むこともあります。
-研削・研磨・斫りの違いと目的
下地処理にはいくつかの方法がありますが、よく使われるのが研削、研磨、斫りといった手法です。研削は、専用の機械で表面を削り取り、塗料の密着性を高めるために行われます。研磨は、細かな凹凸をならし、均一な仕上がりにするために使われることが多いです。一方で斫りは、傷んだコンクリートや段差のある部分をしっかり取り除く作業で、再塗装の際には特に重要な工程となります。これらの作業を適切に行うことで、塗床材の性能を長く保つことができます。
■ 塗床材の施工工法とその違い
塗床材は、使用する塗料の種類だけでなく、施工方法によっても仕上がりや性能に差が出ます。現場の条件や求められる性能、施工スピードなどをふまえて、適切な工法を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な施工工法とそれぞれの特徴についてご紹介します。
-ローラー・コテ・流しのべ工法の使い分け
塗床の施工方法には、主にローラー、コテ、流しのべ(流し込み)などがあります。ローラーは薄塗りに適しており、軽度の保護や発塵防止が目的の場所で使われることが多いです。作業性が良く、コストも抑えやすい反面、厚みが出にくいため耐久性には限界があります。
一方で、コテや流しのべによる施工は、比較的厚い塗膜を形成することが可能です。とくに流しのべ工法は、エポキシ樹脂やウレタン樹脂を用いて、滑らかで均一な仕上がりにしやすく、工場や倉庫などで重宝されています。荷重や衝撃がかかる場所では、こうした厚膜タイプの施工が適しています。
-短時間施工が可能な速硬化型塗料の特徴
施工時間が限られている現場では、速硬化型の塗料が選ばれることもあります。たとえばMMA(メチルメタクリレート)系の塗料は、施工からわずか1〜2時間で硬化し、翌日には通常の作業に入ることも可能です。-30℃でも硬化が可能なため、冷蔵・冷凍庫など温度管理が必要な現場でも使用されています。
ただし、速硬化型塗料は独特の臭気を伴うことがあり、施工中の換気が重要になります。また、気温や湿度によって硬化時間が変動しやすいため、施工には経験が求められます。
-樹脂モルタルやMMAなどの特性
樹脂モルタルは、段差補修や高い耐荷重性が必要な現場に使われることが多く、強度と密着性に優れています。特に、重機が走行する工場床では、樹脂モルタルで下地をしっかり補強した上で塗装することで、剥がれやひび割れを防ぐことができます。
MMAは、速硬化性と耐衝撃性に優れており、食品工場や冷蔵施設など、休業日が取りにくい現場で活躍します。短時間で施工が終わるため、施設の稼働に影響を与えにくいのが大きなメリットです。
■ 塗床材を選ぶ際に注意すべきこと
塗床材の選定には、性能や工法だけでなく、施工現場の実情や運用面もふまえた総合的な判断が必要です。とくに企業の工場や倉庫では、稼働スケジュールや衛生管理体制、コスト面など、さまざまな要素を考慮しなければなりません。ここでは、塗床材選びで見落としがちな注意点を具体的に解説します。
-塗料の性能だけでなくコストと耐用年数を比較
高機能な塗床材ほどコストがかかる傾向がありますが、初期費用だけで判断すると、結果的に再施工が早まってしまう場合もあります。たとえば、耐摩耗性に優れた塗料は施工費が高めでも、長期間使い続けられることで、結果的にトータルコストを抑えられることがあります。目先の金額だけでなく、耐用年数や補修のしやすさも比較しながら選ぶことが大切です。
-施工時間・営業影響など実運用も視野に入れる
塗床工事は、施工中に現場を使用できない時間が発生します。たとえば、店舗や食品工場では、休業日や作業の合間を活用して短時間での施工が求められることが多く、速硬化型の塗料が選ばれる理由のひとつになっています。どのタイミングで施工できるか、作業に支障をきたさないかといった運用面の調整も、塗床材選びの大事な視点です。
-事前打ち合わせと現地調査の重要性
どれだけ優れた塗料でも、現場の状況に合っていなければ意味がありません。実際に使用する環境を正確に把握するためには、現地調査を行い、使用状況・床の傷み具合・湿気や傾斜の有無などを確認することが不可欠です。また、打ち合わせでは用途だけでなく、工場内の動線や清掃体制、将来的な運用の見通しも共有しておくと、より適した提案が受けられます。
■ 株式会社レジンテクニカの塗床材提案の特徴
塗床材を選ぶ際、製品の性能や施工方法はもちろん重要ですが、それ以上に現場を正確に理解し、的確な提案ができる施工会社の存在が欠かせません。株式会社レジンテクニカでは、名古屋を拠点に工場や倉庫、厨房や店舗など多様な施設の塗床工事を手がけてきた実績があり、自社施工による一貫対応が強みです。ここでは、当社が提供する塗床材の提案の特長について紹介します。
-下地処理から自社施工で対応する安心感
塗床工事では、塗料選びと同じくらい下地処理の丁寧さが仕上がりに直結します。株式会社レジンテクニカでは、研磨や斫り、研削といった下地処理から仕上げまで、すべて自社で対応しています。外部委託に頼らないため、施工品質を安定させやすく、スケジュールの調整にも柔軟に対応可能です。また、現場の状況に応じて下地を適切に処理することで、塗床材の性能を十分に引き出すことができます。
-現場に合わせた塗料・工法の柔軟な選定
当社では、耐摩耗性や耐薬品性、抗菌性などさまざまな性能を持つ塗料を扱っており、それぞれの施設用途やご要望に応じて最適な組み合わせをご提案しています。食品工場では水性硬質ウレタン、冷凍庫ではMMA、自動車関連施設では高耐久のエポキシ樹脂など、環境に応じた使い分けを行っています。また、施工時間が限られる現場には速硬化型の材料や、短工期で対応可能な工法を選ぶなど、柔軟な対応が可能です。
-食品工場や倉庫など豊富な実績
これまでに手がけた現場は、食品製造ライン、物流倉庫、自動車関連施設、厨房、駐車場など多岐にわたります。フォークリフトが頻繁に走行する床や、油分・水分にさらされる厨房床など、過酷な条件下でも長く使用できる塗床を実現してきました。また、段差補修や斫り作業も含めたトータル施工に対応しているため、現場ごとの細かな課題にも対応できます。実際の工事では、代表自らが現場確認を行うこともあり、現場目線での提案が強みです。
まとめ
塗床材は、単に床を保護するだけでなく、作業効率や安全性、衛生管理にも影響を与える重要な要素です。耐久性や清掃性に加え、防滑性や耐熱水性、施工時間の短さなど、現場ごとに求められる機能はさまざまです。とくに食品工場や物流倉庫のように条件が厳しい現場では、塗料の性能に加え、施工方法や下地処理の丁寧さが仕上がりを左右します。
株式会社レジンテクニカでは、こうした多様な現場に対応するため、下地処理から仕上げまで一貫した自社施工を行っています。用途に応じた塗料の使い分けや、段差補修・研磨工事にも対応できる体制が整っており、施工後の耐久性や仕上がりに高い評価をいただいています。現場の状況を丁寧に確認した上で、最適な塗床材と工法をご提案いたします。
塗床材の選定でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。現場の状況やご要望に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。
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