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2025.10.10

用途に応じた選び方とは?床仕上げの種類をわかりやすく解説

工場や倉庫、店舗など、施設の床は日々の使用に耐える機能性が求められます。一見すると同じように見える床でも、使われる環境や目的によって最適な仕上げの種類は異なり、間違った選び方をしてしまうと早期劣化や安全面の問題が生じることもあります。

また、耐久性や防滑性、衛生面などの条件を満たすためには、仕上げ材だけでなく、土台となる下地の状態にも十分な注意が必要です。見た目や素材だけで判断してしまうと、施工後にトラブルが発生する原因にもなりかねません。

この記事では、床仕上げの主な種類やそれぞれの特徴、使用目的に合わせた選び方について詳しく解説します。あわせて、工事の質を左右する下地処理の重要性についても触れていきますので、床の改修や新設を検討している方はぜひ参考にしてください。



◼︎床仕上げの種類ごとの特徴を押さえた工事対応

床仕上げにはさまざまな種類があり、現場の用途や環境条件によって適切な素材や工法を選ぶことが重要です。それぞれの特徴を把握していないと、使用中に思わぬ不具合が起きたり、早期の再施工が必要になることもあります。現場の目的や使用状況を正しく理解し、最適な床仕上げを選ぶことで、長く安心して使える環境が整います。

- 工場・倉庫に適した耐久性の高い床仕上げ
フォークリフトや台車などの車両が頻繁に出入りする工場や倉庫では、耐摩耗性・耐荷重性が高い塗料が求められます。床がすり減りやすい場所では、衝撃にも強いエポキシ系や耐摩耗性能に優れた樹脂を使った仕上げが効果的です。荷物の移動や機械の稼働による負担に耐える施工が求められます。

- 厨房には防滑性と衛生面を両立した仕上げが必要
水や油が飛びやすい厨房では、防滑性や耐熱水性に加え、清掃のしやすさも重要です。水性硬質ウレタンなどの抗菌・防臭性能を備えた素材を用いることで、衛生的で管理しやすい環境が整います。安全性を確保しながら、従業員の作業効率も支える床づくりが求められます。

- 店舗床は短工期と意匠性が求められる
店舗では営業との兼ね合いから、限られた時間での施工が必要になることが多くあります。また、見た目の印象も重視されるため、仕上がりの美しさや色合いにも配慮が必要です。短時間で硬化する塗料を使用し、デザイン性と施工スピードの両方を実現できる工法が選ばれます。

- 駐車場には耐摩耗性と防水性のある仕上げが効果的
屋外にある駐車場は、車両の出入りによって負荷がかかるうえ、雨水の影響も受けやすい場所です。そのため、高い耐久性に加えて、防水性も備えた塗料が適しています。滑りにくく、タイヤの摩耗にも耐えられる床仕上げを行うことで、長期的な安全性と保全が可能になります。

- 冷凍・冷蔵設備には低温環境に対応した床材を選ぶ
冷凍庫や冷蔵庫内では、温度変化が激しく、一般的な床材ではひび割れや剥がれが生じやすくなります。こうした環境では、低温でも硬化可能なMMA樹脂などを使用することで、耐久性と安全性を確保できます。温度差への耐性に加え、短時間で硬化する性質があるため、業務を止めずに工事を進めることも可能です。



◼︎床仕上げに使用される主な塗料の種類と特徴

塗床工事に使われる塗料には、用途や環境に応じたさまざまな種類があります。それぞれの塗料には特徴があり、適した場所に使うことで、仕上がりの耐久性や安全性、清掃性などが大きく変わってきます。

- エポキシ系塗料:耐衝撃性と密着性に優れる
エポキシ塗料は、強い衝撃や摩耗に強く、工場や自動車整備場などで多く使用されています。下地との密着性にも優れており、長期間にわたって安定した性能を維持しやすいことが特長です。塗膜がしっかりとしているため、荷重のかかる場所にもおすすめです。

- MMA樹脂:硬化が非常に速く低温にも対応
MMA(メチルメタクリレート)樹脂は、硬化速度が非常に速く、施工後わずか1〜2時間で歩行が可能になる塗料です。低温下でも施工できるため、冷凍・冷蔵設備内や冬期の工事にも対応しやすく、作業時間を短縮したい現場におすすめです。

- 水性硬質ウレタン:抗菌・防臭性が高く厨房に適している
水性硬質ウレタンは、においが少なく耐熱水性や防滑性にも優れているため、厨房や食品工場などで多く採用されています。抗菌性があるため衛生管理が求められる現場にも向いており、清掃のしやすさも利点のひとつです。

- 耐薬品・耐菌性塗料:薬品や微生物への耐性が求められる現場に
薬品や洗剤などを頻繁に使用する作業エリアでは、薬品に強い性能を持つ塗料が欠かせません。また、クリーンルームや研究施設では抗菌性も重要視されます。これらの塗料は、劣化を防ぎながら、衛生環境の維持に貢献します。

- アクリル系塗料:発塵防止や歩行性を高める
アクリル塗料は、塗布面から発生する細かな粉じんを抑える効果があり、機械室や通路などで使用されています。塗膜が薄くても効果を発揮しやすく、比較的短時間で施工が完了する点も魅力です。翌日には歩行可能なものもあり、使い勝手の良さが支持されています。



◼︎床仕上げにおける下地処理の重要性

塗床工事の品質は、仕上げ材だけで決まるものではありません。仕上がりを美しく、そして長持ちさせるためには、その下にある下地の状態が非常に大きな影響を与えます。どれだけ高性能な塗料を使用しても、下地に不備があるままでは、剥がれや浮きといったトラブルが起こる可能性が高まります。

- 仕上げ材の性能を発揮するための下地づくり
塗料の密着性や耐久性を十分に引き出すには、下地との相性が重要です。凹凸が多かったり、汚れや油分が残っていたりすると、せっかくの塗装も定着しにくくなります。適切な処理を行うことで、塗料本来の性能を安定して発揮できる状態になります。

- 下地のひび割れや浮きが仕上がりに与える影響
ひび割れや浮きがあるまま塗装を進めてしまうと、表面が均一に仕上がらないばかりか、施工後すぐに不具合が生じる原因になります。これにより再施工が必要になることもあるため、事前の確認と補修が欠かせません。

- 使用環境に応じた下地処理方法の選定
湿気の多い環境や車両が通る場所など、使用状況によって下地処理の方法も変わってきます。現場の条件を把握したうえで、適した工法や使用機材を選ぶことで、施工後のトラブルを防ぎやすくなります。

- 研磨・研削による下地調整で仕上げの精度を高める
コンクリート面の凹凸や古い塗膜の残りを除去するためには、研磨や研削といった作業が有効です。専用の機械を使用して表面を整えることで、塗料が均一に乗りやすくなり、美観や耐久性の面でも仕上がりに差が出ます。最終的な完成度を左右する作業として、重要視されています。



◼︎用途に応じた床仕上げの選び方のポイント

床仕上げを選ぶ際には、見た目だけでなく、使用する場所の条件や目的に合わせて適した性能を持つ塗料や施工方法を選ぶことが重要です。見合わない仕上げを選んでしまうと、トラブルの原因になることもあります。

- 使用目的と歩行・車両の頻度を考慮する
まず確認したいのは、床がどのように使われるかという点です。人だけが通る場所と、台車やフォークリフトなどの車両が頻繁に通過する場所とでは、求められる耐久性が異なります。負荷が大きい場所では、塗膜の強さや下地の仕上がりも重視する必要があります。

- 衛生管理や防滑性が求められるかを確認
食品工場や厨房などでは、床が常に清潔に保たれることが求められます。抗菌性や洗浄のしやすさに加えて、転倒防止のための防滑性も重要な要素です。水や油が多く使われる現場では、滑りにくい表面仕上げを選ぶことで、作業中の安全性も向上します。

- 熱・水・薬品などの影響を受けやすいかを見極める
高温の蒸気、水分、薬品などが床に触れるような環境では、それらに耐えられる性能を持つ塗料を選ぶ必要があります。耐熱性や耐薬品性に配慮することで、床の劣化を防ぎ、安心して使える状態を保ちやすくなります。

- メンテナンス性や耐久性も視野に入れる
長く使い続ける場所ほど、日々の手入れのしやすさや塗膜の持ちも重要になります。例えば、掃除のしやすさを重視するなら、表面が滑らかで汚れが付きにくい仕上げが向いています。一方で、物理的な衝撃が加わりやすい場所では、摩耗に強い素材を選ぶことが、長期的な安定につながります。



◼︎段差や劣化などの問題にも柔軟に対応

塗床工事では新設や改修だけでなく、床面の段差や劣化といった現場特有の問題に対応することも大切です。日々の使用で生じる傷みや変化は、作業効率の低下や安全性の低下にもつながるため、早めの対応が求められます。

- 工場・倉庫に多い段差の発生と補修の必要性
車両の通行や重量物の荷下ろしが繰り返される現場では、コンクリートやアスファルトの床が徐々に変形し、小さな段差が生じることがあります。これをそのままにしておくと、人のつまずきや機器の破損などにつながる恐れがあります。段差が見つかった時点での補修が、安全と作業効率の両面で重要です。

- 樹脂を使った段差解消で短時間施工を実現
補修には、強度と速乾性のある樹脂を用いることで、施工時間を短縮できます。従来のモルタルなどに比べて早く硬化するため、現場の稼働を止めずに工事を進められるという利点があります。段差の大きさや場所に応じた調整も可能で、さまざまな現場に対応しやすい施工方法です。

- 段差放置によるリスクと早期対応の重要性
段差は見た目以上に現場の安全性に影響を与えることがあります。床の段差が原因で商品に傷がついたり、作業中の転倒につながる可能性もあるため、小さな異変でも見逃さないことが大切です。早めに補修を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。



◼︎株式会社レジンテクニカの床仕上げ工事の特徴

床工事は、仕上げ材の選定だけでなく、下地の状態や施工方法も仕上がりに大きく影響します。現場ごとの用途や条件に応じた施工を行うことを重視し、素材選びから作業工程に至るまで一つひとつ丁寧に対応しています。塗床を専門として長年携わってきた経験を活かし、機能性と耐久性を備えた床面の仕上げを目指しています。

- 用途に応じた塗料選定と現場ごとの工法提案
取り扱う塗料には、耐摩耗性・耐薬品性・防滑性など、それぞれ異なる特長があります。用途に合わせた性能を見極め、必要な条件を満たす塗料を選び、現場ごとに適した施工方法をご提案しています。厨房や工場、駐車場など、多様な施設での施工経験があります。

- 短期間で仕上がる工事体制
これまでの経験をもとに、限られた時間内で質の高い施工を行う体制を整えてきました。条件によっては、半日程度での作業完了が可能な場合もあります。作業中も施設の稼働への影響をできる限り抑えることを意識しながら、段取りよく進めています。

- 下地処理から施工まで自社一貫対応
仕上げの品質を高めるには、事前の下地処理が欠かせません。現場の状態を見極めながら、研磨・斫り・補修といった下準備もすべて自ら対応しています。こうした工程を重ねることで、塗料の密着性や耐久性を高めることにつながります。

- 20年以上の実績と専門的な床施工ノウハウ
床工事に長く関わる中で、さまざまな施設・業種での施工に携わってきました。現場ごとに異なる条件に応じた対応を行いながら、素材の扱いや仕上げ方にも工夫を重ねています。床専門の工事を手がけてきた経験が、安定した仕上がりを支えています。



◼︎まとめ

床仕上げは、見た目の美しさだけでなく、用途や環境に合わせた機能性を備えることが大切です。耐久性や衛生面、安全性など、それぞれの現場に必要な性能を明確にし、それに合った塗料と施工方法を選ぶことで、長く安心して使える床につながります。

とくに、床材の性能を十分に発揮させるためには、仕上げ前の下地処理が欠かせません。塗装や塗床工事は表面だけに目が向きがちですが、下地が不安定なままでは仕上がりも不安定になります。だからこそ、下地から丁寧に施工することを大切にしています。

株式会社レジンテクニカでは、塗床工事を専門に20年以上の実績を積み重ね、下地の状態や使用環境に合わせた工事を一貫して行っております。工場・倉庫・厨房・店舗など、さまざまな現場に対応可能です。

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