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2025.07.23

工場の塗床工事に迷ったら?耐久性や安全性から考える選択

工場の床は、日々の生産活動や物流の動きに大きく影響を与える重要な部分です。機械の振動やフォークリフトの走行、油や薬品の飛散など、過酷な環境にさらされることが多く、床の劣化や損傷が進むと作業効率や安全性に支障をきたす可能性があります。

「どの塗床材を選べばいいのか分からない」「長く持つ床にしたいが、施工時間も短く済ませたい」といった悩みを抱えるご担当者様も少なくありません。とくに工場では、耐久性と安全性を兼ね備えた床材選びが不可欠です。

この記事では、工場での塗床工事を検討されている方に向けて、床材の種類や選び方、施工の流れなど、実際の現場で役立つ情報を具体的にお伝えします。



■ 塗床工事が工場に必要な理由とは?

工場では日々多くの作業が行われ、重機やフォークリフトの出入り、人の往来、油や薬品の飛散といった過酷な条件にさらされています。そのような環境下で、床の状態は作業の安全性や効率、衛生面に大きな影響を与えます。塗床工事は、単に見た目を整えるだけでなく、これらの課題を根本から改善するために欠かせない工事です。

- 安全性を高めるための対策
工場の床は、滑りやすい状況や段差、ひび割れがあると重大な事故につながる可能性があります。塗床工事によって防滑性の高い塗料を使用すれば、雨水や油分が床に広がっても滑りにくくなり、転倒事故のリスクを軽減できます。また、床の段差や亀裂を修復することで、台車やフォークリフトの移動もスムーズになり、作業中の衝突や故障を防げます。

- 清掃やメンテナンスのしやすさ
床に凹凸やクラックがあると、ホコリや油汚れが溜まりやすくなり、清掃作業が困難になります。塗床工事で表面を平滑に仕上げることで、モップや洗浄機による清掃が容易になり、短時間で衛生的な環境を維持できるようになります。特に油や化学薬品が使用される現場では、汚れの蓄積が事故や設備トラブルにつながることもあるため、日々のメンテナンスがしやすい床は重要なポイントです。

- 衛生管理の向上
食品工場や医薬品関連の施設では、異物混入や菌の繁殖を防ぐため、床の衛生管理が非常に重視されます。塗床材には抗菌性のあるタイプや、液体が染み込まないようにする耐水・耐油性能を持つものもあり、衛生基準に適合した環境づくりに貢献します。また、継ぎ目の少ない床はゴミが溜まりにくく、掃除がしやすいため、異物や雑菌の発生を抑えることができます。

- 機械や車両への影響を防ぐ
床面が劣化してひび割れや剥がれが起きると、その上を走行する車両や機械に不具合を与える恐れがあります。特に精密機械や重量物を扱う工場では、床の状態が作業効率に直結します。塗床工事によって床の強度や耐荷重性を高めておくことで、機械の故障やパーツの摩耗を防ぎ、安定した生産体制を支えることができます。



■ 塗床材の種類とそれぞれの特徴

工場の床に使用される塗床材には、目的や使用環境に応じてさまざまな種類があります。耐久性、耐薬品性、防滑性、衛生性など、それぞれに強みがあり、適切な選択が床の寿命や作業効率を大きく左右します。

- エポキシ樹脂の特徴と適用場所
エポキシ樹脂は、耐摩耗性や耐衝撃性に優れた塗料で、重機が頻繁に行き交う環境に適しています。自動車関連の工場や物流センター、駐車場などでは特に多く使用されており、塗膜がしっかりと密着するため剥がれにくく、長期間にわたって床面を保護することができます。また、表面を滑らかに仕上げられるため、清掃性にも優れています。

- 水性硬質ウレタンのメリット
水性硬質ウレタンは無臭で、難燃性や耐熱水性、抗菌性に優れた塗料です。食品工場や厨房など、高温・多湿の環境で重宝されます。油分や熱水、薬品にも強いため、衛生管理が求められる現場に適しています。水性であるため施工時の臭気も少なく、従業員や周囲の施設に配慮が必要な場面でも安心です。

- MMA樹脂の即硬化性と低温耐性
MMA(メチルメタクリレート)樹脂は、非常に速く硬化する特性を持ち、施工からわずか1時間程度で歩行可能となる点が最大の魅力です。さらに、マイナス30度の環境でも硬化するため、冷蔵・冷凍倉庫などの低温環境でも安心して施工が行えます。短時間での施工が求められる食品工場や流通拠点などで選ばれています。

- アクリル樹脂の簡易施工性
アクリル樹脂は主にコンクリート床の発塵防止を目的とした塗料です。施工後の乾燥が早く、翌日には歩行可能となるため、機械室や観客席、通路など人の往来がある場所でも施工しやすいという特長があります。軽度な防塵・美観維持を目的とする場合に向いており、比較的コストも抑えられます。

- 耐薬品・耐菌性を備えた床材
薬品や水分が頻繁に床に触れる環境では、耐薬品性や耐菌性を持つ塗床材が必要不可欠です。たとえば、耐菌床には抗菌剤が配合されており、クリーンルームや医療系工場、実験室、学校などでの使用が適しています。耐薬品床は、エポキシ樹脂に似た強度を持ち、化学薬品による腐食や変色から床を守ります。これにより、施設の衛生的な環境を維持しながら、床の劣化を防ぐことができます。



■ 工場の業種別にみる塗床材の選び方

工場ごとに扱う製品や設備、作業環境が異なるため、適した塗床材の種類も変わってきます。作業内容に見合った床材を選ばなければ、すぐに劣化が進み、再施工の頻度が高まる原因にもなります。

- 食品工場で求められる機能性
食品工場では、衛生面が最重要視されるため、抗菌性や防カビ性を持った塗床材が求められます。また、水や油を頻繁に使うため、耐水性と防滑性が欠かせません。耐熱水性がある水性硬質ウレタンやMMA樹脂がよく使われ、短時間での施工が可能な点も、稼働を止められない工場にとって大きな利点となります。無臭タイプの塗料を選べば、製造中の食品への影響も避けられます。

- 自動車工場に適した耐久性の高い塗料
自動車工場では、重機や部品の落下による衝撃、油類や薬品による汚染が日常的に起こります。そのため、耐摩耗性・耐衝撃性に優れたエポキシ樹脂系の塗床材が選ばれることが多いです。塗膜が強固で長持ちし、表面も滑らかに仕上がるため、タイヤや部品の摩耗も軽減できます。さらに、塗料の色分けによって作業エリアを明確に区切ることも可能です。

- 物流倉庫で重要な耐摩耗性能
大量の荷物が日々出入りする物流倉庫では、フォークリフトや台車の通行に耐える強い床が求められます。耐摩耗性と耐荷重性に優れた塗料が必要で、エポキシ樹脂や樹脂モルタルなどが選ばれやすいです。床に生じる粉塵を防ぐ効果もあり、商品や設備の汚れを防ぐ点でも有効です。さらに、防滑性を高めることで、作業員の安全確保にもつながります。

- 冷凍・冷蔵庫に対応した床材の条件
低温環境下では、通常の塗料では硬化しにくく、施工が難しくなります。そのため、マイナス30度でも硬化が可能なMMA樹脂や、超低温に対応した専用の低温用塗床材が選ばれます。施工時間が短く済み、耐冷性が高いことから、冷蔵・冷凍庫内の床に最適です。また、結露による滑りを防ぐため、防滑加工された塗料を併用するケースもあります。



■ 塗床工事を依頼する前に確認すべきポイント

塗床工事は一度施工すると長期間使用することになるため、事前の確認作業が非常に重要です。現場の状態や使用条件をしっかり把握したうえで、適切な塗料や工法を選ばなければ、短期間での劣化や再施工が必要になる可能性もあります。

- 現場の床の状態と下地の確認
施工前にまず確認すべきは、現在の床の状態です。表面にひび割れや剥がれ、段差がある場合は、塗床工事の前に下地処理が必要となります。また、既存の塗床材を完全に撤去するのか、それとも上塗りするのかによっても工程や費用が変わってきます。下地が脆弱なままでは、いかに高性能な塗料を使用しても密着不良や早期剥がれの原因になります。

- 使用環境に応じた性能の検討
油や水を多く使う現場か、フォークリフトが頻繁に通るのか、または衛生管理が重視されるのかなど、使用環境によって適した塗料の性能は異なります。耐熱、耐薬品、防滑、抗菌、低温硬化など、それぞれの現場に求められる性能を整理し、どの塗料が適しているかを施工会社と相談して決めることが重要です。

- 施工時間と工程の調整
工場は多くの場合、稼働時間が決まっており、長時間にわたって床面を使用できないことが多いです。そのため、施工にかかる時間を事前に確認し、業務に支障が出ないように調整する必要があります。MMA樹脂などの速硬化タイプを選べば、短時間で工事を終えることができ、休業日や夜間に合わせたスケジュールを組むことも可能になります。

- メンテナンスと再施工の目安
塗床工事が完了した後も、定期的なメンテナンスが必要です。塗料の種類や使用頻度によって耐用年数が異なるため、あらかじめどの程度の期間で劣化が始まるのか、補修のタイミングはいつなのかを把握しておくと安心です。また、再施工時には下地の状態も再度確認する必要があるため、記録を残しておくと次回の工事にも役立ちます。



■ 塗床工事の流れと施工期間の目安

塗床工事は、作業環境の安全性や効率性を高めるための大切な工程です。ただ、「どれくらいの時間がかかるのか」「どんな手順で進むのか」が分からないままでは、工場の稼働スケジュールへの影響を不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

- 現地調査から施工完了までの手順
最初に行うのは現地調査です。床の状態、使用環境、面積、求められる性能などを施工業者が丁寧に確認し、それに適した塗料や工法が選定されます。
調査の結果をもとに、古い塗膜の撤去や段差補修、油分やほこりの除去といった下地処理を実施し、塗料がしっかりと密着する状態に整えます。その後、プライマーの塗布、中塗り、上塗りと順を追って塗装が進行し、必要に応じて防滑加工やライン塗装なども行われます。

- 短期施工を可能にする要素とは
工期を短縮するには、いくつかの条件が整っている必要があります。たとえば、床の状態が比較的良好で補修が少なく済む場合や、硬化時間の短い塗料を選んだケースでは施工時間を大きく短縮できます。
MMA樹脂などの速硬化型塗料を使用すれば、施工後1時間程度で歩行が可能になるため、短時間での再開が求められる現場にも対応できます。あらかじめ工程を調整し、夜間や休日に施工を行うことで、工場の稼働にも影響を与えにくくなります。

- 注意すべき施工中のポイント
工事を円滑に進めるためには、気温や湿度、換気の状況といった環境条件にも配慮が必要です。湿度が高い日には塗料の乾燥が遅れることがあり、予定よりも時間がかかる場合があります。
また、施工エリアへの立ち入り制限や機材・設備の移動など、現場側の準備も重要です。無臭の塗料を使用することで、周囲への影響を最小限に抑える配慮も可能です。

- 季節や天候の影響について
施工のタイミングによっては、気候条件の影響を受けることもあります。冬場は気温が低く、塗料の硬化が遅れるため、速硬化型の塗料を選ぶことが効果的です。一方、梅雨の時期や真夏など湿度が高くなる季節には、施工前に換気や湿気対策を施す必要があります。
可能であれば、春や秋といった気候が比較的安定している時期に施工日を設定すると、作業がスムーズに進みやすくなります。



■ 株式会社レジンテクニカの塗床工事の強み

塗床工事を成功させるには、現場の状況を正確に見極めたうえで、適切な施工方法と材料を選ぶ力が求められます。株式会社レジンテクニカでは、日々現場に立ち会う中で得た経験と技術をもとに、丁寧で実直な工事を心がけています。

- 用途に応じた塗料選定のノウハウ
工場や倉庫では、業種によって床に求められる性能が大きく異なります。耐久性、耐薬品性、防滑性など、条件に合った塗料を選ぶことで、より快適で安全な作業環境が整います。私たちはこれまで多くの現場に携わる中で、それぞれの用途に応じた塗料を見極める力を養ってきました。お客様のご要望を丁寧にうかがい、できる限り現場に適したご提案を行うよう努めています。

- 塗料の性能を活かすための下地処理
どれほど高性能な塗料を使っても、下地が整っていなければ期待通りの仕上がりにはなりません。私たちは下地処理を塗床工事の中でも特に大切な工程と捉え、既存塗膜の撤去やひび割れの補修、汚れの除去などを丁寧に行います。表面だけでなく内部の状態まで確認し、長く使っていただけるような基盤づくりを心がけています。下地の段階で手を抜かない姿勢が、後の耐久性に直結すると考えています。

- 下地処理から仕上げまで一貫施工
塗床工事の品質は、下地の状態で大きく左右されます。私たちは下地処理から仕上げまでをすべて自社で対応しており、一つ一つの工程を丁寧に積み重ねることで、持ちの良い床づくりを目指しています。下地処理に時間をかけることは決して派手ではありませんが、仕上がりに差が出る大事な作業だと考えています。

- 現場に合わせた柔軟な対応力
現場ごとに異なる事情がある中で、私たちはなるべくご負担をかけずに施工できるよう配慮しています。代表自ら現場に足を運ぶことも多く、その場での調整や細かなご相談にも柔軟に対応できる体制を整えています。すぐに判断が必要な場面でも、できる限り円滑に進められるよう、丁寧な対応を心がけています。

- 短時間で高品質な仕上がりを実現
「工場の稼働に影響を与えたくない」というご要望に対して、私たちは施工のスピードと品質の両立を目指しています。これまでの経験を活かし、効率よく作業を進める工夫を重ねてまいりました。速乾性のある塗料を活用することで、限られた時間でもできるだけ高い仕上がりをご提供できるよう努めています。



■ まとめ

工場の床は、作業の安全性や効率、そして衛生面にも大きな影響を与える大切な部分です。塗床工事を検討する際には、ただ見た目を整えるだけでなく、使用環境や業種に合った性能を持つ塗料を選ぶことが重要です。耐摩耗性、防滑性、耐薬品性、耐冷性など、それぞれの現場に適した機能を持つ床材を選定することで、長期的に安心して使える環境が整います。

また、施工前の現地調査や下地処理、そして施工後のメンテナンス計画まで含めて考えることで、無駄な再施工を防ぎ、床の寿命を延ばすことにもつながります。工事の工程や施工期間についても事前に把握しておくことで、工場の稼働スケジュールへの影響を最小限に抑えることができます。

株式会社レジンテクニカでは、これまで多くの工場や倉庫の塗床工事を手がけてきた経験を活かし、現場に合ったご提案と丁寧な施工を心がけています。現場の状況に合わせた塗料の選定や下地処理にも力を入れており、できる限りご負担の少ない形で、長く安心して使っていただける床づくりを目指しています。ご不明な点や気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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